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2011年メールマガジン

2011年バックナンバー

2011年12月号 第19号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111215

※当メルマガは毎月第3木曜日に必ず配信しています。
配信されなかった場合はお手数ですが、センターまでご連絡ください。

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第19号
発行日:2011年12月15日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.はじめに
2.相談員による調査・講演依頼のご案内
3.事例紹介 「平成23年度 最先端企業見学ツアーレポート」
4.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」

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●1.はじめに
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ダイバーシティ(多様性)やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和、以下WLB)に関する研修やコンサルティングをしていてよく言われ
ることがあります。

『意識改革が大切だと言って、当社でも社員の意識改革をはかるための
様々な取り組みをしていますが、残念ながら、なかなか行動につながら
ないのです』というご意見です。

研修をするたびに、『行動が変わらない限り、意識が変わったとは言え
ません』とお話しています。

行動を変えるためには意識改革が必要不可欠ですが、意識を変えようと
思っていてもなかなか行動までは変えられない方が多いようです。

生物学的に見ても、『変わる』ことは勇気がいることだそうです。

生物は、自分が『変わる』ことによって危険な目に遭う可能性があるか
らかもしれません。

けれども逆に『変わらない』ことによって危険な目に遭うこともあるは
ずです。

特にWLBの実現推進の観点からは、働き方を変えないことで心身を危険
にさらす可能性が大いにあります。

今までとは違う行動を起こすためには、まず決断することが必要です。

『決断』という言葉は『決めて断つ』と書きます。
決めることは簡単かもしれませんが、今までしていたことをやめる(断
つ)という行為にはかなり勇気が要ります。

つまり、決断には多大なエネルギーが必要だということです。

WLBに不調をきたすと、エネルギーが失われてしまいます。

あまりにも長い間、仕事中心で生きてきてしまったがために、そのよう
な生活を変えるという行動を起こすために必要なエネルギーが枯渇して
しまうのです。

そして、ようやく生き方を変えたほうが良いのだということに気づき、
変えたい、さぁ変えようと思っても、いざという時に必要なエネルギー
が備蓄されていないということになります。

まさに悪循環です。

前職時代では、『どこか変えられる部分はないか』と事あるたびに言わ
れました。

毎年行われる慣例行事でも、担当者が交代する、しないにかかわらず、
去年のやり方から変えられる部分はないかとよく上司から訊かれたもの
です。

去年とやり方を変えるということは、決して今までのやり方を良くなか
ったと否定する意味ではありません。

今までのやり方も十分良かったのだけれども、刻一刻と環境や状況が変
化している中で、さらに現状に即したベターな(より良い)方法を取り
入れるべきだという意味です。

『何かを変えるためには大量のエネルギーが必要』という事実が大前提
の上で、『チェンジ・マネジメント』という研修プログラムもあり、受
講者たちは、人が変化に直面した際の気持ちの推移や変化に対応するた
めの効果的な方法を学ぶことができました。

『変わることによって危険な目に遭う可能性がある』と書きましたが、
働き方を変えることによって発生し得る危険とはどのようなものでしょ
うか。

逆に、『変わらないことによって発生し得る危険』に目を向ける必要も
あるのではないでしょうか。

今の働き方を続けていると、心身に不調をきたし、自分が本当に大事に
したい役割を大事にできず、その結果、残りの人生を後悔と自責の念で
過ごすことになる可能性はないでしょうか。

簡単なことで構いません。

目に見える行動を何か一つでも変えてみませんか。

WLBの研修の際、時間的に余裕のある場合は、受講者の方たちに「気づき
シート」に記入をしていただくことがあります。

その日、研修を受けて感じたことと、それをもとに、今後「始めること」
「やめること」そして、これからも「続けること」を書いていただきます。

その場合、必ず目に見える行動を書くようにとお願いします。

『WLBの実現に向けて努力をしようと思う』と書かれても、それは目に
見える行動ではないので書き直していただきます。

『業務効率を上げるために、しなくてもよい仕事を見つけて書き出す』
というのは具体的で目に見える行動なのでOKです。

今から変えられる目に見える行動はありませんか。

何か一つでも行動を変えてみましょう。

そして、短い人生、できるだけ悔いのないように過ごすようにしてみま
せんか。

最後にこの場をお借りして、今年一年間のセンターへのご愛顧に感謝し、
スタッフ一同、心からお礼申し上げます。
本当にどうもありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.相談員による調査・講演依頼のご案内
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1) ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。
詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 夏号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/4J8-b-75bY-3.pdf

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2) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20111215

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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3) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20111215

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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●3.事例紹介 「平成23年度 最先端企業見学ツアーレポート」
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センター常勤スタッフの桑原です。

普段はデスクワーク中心ですが、先月の11月21~22日、当センター主催
の最先端企業見学ツアー『チャレンジする企業から学ぶワーク・ライフ
・バランス~トップメッセージが会社を変える!~』に同行しました。

県内の企業経営者、労働組合役員、一般社員の方々などとスタッフを含
めた総勢29名で1泊2日の見学ツアーに行ってきました。

訪問先は広島県の食品産業総合機械及び食品の製造販売業のS社、岡山
県の教育事業、生活事業のB社の2社。ツアーの様子と所感を報告いたし
ます。

初日のS社には昼頃に到着し、社員食堂で昼食を済ませた後、副社長の
講演が始まりました。

米がいかに素晴らしい食品であるかというお話のあと、トップメッセー
ジにより社員・会社が変わってきたこと、ワーク・ライフ・バランス
(仕事と生活の調和、以下WLB)の取り組みなどをお話しいただきました。

印象的だったのは、仕事と家庭を車の両輪に例えられ、どちらも大切に
しなければ蛇行運転してしまい、前に進まないというお話。
仕事を早く終えてプライベートを充実させるために、全社員との面談を
計画し、現在までに約50%は終了されたとのことでした。

また、定時退社日も月・水・金及び給料日と決められていて、2年後には
「毎日定時退社にしたい」とのことでした。

残業代の減少分は人件費として社員に還元されるとのことで、定時退社
をしても収入は減らないという、まさに今後もWLB実現推進の先頭を走る
企業になりそうです。

続いて人事部長の講演があり、同社がWLB実現推進活動に取り組んでき
た経緯と企業表彰を受けるまでのお話や、社内保育所開設時のご苦労話
もうかがいました。

休日や給料面を考慮した男性育児休業制度の導入に尽力され、女性社員
の育児休業と復帰後の継続雇用にも力を入れ、労働組合とも良好な関係
を築かれています。

執行役員でもある人事部長の、気さくなお人柄と社員の思いを先取りさ
れる行動力があって、それぞれうまく実現されたとの印象を受けました。

2日目はB社を訪問し、人財部ワークライフマネジメント推進担当課長の
お話をうかがいました。

こちらの会社では女性社員比率が6割近くあり、設立当初から女性の採用
と育成に力を入れられています。

社員を人財ととらえ、法制度がない中でもWLB実現策を先取りされて、
育児休職制度や再雇用制度なども整備されてこられたとのことでした。

女性優遇ではなく男女平等という考えでWLBを推進され、2008年には均
等両立推進企業表彰厚生労働大臣最優良賞を受賞されました。

B社のWLB実現推進の前提は、処遇に相応な付加価値の高い仕事を遂行す
ることにより、自らのWLBをマネジメントすることだそうです。

そのため在宅勤務や特別休暇、介護休職制度といった制度面も充実し、
常に現行法令制度より先に行くことを心がけていらっしゃるという印象
でした。

男性の育児休職は乳幼児の時だけでなく、少し成長して父親教育として
の期間にも取得できれば助かると、その場で実際に育休を取得された男
性社員からの提案もあり、なるほどと思いました。

また、子どもには両親の働いている背中を見せる事が大事とのお話もあ
りました。

まず、社員としての役割と責任を果たすことで、組織全体でWLBを実現
し続ける事ができ、企業としても成果を上げるのだという強い会社の意
志を感じました。

両社を見学し、やはり「トップの強い意志」がWLB実現推進には欠かせ
ないということを改めて認識した学びの多いツアーでした。

桑原昭義

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●4.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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ある女性から聞いた話….。

その方は、他社で働く夫と協力しながら、高1の息子さんと小5の娘さん
を育てながら、長年、両立勤務をされています。

まだ子どもさんが小さかった頃、もし子どもが泣いて仕事をやめて欲し
いと言ったら、その時はいつでも辞める覚悟はしていたとのことです。

幸い、そんなことは一度もなかったそうですが…。

家事や育児と仕事、あるいは介護と仕事の両立をし続けるためには、様
々な「覚悟」が必要だということをその方から教わりました。

まず、本人が仕事を辞めないという覚悟をし、次に、上司や家族が、彼
女に仕事を辞めさせないという覚悟をする。

突然、仕事を抜けることになったとしても出来るだけ周りに迷惑をかけ
ないで済むような働き方を常日頃から心がけておく覚悟。

業務効率を高められるように、思い切って仕事の仕方を変えようとする
覚悟。

いざという時には、他者に頼ったり、お金をかけることで課題を解決す
ることをいとわない覚悟。

完璧主義に支配されて自己嫌悪に陥らないように、抜ける時には適度に
手を抜く覚悟。

覚悟 ―― 辞書には、『危険なこと、不利なこと、困難なことを予想
して、それを受けとめる心構えをすること』という意味のほかに、仏教
用語として『迷いを脱し、真理を悟ること』という意味も書かれていま
した。

人生では、様々な場面で覚悟する必要がありますが、ワーク・ライフ・
バランス実現推進の過程においても同様に様々な覚悟が必要だというこ
とです。

人は、人生において、覚悟を繰り返すことによって、より大きく成長し
ていけるのかもしれませんね。

覚悟 ―― この響き、私、結構好きです。

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皆様、第19号はいかがでしたか?

