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WLBセミナー in 神戸 ワーク・ライフ・バランス施策導入へのきっかけづくり ~労使が共に意識改革できる方法~

フェスタセンター主催事業 投稿日2012.9.27

開催要項

開催日・場所

平成24年9月27日・兵庫県中央労働センター小ホール

基調講演

テーマ ワーク・ライフ・バランスを実現できる職場づくりに向けて
発表者

OfficeICB代表・龍谷大学非常勤講師 瀧井智美氏

事例紹介

司会進行

OfficeICB代表・龍谷大学非常勤講師 瀧井智美氏
発表者

光洋電機株式会社代表取締役 木部 享氏
三ツ星ベルト株式会社管理本部人事部長 上野明宏氏
9月27日、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)施策導入へのきっかけづくり〜労使が共に意識改革できる方法〜」と題して、兵庫県経営者協会会員企業や連合兵庫神戸地協組合員、その他ワーク・ライフ・バランス(WLB)施策推進に関心のある企業・団体を対象としたセミナーが、兵庫県中央労働センターで開催されました。WLB実現推進施策の導入への課題を解決するための方法を、専門講師による基調講演とWLBの推進活動に取り組む市内企業での事例紹介で探りました。

左から瀧井氏、木部氏、上野氏

基調講演の講師は、当センター外部相談員で、キャリア開発・組織活性化・人材育成を支援する「OfficeICB」代表、また龍谷大学非常勤講師としてキャリアデザイン講義を担当されている瀧井智美氏。「WLBを実現できる職場づくりに向けて」をテーマに、WLBの必要性と効果的な推進のポイント、定着の方法についてお話しいただきました。制度名やプロジェクト名などのネーミングを工夫する方法や、意識や風土改革を目指したコミュニケーションが取れるような場づくりの支援など、具体例を紹介してくださいました。また、制度をつくるだけでなく、常に使える状態にすること、さらに取り組み状況を発信・共有し、必要に応じて制度を改善することにより、次の目標達成につながる仕組みづくりが組織全体に広がると語られました。

 

基調講演後は、瀧井氏がコーディネーターとなり、光洋電機株式会社代表取締役の木部享氏、三ツ星ベルト株式会社管理本部人事部長の上野明宏氏が発表者として加わり、各社のWLB施策の取り組み事例を質疑応答形式で紹介しました。

 

光洋電機株式会社は、階層別ミーティングの実施で縦横のコミュニケーションを図り、従業員が自主的に勉強会を実施したり、社内報を作成したり、被災地支援をしたりなど、さまざまな活動を行っていると説明。三ツ星ベルト株式会社は、「お星さま制度(育児支援金)」「お星さま休暇(育児・介護有給休暇)」など簡易に申請できて利用しやすい制度の運営や、地元住民とのつながりを大切にしたイベント実施と活動に参加する従業員へのサポートについて説明されました。

 

両社とも、WLBを導入したことで、「自発的な社員が増えた」「離職率が下がった」「会社と社員の信頼関係が深まった」「働きやすい職場環境整備につながった」などの社内の変化に加えて、「新規採用につながった」「取引先での評価が得られた」など社外においても想像以上に良い影響があり、一時的な経費や人事面で多少の負担があったとしてもメリットは大きく、今後も取り組み続けたいと話されました。

 

最後に、参加者から「経費面での不安や取り組み時間の調整」について質問があり、取り組み時間の設定の工夫や、ボランティア休暇の活用、就業時間中でも活動しやすい雰囲気づくりや、できない理由ではなく、できる理由を考えるように指示したことで、社員から新たなアイデアが出され、時間が取れるようになったなどの事例が紹介されました。

 

また、「夜勤があるなど勤務態勢が多様な場合」についての質問には、公平性を保つために手当面での制度充実や、連絡ボードのようなコミュニケーションツールを作成するなどの方法を紹介。「全国に拠点があり同一就業規則で運用している場合」についての質問には、それぞれの課題に即した効果的な施策を導入し、支社間で共有することで共通部分と独自部分を展開する方法を紹介しました。さらに、「非正規社員への対応」についての質問には、同一職場で仲間意識を保つためにも、正社員と一緒に研修などに参加してスキルアップすることが必要とアドバイスされました。