• 文字
  • 中
  • 大

HOME > センターについて > センター長挨拶

ひょうご仕事と生活センター長挨拶

今こそ 変革を起こす時

~2024年(令和6年)新年あいさつ~

 新年明けましておめでとうございます。
迎えた新年は正月早々、北陸能登半島で大地震が発生し、波乱の幕開けとなってしまいました。犠牲となられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、多くの被災者に対して心からのお見舞いを申し上げます。

 さて、2009年(平成21年)6月に開設した「ひょうご仕事と生活センター」は、本年6月には「開設15年」の節目を迎えます。
この間の取り組みの積み重ねとともに、コロナ禍の経験など時代潮流の大きな変化も相まって、「WLB推進」や「働き方」をめぐる諸環境は「激変」していると言っても過言でない状況になっています。
 とくに、3年余り続いたコロナ禍は、これまでの「常識」を疑い、「慣性」に抗い、大きな変革を起こす好機と捉えることを、私たちに示唆してくれたのではないでしょうか。かつては、社員を大事にし、長期雇用する「日本的経営」が世界から称賛された時代もありました。しかし、時代が変わり、経営環境が変わり、人々の価値観も変わるなかで、「失われた30年」という表現に象徴されるような、様々なほころびが露呈しています。
 経産省のある検討会が数年前に公表したレポートには、「これからは、人的資本の価値を最大限に引き出す方向に、創造的かつ柔軟に変われる企業と、そうでない企業との間には、埋めがたいほどの企業力の差が生じる」と指摘しています。今こそ、コロナ禍の経験を好機と捉え、イノベーション(変革)を起こす時なのです。

こうしたなか、私どもセンターの顕彰スキームに基づく取り組みの現状は、宣言登録企業数が3,500社を超え、認定企業数も約500社、表彰企業は167社に達するなど、着実に県内企業におけるWLB推進の裾野は広がりを見せています。
 引き続き、センタービジョン「私たちはWLBを通じて、もっと幸せになれる社会への扉を開きます」との原点を改めて確認するとともに、前述の「人的資本経営」など、時代潮流の変化も見据えながら、神戸・阪神・姫路3拠点の機動力を最大限に活かして、県内企業・団体様への一層の普及・浸透・啓発をめざして参ります。

「開設15年」となる今年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年1月
ひょうご仕事と生活センター長
辻 芳治