今年もあと2週間ほどで終わりです。

やり残したことが無いか、年内にここまではしておきたい!と、年の瀬
は何だか気持ちがバタバタし、せわしない気持ちになります。

さてこの1年間、センターではWLB実現推進に向けた様々な行事を行いま
した。

仕事と生活の調和を大切にしながら女性が営業社員として働き続けるた
めの『女性営業社員活躍推進セミナー』や、育児・介護と仕事といった
両立社員を部下に持つ管理職を対象とした『管理職セミナー』、自社を
働きやすい会社へと変えたトップの方をお招きしました。

また、独自の取り組みや工夫されたポイント等をご講演いただいた
『ひょうご仕事と生活のバランス推進フォーラム』に、組織内WLB推進
担当者を対象としたWLBの基礎・実践を学ぶ『丸ごと実践WLB講座』。

仕事と生活の調和を実現し、社員・職員が活き活きと働いておられる企
業・団体を表彰する『ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰』、先進
的な両立支援施策を導入・実践されている県外企業を訪問し、そのノウ
ハウを学ぶ1泊2日の『最先端企業見学ツアー』等、多くの方々にご協
力いただきながら実施できたことがたくさんあり、スタッフにとっても
新たな学びが得られた1年間でした。

来年も少しでも多くの方たちにWLB推進活動の導入・実践・定着に向けた
支援をさせていただけましたら幸いです。

2012年もひょうご仕事と生活センターをどうぞよろしくお願い申し上げ
ます。

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20111215
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111215

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年11月号 第18号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111117

※当メルマガは毎月第3木曜日に必ず配信しています。
配信されなかった場合はお手数ですが、センターまでご連絡ください。

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第18号
発行日:2011年11月17日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.セミナー、イベントなど各種ご案内
2.はじめに
3.相談員による調査・講演依頼のご案内
4.事例紹介 「とある企業のお話。」
5.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」

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●1.セミナー、イベントなど各種案内
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■募集中

1) 今、旬のイクメンセミナー開催!
事例から学び、みんなで考えるセミナー
「男性の育児休業 どうするイクメン」

ここ数年で男性の育児休業取得に対して世間の関心が高まっていますが、
なかなか取得者が増えないという現状があります。

育児を通して習得できるスキル(コミュニケーション、タイムマネジメ
ントや優先順位設定能力、リスクマネジメント等)は、職場でも大いに
役に立つと言われています。

また育児休業を取得する際にできるだけ職場に支障をきたさないように
する工夫などは、女性の育児休業取得者や男女を問わず介護休業を取得
する方たちにとっても活用できます。

実際に取得された方をゲストとしてお招きし、体験談や会社側の対応、
取得のメリット、取得までのプロセスをお話しいただき、グループワー
クをまじえて進行する予定です。

是非ふるってご参加ください。

【日 程】  12月16日金曜日 13時30分~17時30分
【会 場】  兵庫県中央労働センター内会議室 210号室
(神戸市中央区下山手6丁目3番28号)
【ゲスト】  ・株式会社デジタル・ラボ 様
(育休を申請した際の心境とは?職場の上司の対応は
いかに!?)
・毛利マーク 様(ただ今育メン真っ只中!)
他1社
【対象者】  経営者・管理職・人事労務担当者・男性の育休取得に関心
のある方々
【定 員】  30名
※申込者が定員数に達した場合、受付終了とさせていただきます。
【参加費】  無料
【締切日】  平成23年12月2日金曜日
【お申込み】 申込用紙に必要事項を記入の上、当センターまでFAX又は
Eメールにてお申込みください。
(申込用紙は両サイトよりダウンロードできます)

https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20111117

http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111117

皆さまのご参加をお待ちしております!!

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●2.はじめに
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講師という仕事をしていると、自分が理想とする講演や研修の実施方法
が、必ずしもご依頼主のご要望と合致しないことがよくあります。

講師を務める立場としては、長年の経験と勘から、どれ位の時間をかけ、
どのような形式で実施すれば、参加者の皆様に、より高い満足感を得て
いただくことができるかがおおむね予想できます。

それだけに、双方の思惑が合致しない場合は、正直なところ、いささか
ツライ気持ちになることも…。

でも、そういう時に、いつも考えることがあります。

それは、自分が一体、何のためにこの仕事をしているのかということで
す。

私は「社会を変えたい」という夢を抱いてこの仕事を始めました。
今もその気持ちに変わりはありません。

「社会を変える」ためには、この社会で生きている一人ひとりの方に、
少しずつでも、可能な限り、変化を遂げていただく必要があります。

できることなら、通常は最低でも1時間半は時間をかけたい研修でも、
1時間以内で終了してほしいというご要望であれば、その時間内にご紹
介できる、出来る限りベストなものを提供しようと努めています。

その結果、たとえお一人でもお二人でも、私の話を聞かれた方が、意識
を変え、行動を変えようと思ってくださったとすれば、それで結果はオ
ーライ(良し)と考えることにしています。

何かに迷った時には、「社会を変えたい」という自分のビジョン(めざ
すべき姿)に立ち返って考えると、おのずと方向性が明確になり、的確
な決断が下せるようになります。

つまり、ビジョンさえしっかりしていれば、少々の波風が襲ってきても
軸足がぶれないということです。

この考え方はあらゆることに通じることではないでしょうか。

この仕事や活動は、自分のめざす姿に近づくためにどのような影響をも
たらすものなのかと考えてみると、答えはおのずと見えてくるはずです。

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現やダイバーシテ
ィ(多様性)活用の推進活動を進める際にも、この活動を行うことによ
り自分はどうなりたいか、また、組織をどうしたいのか、という明確な
ビジョンを設定し、迷いが生じるたびに確認することが大切だと思いま
す。

組織の場合は、そこで働く関係者全員が情報を共有することが必要不可
欠です。

このことに改めて気づいたのは、ある友人と話していた時のことです。

最近独立し、新たな道を歩み始めた彼女は、その過程で出会う多くのこ
とほぼすべてに興味を持ち、あれもしたい、これもしたい、という心境
になっていたようです。

ある時、「今の私ってちょっと手を広げすぎているように思わない」と
相談されました。

その時、私は、「あなたがめざすべき姿に近づくために必要なことであ
れば、手を広げすぎとか考えないで、できることは、出来る範囲でなん
でも実行すればいいのでは」と答えました。

彼女と話していて、自分がこれからしようとしていることに対して違和
感や迷いが生じた時に、これは自分がめざすべき姿に近づくために必要
なことかどうかを考えればよいのだということに改めて気づきました。

何事も、軸足をぶれないようにすることは大切ですが、それでも時には
ぶれそうになることもあるでしょう。

そういう時には、自分がめざすべき姿、すなわち、自分は何のためにこ
れをするのかという目的を改めて思い出してみることも有効です。

皆様は、各自、明確なご自分のビジョンをお持ちですか。
また、組織における共通のビジョンはありますか。
そして、そこで働く皆様はそれをご存知ですか。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●3.相談員による調査・講演依頼のご案内
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1) ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。
詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 秋号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/XsE-B-VWeR-2.pdf?mg=20111117

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2) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20111117

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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3) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20111117

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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●4.事例紹介 「とある企業のお話。」
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前回の執筆からあっという間に出番が回ってきました。

慌てふためいている常勤スタッフの川村です。

この事例紹介のコーナーは、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和、以下WLB)実現推進に向けた取り組みを分かり易く、より具体的
な内容で様々な事例を用いてお伝えしたい!と想いながら、担当の各ス
タッフは執筆しています。(数か月前から自分が担当の順番を逆算し、
「どうしよう…」とプレッシャーを感じながら…)

回を重ねるごとに改めて文章に起こす難しさを実感しています…。

皆さま、どうぞお手柔らかに、リラックスしながら読んでいただけたら
幸いです。

それでも、少しでもお役に立てる内容をお伝えできるよう頑張ります!

