ひょうご仕事と生活センター長挨拶

開設15年目の新年度スタートにあたって
多様で柔軟な働き方の推進へ

「ひょうご仕事と生活センター」ホームページにアクセス頂いた皆様! ご来訪いただきありがとうございます。
2023年度(令和5年度)のスタートにあたりご挨拶を申し上げます。
ひょうご仕事と生活センターは、本年6月に開設15年目を迎えます。
長年にわたる取り組みの集積として、ワーク・ライフ・バランス推進に取り組む企業の裾野を広げるための宣言企業新規開拓(量的拡大)では、宣言制度導入から10年となる前年度末で「3,384社」の宣言登録となりました。
また、認定・表彰企業へとステップアップ(質的向上)をめざして頂く取り組みにおいても、認定企業は437社、表彰企業は152社を数えるに至っています。特に、認定企業は、令和2年度56社、令和3年度65社、令和4年度72社と着実に増加しております。
2023年度(令和5年度)においても、宣言企業300社、認定企業70社の年間目標を掲げ、宣言企業の過半数を占める小規模事業者にも配慮しながら、宣言企業の発掘から認定企業・表彰企業に至る体系的な支援を充実させつつ、積極的な取り組みを推進して参ります。
さて、センター開設からの時代の推移を「働き方」の視点で振り返ってみますと、ワーク・ライフ・バランス憲章の制定⇒働き方改革関連法の施行⇒コロナ禍に後押しされたデジタル化推進によるテレワークやワーケーションの浸透などが挙げられ、働き方改革を巡る動向は大きな転換期にあると言えるでしょう。
とりわけ、コロナ禍の影響による社会の変革期と指摘される今日においては、過去の成功体験や今までのやり方にとらわれていては、働き方改革は進まない状況になっているとの受け止めが必要不可欠です。
こうした時代の変化と相まって、私たちのライフスタイルや価値観も変化していますし、若年層のキャリア観の多様化、女性・高齢者・障碍者など多様な人材の労働参加率上昇など、企業と社員の関係性も変化しています。
私どもセンターを利用頂いている多くの企業では、こうした変化を敏感に受け止めながら、画一的な働き方やマネジメントからの脱却をめざして、職場での積極的なコミュニケーションや、社員の自律性を重視した多様で柔軟な働き方の推進とともに、企業風土の改革にも取り組まれており、その鍵を握る、従業員エンゲージメントや生産性の向上に向き合おうと努められています。
私どもセンターは、引き続き、こうした時代の変化を見据えながら、県内企業・団体の諸取組をシッカリとバックアップできるよう、スタッフ一丸となって取り組んで参りますので、これまでに増しての積極的な活用をいただくよう願っております。
今年度もどうかよろしくお願い申し上げます。
2023年4月
ひょうご仕事と生活センター長
辻 芳治