大学との共同研究
兵庫県立大学経営学部との共同研究
兵庫県立大学国際商経学部との共同研究は、ワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する様々な研究テーマを設定して、企業訪問による実地調査や調査票による調査等を行うものです。それにより新たな視点からの課題の洗い出しや検討をすることで、県下の企業・団体への支援につなげていくことを目的としています。
具体的な実施状況は以下の通りです。
令和6年度
(1)「製造業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 株式会社エイワ(西宮市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「働く人のワーク・ライフ・バランス満足の決定要因」
「WLBが影響を与える要因(組織コミットメント・組織的公正)」
- 日本スピンドル製造株式会社(尼崎市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「仕事に対する幻滅感と上司の行動が従業員に与える影響」
「職務満足感とWLB満足が有給休暇取得率に与える影響」
「リアリティショックが従業員の行動・成果に与える影響の分析」
(2)「給食サービスの企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 株式会社ラフト
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「WLB満足度が組織コミットメントに与える影響」
「WLBがもたらすワークエンゲージメント・キャリア意識への影響に関する分析」
令和5年度
(1)「製造業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- オークラ工業株式会社(加古川市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて」
「ワーク・ライフ・バランスが職場にもたらす影響」 - ケンプリア株式会社(伊丹市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「ワーク・ライフ・バランスが組織コミットメントに与える影響」
「ワーク・ライフ・バランスが与える社員のやる気への影響」
(2)「宿泊業、飲食サービス業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題
- 以下のテーマについて分析し、提案しました。
「女性特有の健康問題の理解が職場定着意思に与える影響」
「WLB認識が職務満足感とラテラル・サービスへの肯定的評価に与える影響」
「上司支援と職場環境が従業員のWLBに与える影響」
令和4年度
(1)「建設業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 株式会社明和工務店(神戸市中央区)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「株式会社明和工務店のWLBに関する調査の結果と報告」
「企業におけるWLBの重要性に関する分析」 - 但南建設株式会社(朝来市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「職場風土がWLBに与える影響」
「WLBへの影響要因と効果に関する分析」
(2)「卸売業、小売業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 株式会社TAT(西宮市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「私生活情報の開示を媒介した上司行動がWLB心理・行動に与える影響」
「職務特性がワーク・ライフ・バランスに与える影響に関する研究」
「テレワークがもたらすポジティブな影響に関する考察」
令和3年度
「卸売業、小売業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 株式会社ワンピース(加古川市)
以下のテーマについて分析し、提案しました。
「ワンピース会が従業員の心理・行動に及ぼす影響」
「WLB風土が従業員の行動や職務に与える影響」
令和2年度
「建設業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 以下のテーマについて分析し、提案しました。
「入社後のリアリティショックが社員の心理に与える影響」
「ワーク・ライフ・バランス推進施策から導く職務の埋め込み」
「家族支援的上司行動が自発的職務改善に及ぼす影響」
平成30年度
(1)「製造業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 取り組みの進んだ企業から、製造業2社を選び、ワーク・ライフ・バランス実践の方法や特徴、これからの課題を調査しました。
(2)「医療・介護関係施設におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 今年度から新たに医療・介護関係の施設を取り上げ、ワーク・ライフ・バランス施策と、医療・介護施設の課題との関係や影響について調査しました。
平成29年度
(1)「製造業の企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 取り組みの進んだ企業から、製造業2社を選び、ワーク・ライフ・バランス実践の方法や特徴、これからの課題を調査しました。
(2)「企業における女性活躍推進とワーク・ライフ・バランスに関する実態調査」
- 平成28年度の調査データを使って、宣言企業のワーク・ライフ・バランスの進捗状況や課題を調べました。
- 有効回答数416社で分析。
平成28年度
(1)「企業における女性活躍推進とワーク・ライフ・バランスに関する実態調査」
- ワーク・ライフ・バランスの定着度、進捗状況を、女性活躍推進を切り口に調査しました。
- 宣言企業・団体1,254社(H28.9末現在)に調査票を配布(418社から回収)。
- 平成29年度にかけて分析を進める予定です。
(2)「IT系企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの特徴と課題の分析」
- 取り組みの進んだ企業からIT系企業4社を選び、ワーク・ライフ・バランス実践のための取組みと、特徴、今後の課題を調査しました。
平成27年度
「WLB実践による経営メリット調査」
- ワーク・ライフ・バランスの実践による経営への効果等を調べました。
- 13社のインタビュー調査。
平成26年度
「ひょうごWLBスタート企業の現状をクローズアップ」
- ワーク・ライフ・バランスの必要性、企業の取組み動機、取組み後の変化等を調べました。
- 24社のインタビュー調査
平成25年度
「地方小都市におけるWLB経営に関する考察」
- 兵庫県全域でのワーク・ライフ・バランスの普及啓発のため、地方部でのワーク・ライフ・バランスの浸透度合や課題を調べました。
- 28社のインタビュー調査。
平成24年度
「次世代のためのワーク・ライフ・バランス経営調査」
- 経営層のワーク・ライフ・バランスの理解度合や取組み課題などを調べました。
- 42社のインタビュー調査。
中央大学大学院戦略経営研究科との共同研究
中央大学大学院 戦略経営研究科 佐藤 博樹教授主催の研究会「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」に平成24年から令和2年まで参加(平成24年~26年は東京大学社会科学研究所 主催)していました。
「ワーク・ライフ・バランス」をキーワードとする研究テーマが多様化して、「多様な働き方の推進」が社会全体の共通課題となった現在、ダイバーシティ経営と人材活用など、最新の問題意識を反映したテーマでの研究を行っています。