私は普段、センターで事務業務をメインとしていますが、たまに内部相
談員スタッフに同行し、企業を訪問させていただく事があります。

今回はその中の1社のお話をさせていただきたいと思います。

その会社は、従業員数100名以下の食品製造会社です。

季節に特徴のある食品を製造しているため、業務量は時期によって変わ
り、繁忙期は派遣や契約社員を採用し、乗り切っておられるそうです。

細やかな作業が多い部門は女性の人数が多く(一般的にそうした作業は
女性が得意とする分野と言われているからでしょうか)、そこには女性
管理職の方もおられました。

世間一般では女性管理職の登用がまだなかなか進まない中、大変すばら
しいことだと思います。

雇用については年齢・性別・経験を問わず採用されており、まさにセン
ターがWLBの実現と共に推進しているダイバーシティ(多様性)の活用
をフルに実践されています。

多様な人財が集まる職場は多種多様な発想が生まれ、柔軟な働き方が可
能となり、誰もが働きやすい職場環境なのではないでしょうか。

今後の少子高齢化社会に向けて、このような雇用は組織の強化や活性化
に繋がります。

従業員の職種としては食品製造ということで、ライン作業に従事してい
る方がほとんどです。

その部門に特化していると、エキスパート(熟練者)になる反面、同じ
作業の繰り返しなので、そこで働く人たちがどのような気持ちで仕事に
従事しているかを踏まえたうえで、配慮しているとおっしゃっていまし
た。

同じ作業の繰り返しだからこそ、従業員同士・部門間のコミュニケーシ
ョンをスムーズに行うことが重要だと考えられています。

面談前に従業員の方が「うちの商品にはファンが多いんですよ。地元の
方からも愛されています」と嬉しそうに教えてくださいました。

その表情からはイキイキと働き、充実した日々を過ごしておられる感じ
が伝わり、温かい気持ちになりました。

お会いしたご担当者も「商品を喜んで購入してくださる方たちのために
も従業員が楽しんで働かなければ」と、高い意識を持っておられるご様
子で、一瞬、センターの支援は不要なのでは、と感じました。

しかし課題は抱えておられ、メンタルヘルス疾患に罹患されている方へ
の配慮をどうしたらいいか、“しんどい”と感じる従業員がいる限りは、
改善策を取る必要性がある、とお悩みでした。

そこで、WLBを実践し、従業員が自分の能力を最大限に発揮しながらい
きいきと働くことは、メンタルヘルス疾患の罹患者が増えないためにも、
また、組織が強くなるためにも有効であることを説明し、特に閑散期は
時間が有効に使え、改変を行うチャンスの時期でもあるので、是非その
時期にセンターをご利用いただけないかご提案しました。

しかし、ラインを止められないため、全員が同時に参加することは難し
いとのことでしたので、複数のグループに分かれての受講をお薦めしま
した。

WLBについて基本的なお話をした後、自分や組織が理想とするWLBが実現
している状態を考えていただき、それをめざすためにはどうしたら良い
かについて、多様な人財が集まったグループで話し合い、体感していた
だくことで、知識として理解するだけでなく、気持ちの上でも納得して
いただけるのではないでしょうか。

次に、課題であるメンタルヘルス疾患への罹患については、センターで
は、WLB実現推進の一環として、予防策をお伝えしています。

メンタルヘルス疾患に罹患しそうな入り口の部分や基礎知識、未然に防
ぐためのセルフケアチェックや同僚への配慮(コミュニケーションや仕
事の見える化等)についての研修を実施しています。

その企業は、まさに今、繁忙期のようで、その後の具体的な支援はまだ
提供出来ていませんが、皆様が、ご自分が働いておられる組織やご自身
の、あるいは周りの人たちの働き方を『変えたい』と思われていました
ら、いつでも是非センターまでご連絡ください。ご遠慮は無用です。

兵庫県内の企業や団体の皆様が、WLB実現に向けた取り組みを始め、実
践出来るよう、精一杯の支援をさせていただきます。

川村愛子
7

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●5.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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先日、あるところで、ワーク・ライフ・バランスの講演を実施した際に、
参加者からいただいたアンケート用紙の中の1枚。

そこには、女性と思しき文字で、『仕事、子育て、家事の合間になんと
か参加しました。毎日が、優先順位、取捨選択の連続なのは当たり前で
す。こういう内容を講演で言わないといけない実情が悲しいです』
とありました。

おっしゃる通りだと思います。

ダイバーシティ(多様性)の活用やワーク・ライフ・バランス(仕事と
生活の調和)の実現推進について講演でお話することって当たり前のこ
となんですよね。

当たり前のことだからこそ、良識のある方たちははすでに頭の中に知識
として持っておられる内容なのです。

でも、実情は、知識として理解していることが、気持ちの上では十分納
得できていないがために、行動に移せないままでいる、ということが多
いのではないでしょうか。

私も含めて、ダイバーシティコンサルタントやワーク・ライフ・バラン
スコンサルタントなどという肩書の人たちに続々と仕事が舞い込んでく
るという現状が変わらない限り、『社会が変わった』とは言えないと思
います。

それでも、何もしないよりは何かしたほうが良い、そうしているうちに
少しずつでも社会は変わって行ってるはずだということを信じて、日々、
勉強の精神で、精進を続けるのみです。

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皆様、第18号はいかがでしたか?

今年もあと2か月を切りました。

カレンダーで年末までの稼働日数を見てあまりの短さにびっくりしてい
ます。

ウカウカしていたらあっという間に年末になりそうな予感…。

残り僅かですが、1日1日を大切にしながら2011年を全うしたいと思いま
す。

さて、過日、企業訪問をした際に「出雲大社○○分祠」という大変興味
深い神社に遭遇しました。

どうやらあの島根県にある出雲大社本家の分霊を奉斎している分祠のよ
うです。

遠い昔、交通事情が発達しておらず島根県まで足を運べなかった人々は
各地の分祠で参拝されていたのかな、神在月に神たちが本家に向かう際
にこの分祠で休憩を取ったのかな、など思いを馳せながら写真を撮りま
した。

(スタッフのつぶやき参照 → http://bit.ly/vOAX9f)

男女の縁だけではなく、自らが立派に成長できるように、社会が明るく
楽しいものであるようにと、お互いの幸福のための素晴らしい縁が結ば
れるというご利益もあるそうす。

WLBの実現で誰もがイキイキと働きながら充実した生活を送れる世の中
になるようなセンターのモットー「企業も・勤労者も・家族も・社会も
ハッピー!」とまさしく観点が同じだ!とホクホクした気持ちになった
帰り道でした。

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20111117
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111117

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年10月号 第17号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20111020

※当メルマガは毎月第3木曜日に必ず配信しています。
配信されなかった場合はお手数ですが、センターまでご連絡ください。

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第17号
発行日:2011年10月20日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.はじめに
2.事例紹介 「ワーク・ライフ・バランスを身近なものとして、
より関心を持っていただくために」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

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●1.はじめに
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去る10月4日、当センター主催の公開セミナー『丸ごと実践ワーク・ライ
フ・バランス講座』を開催しました。

当講座は第1部と第2部に分かれていて、第1部の副題が『ワーク・ライフ
・バランスの本質を知る』。

第2部は『実践ワーク・ライフ・バランス推進講座』とし、企業や組織内
でワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)を推進する立場の方たちを対
象に、組織内でどのようにWLB実現に向けた推進活動を進めてゆけばよい
かについてグループ討議もまじえながら学んでいただきました。

講師は当センターの外部相談員の中山正人先生。

約3時間半のセミナーでしたが、ご参加いただいた方(約30名)のほとん
どが1部、2部を通して最後まで参加してくださいました。

参加者アンケートを拝見していて、印象に残ったご感想がありました。

「WLBは福利厚生の取り組みだと思っていたが、経営戦略として取り組む
べきことだと知りました」というものです。

他のWLB研修のアンケートでも同様のご意見が見かけられます。

実際にWLBの実現推進活動を福利厚生の一環として取り組まれている企業
や団体はほかにもたくさんあるのではないでしょうか。

企業によっては、福利厚生の充実をはかるために、WLBの実現推進活動は
労働組合に任せておけばよいと思われているところもあるようです。

また、CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)推
進活動の一環として行われているところもあります。

誤解の無いようにお願いしたいのですが、私は何もWLBの実現推進活動を
福利厚生やCSRの一環として取り組んではいけないと言っているわけでは
ありません。

WLBの実現推進活動の成果は、結果的には、福利厚生やCSRの観点からも
大いにプラスになり得ることですし、取り組まれること自体、素晴らし
いことです。

しかし、できることなら、企業や団体の経営戦略の一つとして取り組ま
れるほうが、より持続性があり、効果的な活動になると考えます。

「経営戦略」とは、その企業の経営目的を達成するうえで限りある資源
を最も効率的な方法で活用することと言われています。

9月16日に兵庫県公館で開催された当センター主催の「仕事と生活のバラ
ンス推進フォーラム」で講演をしてくださった株式会社樹研工業の松浦
元男社長は、人件費は経費ではなく“人”という資産への投資だとおっ
しゃいます。

従業員が限りある資源であり、その従業員への投資を資産運用だと考え
ると、経営戦略の一つとして真剣に考慮すべきことだと、おのずと理解
していただけるものと思います。

WLBの実現に向けた推進活動を、企業の経営理念に基づき、経営戦略の
一つとして持続性のある取り組みをしていただくためには、企業のトッ
プのコミットメント(確固たる決意とその公約)と、それに応えようと
する従業員の強い意欲が必要不可欠です。

当センターでは、随時、この取り組み活動のお手伝いをさせていただき
ますので、いつでもご遠慮なくお問い合わせください。

皆様からのご連絡をお待ちしています。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介 「ワーク・ライフ・バランスを身近なものとして、
より関心を持っていただくために」
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少しでも人のために、地域のために役に立ちたいという思いを胸に、
ワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)実現推進活動を展開する当セ
ンターに相談員として参画してはや1年と半年余り、このメルマガ誌上
3回目の登場となります相談員の村上です。

今年もあと3ヶ月弱になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

訪問先のご担当者に対して「WLBが何故、今、どうして必要なのか」を
分かりやすく説明し、相手に取り組みを始めようと思っていただけるよ
う、私は今年の目標を「説得力向上を図る」と決めていました。

説得力を増すためには、WLBに関して様々な角度から説明出来る知識が
必要です。

まず、ご担当者の組織がどのような課題を抱えておられ、今後どのよう
な支援を行う事がベストなのか?

ご担当者の職位や知識の度合い、組織内での影響力も様々です。

そして最も大事な部分はご担当者のWLBに対する思い、熱意の有無です。

その度合いによって話のポイントが全く違ってくるのではと考えていま
す。

新年度が始まる今年4月から訪問した企業、組合だけでも100社を数え、
うち新規の訪問先は30社を越えました。

訪問先の業種は様々ですが、共通の問題点として
「特定の部門の残業を減らすことができない」
「有給休暇の消化率が低い」
「風通しの良い職場づくりのために上司・部下・部門間でコミュニケー
ションを円滑に取れるよう何とかしたい」
といったお悩みが多くありました。

また、最近は、様々なストレスから来るメンタルヘルスの問題が業界を
問わず広まっているように感じています。

最近訪問した企業の事例を一つご紹介します。

神戸に本社がある情報機器の販売会社でした。

有休取得率の低さが営業部門で目立っていたため、対応に苦慮した結果、
週末以外にも少しでも休みが取れるようにと、各自の記念日に休暇が取
れるアニバーサリー休暇制度を作られました。

結果は、利用者がほとんどいなかったため、4年で制度は廃止されたとの
こと。

有休を取得させようと色々と考え、努力されたのですが、残念ながら結
果にはつながりませんでした。

また、同社の取り扱い商品であるパソコン、複写機をはじめとする情報
機器は技術の進歩が目覚ましく、日々の勉強が欠かせません。

学習方法も会社で・自身で・学校で・WEBでと様々ですが、そのために必
要なのは自己啓発のための時間です。

自己啓発には仕事上必要なスキルの学習以外にも、人脈を広げるといっ
た、自分の将来を見越したキャリアアップのための時間も含れます。

こうした時間をとるためには、就業時間内は効率よく働く事が重要です。

仕事を充実させることで、仕事以外の時間も有効に使う事が出来るとい
う観点から、「まさに今、貴社でWLBを実現推進することが大事ですよ」
という説明に共感を覚えていただき、センター主催のWLB推進講座にも参
加したいとのお言葉をいただきました。

終身雇用制度が崩壊している今、定年まで働き続けるためにも自身の能
力を最大限に高める必要があり、上記の通り、自己啓発の時間、あるい
は人脈を広げるための時間をもつことは欠かせません。

そうした時間を見つけるためには、現状の仕事の進め方を見直し、誰も
が、仕事も生活も充実されられるような仕組みを作り、組織でWLBの実現
を推進していく必要があります。

WLBには様々な側面があり、どの側面に焦点を当てるかで相手の受け取り
方が全く変わってきます。

組織の状況に応じて、どのような側面からでも説明、説得ができるよう、
実践しながら「日々勉強」中です。

近い将来、皆さまにお目にかかり、少しでもお役に立つことができれば、
と思っております。

WLB実現推進の取り組みを始めたいという皆さまのご連絡をお待ちしてい
ます。

村上利通

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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ダイバーシティ(多様性)の活用推進についてのセミナー講師を務めた
時のことです。

「当社では、どうも社長がこうした活動に取り組む気持ちになってくれ
ないんです。いったいどうしたら社長がやる気になってくれるのか教え
ていただけませんか」というご質問を受けたことがあります。

そこで私は、当メルマガの「はじめに」の中にも書いた、9月16日の当セ
ンター主催の「仕事と生活のバランス推進フォーラム」のことを思い出
しました。

あの時の副題は、「ワーク・ライフ・バランス推進の先駆者たち―会社
が変わったその瞬間」でした。

3名の企業のトップの方にご講演をいただき、後半は、パネリストとして、
会場からの質問にお答えいただきました。

その一部始終をそばで拝見していて、痛感したことがあります。

それは、3名の講師のどなたも、もともとは別にダイバーシティの活用推
進やワーク・ライフ・バランスの実現推進に取り組もうなどと、決して
大上段に構えておられたわけではなかったということです。

企業のトップとして、「業績をあげ、地域社会に貢献し、従業員、得意
先、取引先など、関係するすべての人たちから好かれる良い会社」を作
ろうとされただけとのことでした。

その結果、誰もが働きやすい、良い会社になったということです。

自社を「良い会社」にしたいと思わない経営者はおられないと思います。

上述の質問された方にお知らせしました。

一度、社長さんに、『自社を、もっと、もっと「良い会社」にしたくあり
ませんか』と尋ねて見られてはいかがですか…と。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■募集中

1) 平成23年度 最先端企業見学ツアー
広島、岡山でワーク・ライフ・バランスを実践する先進企業から学ぶツアー
~トップメッセージが会社を変える~

昨年度の岐阜訪問に続き、今年度は山陽地方の企業見学ツアーを実施い
たします!!

今回は東広島市と岡山市にある多様な働き方を導入・実践されている先
進企業2社を訪問します。

夜は楽しい!?交流会も開催予定ですので異業種の方々との交流もお楽
しみください。
ご参加、お待ちしております!!

【日程】  平成23年11月21日月曜日~11月22日火曜日
1泊2日のバスツアー
【訪問先】 1.株式会社サタケ
(人財育成、仕事と家庭の両立、ポジティブアクションに取
り組む、食品産業総合機械及び食品の製造販売会社での講
演と見学)
2.株式会社ベネッセコーポレーション
(55%が女性の、多様な人財活用と働きやすい職場づくりに
まい進する、教育事業と生活事業会社の講演)

両社とも「にっけい子育て支援大賞」など多数の賞を受賞さ
れている、ワーク・ライフ・バランス実践支援における先進
企業です。

【募集人数】30名(最少催行人数20名)
※申込者が定員数に達した場合、受付終了とさせていただきます
【参加費】 28,800円
(研修費、移動費、宿泊費、1日目の昼食・懇親会費、2日目の
朝食・昼食代、保険料含む)
※申込締切後にお振り込みのご案内を送付させていただきます。
【締切日】 平成23年11月1日火曜日
【お申込み】申込用紙に必要事項を記入の上、当センターまでFAX、または
Eメールにてお申込みください。

申込用紙は両サイトよりダウンロードできます

https://www.hyogo-wlb.jp/modpage01_2059/?mg=20111020

http://diversity-kitao.co.jp/event/2011/09/h23-tour/?mg=20111020

皆さまのご参加をお待ちしております!!

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■開催予告

1) ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰式

昨年に続き、多様な働き方の導入や、仕事と家庭生活の両立の促進とい
った、仕事と生活のバランスの実現推進のために先進的な取り組みを実
施している企業・団体等の表彰式を行います。

受賞団体代表者による事例発表会では、現在に至るまでの様々な取組み
事例をご紹介していただく予定ですので、是非皆さまご参加ください。

【日程】 平成23年11月16日水曜日 15時から17時
【会場】 兵庫県公館 第1会議室
【定員】 100名(先着順)[参加無料]

※なお、詳細につきましては、今後、センターのHPに掲載する予定です
のでもう少しお待ち下さい。

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2) 男性の育児休業取得に関する講座 開催!

ここ数年で男性の育児休業取得に対して世間の関心が高まっていますが、
なかなか取得者が増えないという現状があります。
しかし、育児を通して得るスキル(コミュニケーション、リスクマネジ
メントや優先順位設定能力等)は、職場でも大いに役に立つと言われて
おり、今後、多くの方が経験されると思われる介護休業や女性の育児休
業取得の際にも同様の事が言えます。
実際に取得された方の体験談や会社側の対応、取得のメリット、取得ま
でのプロセスをグループワークをまじえ進行予定ですので、是非ご参加
ください。(センタースタッフの寸劇が見られるかも!?)

【日程】 12月16日金曜日 午後(予定)
【会場】 兵庫県中央労働センター内会議室 210号室
【対象者】組織の人事労務担当者・男性の育休取得に関心のある方々
【定員】 30名

※なお、詳細につきましては、今後、センターのHPに掲載する予定です
のでもう少しお待ちください。

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■随時募集中

1) ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。
詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 夏号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/4J8-b-75bY-3.pdf?mg=20111020

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2) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

3) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20111020

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20111020

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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皆様、第17号はいかがでしたか?

食欲の秋ですね。

秋って何故こんなに食べ物が美味しいのでしょうか。

ついつい食べ物に手が伸び、気が付けば何かしら口に入れてモグモグ…
胃袋まですっかり秋模様です。

北尾主任相談員の「はじめに」にも記述されている通り、先日、組織内
WLB推進担当者の方々を対象とした、センター主催のセミナー「丸ごと実
践WLB講座」を開催いたしました。

第1部は講議形式でWLBの基礎・本質を学び、第2部では、WLBを推進して
いくにあたって生じる課題解決のために必要な手法などをグループで討
議していただき、実践していくためのポイントや事例等のご紹介も交え、
あっという間に講座は終了しました。

全体を通して「組織でトップダウンとボトムアップの関係が成り立った
時にこそ、WLBは実現推進できるもの」なのだと改めて実感しました。

センターでは研修支援以外にも、自組織内で継続的にWLBを推進していけ
るよう、担当者の方向けに、その組織に応じた課題解決策や推進方法を
ご提案させていただくといった相談支援業務も行っています。

単発の研修だけで終了させず、継続的な支援をさせていただけるよう、
この秋以降も邁進してまいりたいと思っています!

朝晩めっきり冷えてきたここ最近、かと思えば日中はまだ汗ばむ日もあ
るので体調を崩されないよう、くれぐれもお気を付けくださいね!

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
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Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年9月号 第16号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110915

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第16号
発行日:2011年9月15日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.はじめに
2.事例紹介 「~今しか出来ないことが強みになる
(辞めさせたくない人財に)~」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

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このたびの台風12号により被害を受けられました皆さまに、心から
お見舞い申し上げます。
一日も早く復旧されますことを心よりお祈り申し上げます。

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●1.はじめに
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前職時代から懇意にしていただいている東京在住のワーク・ライフ・バ
ランスとダイバーシティ専門のコンサルタントで、アパショナータ、Inc.
代表のパク・スックチャ氏が、近著、『アジアで稼ぐ「アジア人材」に
なれ!』(朝日新聞出版発行)を送ってくださいました。

その中で彼女は、『ダイバーシティは「体得」するしかない』と明言さ
れています。

同著の本文の一部をそのまま引用すると、『ダイバーシティは頭で理解
しただけでは実践できない。「体得」することが何よりも大切だ。』と
記されています。

当センターのモットー、『「出来ない」を「出来る」に』でも同じこと
が言えると思います。

知識としてもっている情報や頭で理解していることだからといって、必
ずしもすぐに実践できるというものではありません。

かつて、『真理子のひとりごと』(第6号参照)でも書きましたが、「
出来ない」ことを「出来る」ことにするためには、その間に「感じる」
というプロセスが必要だと思います。

「感じる」とは、まさに「体得する」ということではないでしょうか。

ダイバーシティ研修のご依頼を受けたら、最近はできるだけ、この「体
得する」機会をご提供しようと心がけています。

限られた研修時間の中、講義の部分を大幅に減らし、大半をグループワ
ークによる実習の時間に充てるようにしています。

実習の一つとして、「忘れられない瞬間」の共有をしていただくことが
あります。

今までの人生の中で忘れられない瞬間 ――  忘れられないほど嬉し
かった、悲しかった、腹が立った、怖かった、困ったなどの瞬間 ――
についてグループ内でお一人ずつ順番に発表していただきます。

隣の席で仕事をしていて、挨拶を交わしている同僚から聞かされた「忘
れられない瞬間」が、自分には想像を絶するような出来事であったり、
あるいは、自分にとって「忘れられない瞬間」となった経験と、上司の
「忘れられない瞬間」に共通点があったり…。

まさに、人それぞれ多種多様な人生を送っていて、その中で、多種多様
な経験をしているのだということがわかるなど、この実習を通して様々
な発見があります。

この実習をするたびに、社長も自分たちと同じ普通の人間だったんだと
いうことに改めて気づいたり、いつも淡々と仕事をこなしていた人がと
ても大変な経験をしていたことを知ったりと、参加者の方たちは、まさ
に身の回りにあるダイバーシティを体感されているように見受けられま
す。

ダイバーシティと聞くと、性別、国籍、障がい者などといった、どちら
かというと比較的目に見えやすい要素に焦点を当てがちになる方も多い
ようですが、実は、私たちは、今、もうすでに、ダイバーシティの渦の
中にいるのだということが、この実習から体得していただけるのではと
思っています。

私たち一人ひとりがもつ経験や経歴などの違いによって生じる価値観や
物事に対する考え方のダイバーシティにこそ、目を向ける必要がありま
す。

こういうことは、講義を聞いたり、書物を読んだりすることによって、
ある程度の理解はできるものとは思いますが、それを、日々の生活で実
践していくことは決してたやすいことではありません。

ダイバーシティの活用もワーク・ライフ・バランスの実現推進も、実践
するためには、まず、体感することが必要ではないでしょうか。

このメルマガに対して、読者の皆様からのお声が届くことが、スタッフ
一同にとりまして何よりの励みとなりますので、ご意見、ご質問等、お
寄せくださいますことを心からお待ちしております。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介「~今しか出来ないことが強みになる
(辞めさせたくない人財に)~」
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相談員の橋尾です。

この9月中旬より産休に入りますので今回が出産前のラスト執筆になりま
す。

早いものでセンターは開所3年目に入り、昨年からは相談員として企業訪
問を主に担当し、自分の中で頑張り時だと思っていました。

ところが、二人目を妊娠。寂しがり屋のお兄ちゃんのためにも、弟か妹
がいたらいいなとは思っていましたが…今や女性が働くことが当たり前
になり、妊娠がわかると、まず、「仕事、どうしよう…」という思いが
頭をよぎると聞きますが、私も同じでした。

妊娠はもちろん嬉しいことですが、同時に「頑張ってきた仕事を中断す
ることの不安」という現実を目の当たりにし、複雑な思いに戸惑います。

でもそれは当たり前の感情なんだなと思います。

それに、妊娠してもすぐに産まれるわけではありません。

休みを取る自分を意識しすぎ、私が引き継ぎ的な発言をすると、北尾組
長からは、「まだ先の事なんだから、普通にしていたらいいやん」と言
われました。

確かにその通りです。

10か月近くも先の事なのに、その間ずっと気にしていても仕方ありません。

センターへは、遠方からの出勤なので、会議が無い日は在宅ワークにし
てもらったり、動ける時期に大事な仕事を担当させてもらったりと、今
年度、働ける期間が半年に減った分、ギュッと凝縮された、充実した毎
日を過ごしています。

北尾組長のモットーのひとつ、「課題はチャンス」。

私にとって、今がまさに「今しか出来ないことが出来るとき!」だと思
っています。

仕事だけではなく、知人とのランチや美術館・甘いものめぐりなど、プ
ライベートもどんどん楽しんでいます。

仕事を始めてからは、仕事と家事育児で時間が過ぎていた為、手を付け
られずにいた読書や勉強も始めました。

センター以外でも活動しており、隙間の時間すらない状態でしたから、
本当に今がチャンスです。

長期間仕事を休むことで、「今まで培ってきた仕事にブランクができて
しまう…」「復帰時に、自分の居場所があるのか…」等、不安になるか
もしれません。

でも、育児は、忍耐力、タイムマネジメント力、リーダーシップやコミ
ュニケーション等々、さまざまな能力を自然と身につけさせてくれます。

そういう意味でも、男性の育休取得の重要性に気付かれる企業も増えて
いると思います。

一方で技術職、製造ライン等、様々な分野で女性を採用したいという女
性活躍推進への関心や機運も高まっています。

同時に、優秀な※人財(材)定着のために、育休後の復帰も期待されて
います。

今は、職場以外の場所でも出来る仕事が増えました。

会議もパソコンを使い在宅で参加出来ますし、1年間も休む必要がなけれ
ば、在宅勤務や時間短縮勤務など多様な就労制度を活用した、早くから
の仕事復帰も可能です。

また、育休を取得する際は、せっかくある会社の制度を活用しながら育
休前の働ける間に必要な準備や引き継ぎをするとともに、復帰後も効率
的な働き方で育児と仕事を両立すればきっと会社にとって辞めさせたく
ない人財になれると思います。

これから産休・育休に入りますが、この貴重な経験ができる期間の中で、
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた新たな視点に気づき、自分自
身をグレードアップさせたいと思っています。

そして私が復帰する際には、このコーナーでまたこの事例の続きを紹介
させていただきたいと思います。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立ちましたら幸いです。

※“人”は組織にとって宝であり、その能力は無限大。
最近は、この字を使われる経営者様も増えているようです。

橋尾知理

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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ある企業で実施した「ダイバーシティを体感しよう!」というワークシ
ョップの中で、自分の周りにダイバーシティがあって良かったことと、
その逆の困ったことについて、グループ内で共有していただきました。

その中で面白い意見がありました。

ダイバーシティがあって良かったことの一例として、ある飲食店ではメ
ニューが豊富で嬉しいという意見が出ましたが、次に話し合っていただ
いた、ダイバーシティがあって困ったことの一例で、同じ飲食店の例を
挙げ、メニューが豊富過ぎて迷ってしまって困ることがあるという意見
が出ました。

一つのことに対して存在する肯定的なことと否定的なことは表裏一体で
ある場合が多いようです。

引き続き、困ったことの解決方法について話し合っていただくと、常に
しっかりと自分の考えを持っておくことという意見が出ました。

これはダイバーシティの活用推進を進めるうえで、とても大切なことで
す。

人との違いを知る前に、まず、自分の価値観や意見を知っておくことが、
軸足をぶれさせないという意味からも大切だと思います。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■募集中

1)ワーク・ライフ・バランスの基礎から実践手法までをお伝えする!
丸ごと実践ワーク・ライフ・バランス講座の開催

「ワーク・ライフ・バランスって仕事よりプライベートを優先するって
意味?」「言葉はよく聞くけど福利厚生の一環?」「社内で推進活動を
始めたいが具体的に何から手を付けたらいいかわからない…」など、お
悩みの方も多いようです。

この秋、ひょうご仕事と生活センターでは、企業を取り巻く環境の変化
に対応するために、経営戦略として必要不可欠であるワーク・ライフ・
バランスの本質を知る基礎から、組織内で実際にその実現を推進してい
くための手法をお伝えする2つの講座を連続開催します!!

【日時】   平成23年10月4日火曜日 13時30分~17時15分
【会場】   兵庫県中央労働センター 304号室
神戸市中央区下山手通6丁目3-28
【費用】   両講座とも無料
【講師】   Office G&C 代表 中山正人 氏
<ひょうご仕事と生活センター 主任相談員 北尾真理子>

◆第一部 13時30分~15時
ワーク・ライフ・バランス講座~WLBの基礎を知る!~

【内容】   WLBの基礎
1.社会構造の変化(労働力人口の減少)
2.価値観の多様化
3.経営戦略としてのWLB
【定員】   30名
【対象者】  ワーク・ライフ・バランスに関心のある方

◆第二部 15時15分~17時15分
実践ワーク・ライフ・バランス推進講座~WLB推進者のために~

【内容】   WLB推進者のための実践推進のヒント講座
1.WLB実践に欠かせない構図を知る
2.WLB実践のための具体策を知る
【対象者】  組織内においてワーク・ライフ・バランスを推進する立場の方
【お申し込み】申し込み用紙に必要事項を記入の上、当センターまでメール、
FAX、またはE-mailでお申込みください。
(FAX) 078-381-5288 (E-mail) hyogo@wlb.co.jp

チラシ兼申込用紙はこちらからダウンロードできます。

http://diversity-kitao.co.jp/event/2011/08/wlb-seminar/?mg=20110915

【締切日】  平成23年9月30日金曜日

お申込みをお待ちしております!!

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■開催予告

1)平成23年度 最先端企業見学ツアー
広島、岡山でワーク・ライフ・バランスを実践する先進企業から学ぶツアー
~トップメッセージが会社を変える~

昨年度の岐阜訪問に続き、今年度は山陽地方の企業見学ツアーを実施い
たします!!

今回は東広島市、岡山市にある多様な働き方を導入・実践されている先
進企業2社を訪問します。

夜は楽しい!?交流会も開催予定ですので異業種の方々との交流もお楽
しみください。ご参加、お待ちしております!!

【日程】  平成23年11月21日月曜日~11月22日火曜日)
1泊2日のバスツアー
【訪問先】 1.株式会社サタケ
(人財育成、仕事と家庭の両立、ポジティブアクションに取
り組む、食品産業総合機械及び食品の製造販売会社での講
演と見学)
2.株式会社ベネッセコーポレーション
(55%が女性の、多様な人財活用と働きやすい職場づくりに
まい進する、教育事業と生活事業会社の講演)

両社とも「にっけい子育て支援大賞」など多数の賞を受賞さ
れている、ワーク・ライフ・バランス実践支援における先進
企業です。

【募集人数】30名

※なお、旅程や参加費用等の詳細につきましては、今後、センターHPに
掲載する予定ですので、もう少しお待ちください。

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■随時募集中

1) ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。
詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 夏号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/4J8-b-75bY-3.pdf

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2) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

3) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110915

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110915

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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皆様、第16号はいかがでしたか?

あんなに毎日一生懸命ミンミン鳴いていた蝉の声がいつの間にか聞こえ
なくなりました。

日が落ちるのが早くなり、雲の様子も何だか秋模様。

徐々に季節が変わってきています。

過ごしやすい気候になってきて嬉しい反面、あの真夏の猛暑が終わりか
と思うと少し寂しい気もします(と言いながらまた来年の夏になるとあ
のギラギラした暑さにウンザリするのですが…..。)

さて、イベント紹介コーナーでもご案内はしておりますが、今秋から年
末にかけて、ひょうご仕事と生活センターでは様々なイベントが目白押
しです!!

ワーク・ライフ・バランスの本質を知る【WLB基礎講座】、組織内WLB推
進担当者のために、推進の手法やヒントをお伝えする【推進講座】の2本
立て講座の開催や、兵庫県を飛び出し、多様な働き方を導入・実践し、
先進的な取り組みをされている先進企業を訪問し、各社の事例を通して
多様な働き方のノウハウを学ぶツアーや(お楽しみの懇親会もアリ!)、
今後育児休業取得を考えられている“育メン”をテーマとした【育メン
講座】等、参加型で「体得」できる講座が盛りだくさんです。

詳細については、HPで随時お知らせいたしますので是非チェックしてみて
くださいね!!

このようにイベントの企画や準備を行っているとあっという間に日が経っ
ていくもので、気が付けば今年も残り4か月弱…一日一日を大切にしなが
ら過ごしたいと思っています。

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110915
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110915

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年8月号 第15号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110818

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第15号
発行日:2011年8月18日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.はじめに
2.事例紹介 「デジタル化とワーク・ライフ・バランス」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

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●1.はじめに
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季節の移り変わりを早く感じるようになりました。今年の立秋は8月8日。

立秋を迎えると、季節は夏から秋に、「暑中お見舞い」が「残暑お見舞
い」へと変わります。残暑はまだ続きそうですが、最近、日が短くなっ
てきました。人は、季節の変化には自然と適応しやすいようですが、時
代の変化には適応しにくいように思います。

今、読んでいる本の中にドキッとする一文がありました。

『企業の競争相手は同業者ではない』というもので、そのすぐ後に、
『対応すべき相手は時代の変化だ』と言う文章が続きます。

さらにハッとさせられます。

この本のタイトルは、『先着順採用、会議自由参加で「世界一の小企業」
をつくった』(発行元:講談社+α文庫)で、著者は豊橋市にある樹研
工業という会社の代表取締役の松浦元男氏。

9月16日に開催される当センターのフォーラムでの講師のお一人です。

同書の、『企業の競争相手は同業者ではない』という章の中に次のよう
な文章があります。

『時は流れ、時代はいつも変化を遂げています。
次なる時代の変化を読み取り、こちらが先に変化の準備をする。
人間の活動、生命の活動の勝ち残りの原則です。
(以下中分略)
その采配を振り、変化の方向を決めるのが経営であり、経営者の仕事で
す。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、企業が取り組む相手は同業
者ではないということ。
変化する相手は、対応をすべき相手は、時の流れ、時代の変化であるこ
とを忘れてはいけません。
少しでも早く、正確に未来を予見する。
そして準備をする。
このことが競争社会を生きていく、唯一確実な方法なのです。』

ダーウィンの「進化論」に、『遺伝子的に強いものではなく、変化への
適応力が優れている生物こそが生き残れる強い生物』という一節があり
ます。

変化に対応するということは、まず変化を受け入れ、それに適応できる
ように自ら変化を起こす、ひとことで言うと、「変わる」ということで
す。

「変わる」ということに抵抗感をもつ人は大勢います。
確かに、「変わる」ことは、勇気のいることかもしれません。

ダイバーシティ(多様性)やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和)の講演の最後に、『まず変わること!』と、変化を起こすことの
重要性についてお話しています。

そこで紹介するアインシュタイン博士の言葉は、昔の上司がよく口にし
ていた、“Doing the same thing over and over again, and expecting
different results is insane”という格言です。

和訳すると、「同じことを繰り返し続けているのに違った結果を求める
ことは狂気の沙汰」となります。つまり、結果を変えたいのであれば、
今までとは違ったやり方を取り入れる必要があるということです。

その上司は事あるごとに、「君なら、どこを変える?」、「君なら、ど
う変える?」と問い続けてくれました。

その結果、自分の個性を活かしながら、日々、仕事を変革し続けること
ができ、周りを変えるためにもリーダーシップを駆使できたように思い
ます。

組織内でダイバーシティの活用やワーク・ライフ・バランスの実現に向
け、推進活動を行うためには、個人個人が、意識を変え、今までと違っ
たアイデアをもとに、仕事のやり方を変えることが必要不可欠です。

いち早く時代の変化に適応していけるように、「変わる」ことが出来る
組織。

それが、まさに世界規模の競争社会で確実に生き残れる企業です。
「変われない」ではなく、「変わろうとしない」企業が、“この時代”
に生き残っていくことは至難の業かも知れません。

一刻も早く、できるだけ多くの企業や働く人たちが、時代の変化に対応
できるように変わっていただけるように、当センターが少しでもお役に
立つことができれば幸いです。

読者の皆様からのご意見、ご質問等をお待ちしております。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介「デジタル社会とワーク・ライフ・バランス」
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目の前にそびえたつ高くて厚い壁。
しっかりと閉ざされた扉。

こんにちは、
ひょうご仕事と生活センターの相談員です。

ワーク・ライフ・バランス(以下WLB)という、とても素晴らしい贈り
物をお届けにまいりました。

前回このコーナーを担当したのは、梅が咲き、春めく季節でした。

春めくという言葉に、季節が重い腰を上げて動き始めたことを感じ、
WLBに対する阻害要因が雪溶けのように変化し始める、仄かな確信と大
きな期待を含んだ言葉として使いました。

さて、第3号・第9号の2回にわたって、変化に対する抵抗について書き
ましたが、その間にも、世の中は大きく変化しています。

7月24日正午、TVがデジタル化されました。

相当大きな経済的負担がかかるにもかかわらず、これに対する抵抗はな
かったような気がします。
(エコポイントのせいでしょうか、いいえ、諦めのせいではないでしょ
うか。)

我が家のアナログTVは、長い間お世話になったので最後を「スナアラシ」
で見送ってやろうと思っていましたが、ケーブル放送のため命拾いをし
て今も健在です。

世の中のあらゆるものがデジタルへと大きくシフトしている今日、社会
のデジタル化がもたらす影響を予測し、先取りした対応が求められるの
は避けられない状況になりました。

そこで、私たちのライフスタイル、ビジネスの方法、余暇の過ごし方等
に起こるであろう変化をチャンスと捉えて、時代の変化に置き去りにさ
れないための対応策としてWLBを考えてみることが、ますます必要になっ
てくると思います。

デジタル社会は、企業と個人と家庭との関係を大きく変えることが想像
できます。

ITが導入されたとき、SOHO(Small Office Home Office)が話題となり
ました。

今、それが広く現実性をおび、個人はデジタル技術を使って、自宅やリ
モートオフィスで仕事する社会が身近になりつつあります。

そこでは、組織よりも、個人が大切であるという価値観へ変化し、これ
までのような企業と個人と家庭の関係ではなり立たない事が明らかにな
ってきます。

このような大変化をまず認知して、企業も個人も今から対応策を準備す
るべきではないでしょうか。

高度成長期の社会では、ヒト、モノ、カネ、情報をもつ大企業が必ず勝
つのが常識でした。

しかし、デジタル社会では、スモール、スピード、知恵、想像力が決め
手となります。

その意味では、過去の成功事例にとらわれることなく、身軽に未知の新
しい分野(ビジネス)にすばやく挑戦でき、個人や小企業にも大きなチ
ャンスがめぐってくる時代です。

この時代の変化をはっきりと認識する事が重要です。

その意味では製造業も流通業も、サービス業も、何らかのチャンスが生
まれるはずと前向きに考え、そのチャンスが何なのか?アンテナをのば
して情報を収集すると同時にWLB実現推進に向けた取り組みがますます
重要になります。

デジタル社会では、1ヶ月が1日ぐらいの感覚で捉えられるスピーディな
時代になります。

つまり、わかりやすく言うと、デジタル社会では、5人で担当している
ような仕事は1人で処理出来るように仕事の進め方を工夫できないと取
り残されてしまいます。

なぜなら、デジタル技術を高度利用、あるいは、スピーディに効率利用
出来ない事業や企業は競争に勝てないからです。

競争に耐えうるスピード感覚、スピードのある経営実現のためにも、デ
ジタル技術に精通しなければ通用しなくなる時代です。
(自戒をこめて書きました。)

これから始まる本格的なデジタル社会においては、溢れるような情報と
スピード重視の価値観の中で、デジタル文化と人間性のバランスが失わ
れやすい状況になります。

従って自然と触れ合える時間を重視した、心の癒しや、直接的なあたた
かい人間関係が大きなテーマになってきます。

このテーマをどのような形で実現していくのか?

WLB実現推進へ、千載一遇のチャンス到来です。

岩本龍平

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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組織の中で変化を起こすためには、組織に多様性を取り入れることが有
効です。

前に聞いたことのある、ある企業で実際にあった事例を思い出しました。

新たな物流経路を検討するための会議中のこと。

関係各部署から、その道のプロが集まり、ホワイトボードに書かれた現
行の物流経路図を前に、ああでもない、こうでもないと議論を重ねてい
たそうです。

そうこうしているうちに、夜も更けてきて、お腹も空いてきたので、
ピザの出前をとることにしたそうです。

ピザ屋の配達少年がピザを置いて帰ろうとした時に、一人の担当者が、
その少年を呼び止めました。

『今から君にお願いしたいことがあるから、ちょっと残ってくれないか。
君の帰りが少し遅くなることを店長には電話で伝えるよ。チップもはず
むから』と。

店に電話をかけ終わった担当者は、少年にホワイトボードに書かれた図
を見せながら、『どんなことでもいいから、この図を見て、何か気づい
たことがあれば、教えてくれないか』と少年に言いました。

しばらくその図を見ていた少年は、『なぜ、ここからここには矢印がな
いのですか』と質問したそうです。

それこそが、まさに新たな物流経路だったのです。

経験豊富な、その道のプロが、長時間、議論を重ねても気づけなかった、
新たな物流経路が、ビジネスのことを何も知らない、ピザ屋の配達少年
によって発見されたのです。

これぞまさしくダイバーシティの成せる業ではないでしょうか。
その問題についてよく知っている人が解決できる人だとは限らないんで
すよね。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■募集中

1) 仕事と生活のバランス推進フォーラム開催

ひょうご仕事と生活センターでは、「仕事と生活のバランス」推進にお
ける先進企業の実践状況や、柔軟な働き方の実践者から、体験談などの
事例発表を聞くことにより、仕事と家庭生活を両立できる職場環境づく
りについてのノウハウを学んでいただくため、以下のとおり「仕事と生
活のバランス推進フォーラム」を開催いたします。

◆第1部
「世界一の技術はチャンスとモチベーションから」
株式会社樹研工業(愛知県豊橋市) 代表取締役社長 松浦 元男氏
【企業概要】 製造業、従業員数100名
極小技術を最大限に活用し、100万分の1グラムの歯車やナ
ノ切削加工品等を製造している。先着順の採用方法も有名
で、チームワークを築き、社員のモチベーションを最大限
に引き出している。

◆第2部
「優秀な人材の定着には両立支援」
株式会社ユーシステム(兵庫県神戸市) 代表取締役 佐伯 里香氏
【企業概要】 情報通信業、従業員数23名
ホームページ制作やWebシステム開発および技術者派遣等
を行っている。在宅勤務制度やフレックスタイム制度をは
じめとする様々な両立支援策の導入により、優秀な人材の
定着に繋げている。

◆第3部
「一番の財産は社員 社員の定着が技術伝承の意識を生む」
株式会社長岡塗装店(島根県松江市) 常務取締役 古志野 純子氏
【企業概要】 建設業、従業員数34名
塗装工事・防水工事などの専門工事を行っている。会社の
一番の財産は社員であるという考えのもと両立支援などの
働きやすい職場環境づくりで、若手社員の定着と技能伝承
を推進している。

◆パネルディスカッション
株式会社樹研工業 代表取締役社長 松浦 元男氏
株式会社ユーシステム 代表取締役 佐伯 里香氏
株式会社長岡塗装店 常務取締役 古志野 純子氏
(コーディネーター) 主任相談員 北尾 真理子

【日程】   平成23年9月16日金曜日 14時~17時30分
【場所】   兵庫県公館大会議室
(神戸市中央区下山手通4-4-1)
【定員】   200名
※申込者が定員数に達した場合、受付終了とさせていただ
きます。
【参加費】  無料
【お申込み】 申込用紙に必要事項を記入の上、当センターまでFAX、
またはE-mailにてお申込みください。
(FAX):078-381-5288 (E-mail):info@hyogo-wlb.jp

申込用紙はこちらからダウンロードできます。

https://www.hyogo-wlb.jp/

【締 切 日】 平成23年9月12日月曜日

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2) 平成23年度 ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰

ひょうご仕事と生活センターは、多様な働き方の導入や、仕事と家庭生
活の両立の促進等仕事と生活のバランス推進の先進的な取組みを実施し
ている企業・団体等を表彰します。
自薦のほか、労働組合、従業員団体、業界団体等による他薦も可能です。
ご応募お待ちしております!!

【締切日】平成23年8月31日水曜日 必着
【お申し込み】応募用紙に必要事項を記入の上、当センターまで郵送
または持参してください。

応募用紙はこちらからダウンロードできます。

https://www.hyogo-wlb.jp/sesaku/

〒650-0011
神戸市中央区下山手通6丁目3番28号 兵庫県中央労働センター1階
ひょうご仕事と生活センター まで

【選考】 審査委員会での選考を経て、被表彰団体を決定
【表彰式】日時:平成23年11月16日水曜日
会場:兵庫県公館 第1会議室

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■随時募集中

1) ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。
詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 夏号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/4J8-b-75bY-3.pdf

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2) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

3) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110818

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110818

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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皆様、第15号はいかがでしたか?

「はじめに」にも記載されていたとおり、暦の上ではもう立秋です。

コートやブーツといった秋物が店頭に並び始めました。
厳しい残暑が続いているので、それらの商品を見ていてもまだピンと来
ませんが、もうすぐ本格的な秋が来るんですよね。

先日、センターが講師を派遣した研修会に初めてオブザーバーとして参
加いたしました。

ワーク・ライフ・バランス(以下WLB)の実現を推進していく上で欠か
せない、「お互いを認め合うコミュニケーション」がテーマでした。

「自分の職場を、活き活きと健康的に働き続けられる場所にするために
は、まず自分自身と相手を尊重し、いい関わりを持つこと。信頼関係を
築くには“聴く”という姿勢で相手の話を傾聴し、的確な質問をし、伝
える事が大切」という講義に、自分自身を振り返ってみると心に余裕が
無い時にはなかなか実践できていないことだなと反省。

自慢できる事・頑張っている事をグループ内で話し合っていくと、どの
グループも時間が足りない!という感じであっという間に2時間の研修
は終了しました。

そして「自分がやってきたことは間違っていなかった」、「話すことが
苦手で緊張したけど、“聴く”姿勢を取ってくれることによって楽な気
持ちで話す事が出来た」と、自信を取り戻すことが出来たという内容の
感想をたくさんいただきました。

WLBを推進するためには、まず、お互いを認め、受け入れ合える環境が
整っている事が必要不可欠で、それがあること自体が組織の強みに繋が
ることなのだと改めて勉強できた時間となりました。

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110818
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110818

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年7月号 第14号

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「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110721

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第14号
発行日:2011年7月21日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

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1.はじめに
2.事例紹介 「みんなで」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

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●1.はじめに
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例年より早い梅雨明けとなり、さっそく猛暑となりましたね。
節電協力をしなければならないとは言え、やはり、まずは健康第一。
くれぐれも熱中症にならないように注意しましょう。

さて、今月はリーダーシップについて少し書いてみます。

当センターが神戸市男女共同参画課と兵庫県経営者協会女性産業人懇話
会(VAL21)との共催で開催している女性対象の『女性活躍推進プログ
ラム@神戸』。

昨年に続き、この5月から第二弾が始まりました。

先月のプログラムでは、株式会社ドリームランチャー代表取締役社長の
橋本佳苗氏による研修が行われ、リーダーとリーダーシップの違いにつ
いて考える時間がありました。

皆様、リーダーとリーダーシップの違いはご存知でしょうか?

リーダーとは地位のことで、リーダーシップとは資質・能力のこと。

つまり、残念なことですが、リーダーと呼ばれる人がすべて、必ずしも
リーダーシップがある人とは限らないということです。

もちろん、リーダーシップがあるリーダーもたくさんいますし、リーダ
ーになってからリーダーシップを更に伸ばしていく人もいます。
リーダーシップという資質は持って生まれたものではなく、トレーニン
グ可能な資質だと学びました。

本人がリーダーシップを身につけたい、あるいはもっと伸ばしたいとい
う意欲を持ち、それが実現できる機会を得ることにより、どんどん強化
してゆくことができます。

この部下にこの仕事を任せることはまだ難しいかもと思われることがあ
るかもしれませんが、思い切って任せてみることにより、その仕事を進
めてゆく過程で、その個人のリーダーシップは飛躍的に伸びていく可能
性があります。

ある外資系企業では、採用時にその個人にリーダーシップがあるかどう
か、または伸ばしていこうという強い意欲があるかどうかを判断されま
すが、入社後も新入社員の段階から積極的にチャレンジングな機会を与
えることにより、その個人は継続的にリーダーシップを発揮したり、更
に強化したりすることができるようになります。

ところが、日本企業の中には、リーダー的な地位に就くまではリーダー
シップは発揮しなくても良いと言われたり、あるいは発揮しようとする
と逆に止められたりするような組織があるようです。

そのような企業でも、きっと社員の採用面接時には、その個人のリーダ
ーシップの有無を確認するための質問をされていると思いますが、入社
後は何かプロジェクトのリーダー役や管理職になるまではリーダーシッ
プを発揮する機会がない場合が多いようです。

リーダーシップはトレーニング可能な資質ですが、逆に長期間、発揮せ
ずにいると錆び付いてしまうこともあります。

せっかく資質がある人を採用しても、その資質を発揮する機会がなく錆
び付かせてしまい、いざ発揮しないといけない時にすぐに発揮できない
というのはもったいないことです。

リーダーシップとコミュニケーション能力、この二つの資質は、組織に
おけるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)実現やダイバー
シティ(多様性)の活用推進はもとより、その他すべての業務遂行上、
必要不可欠なものです。

また、コミュニケーションがうまく取れない人がリーダーシップを発揮
することは難しいように、この二つには相関関係があります。

リーダーシップについては、まだまだ話の種がつきません。

これからも機会ある毎にリーダーシップについてお話したいと考えてい
ます。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。
このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことがスタッフ一同に
とりまして、何よりの励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいた
します。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介「みんなで」
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相談員の荒谷です。

ひょうご仕事と生活センターが開設され3年目に突入しました。

センター情報誌の夏号には「3年目の決意」というセンター長の記事が掲
載されています。

「センターの一員になってもう3年目かぁ、そういえば設立時からいろい
ろあったなぁ」と感慨深いものがあります。(私がセンターの一員になっ
た経緯についてはブログに書いています。一言で言うと御縁ですね。)

この2年間に多くの企業を訪問いたしましたが、今回は、とある企業で始
められるユニークな取り組み事例を3つ、ご紹介したいと思います。

最初は、あるメーカーの事例です。

その工場では、関連会社の方も一緒に働いておられます。

同社責任者の方からセンターにご相談があり、工場を訪問し、現状をヒ
アリングさせていただくと、同じ工場内で立場の違う関連会社の方も一
緒に働いているため、いかにして現場全体でモチベーションアップを図
るかということが課題となっていました。

そのため、責任者の方と相談させていただき、同じ職場で働く関連会社
の方も一緒に研修を受けたり、取り組みを考えたりすることを検討して
いただけることになりました。

早速、先日実施した研修には工場の全従業員が参加され、現場全体での
モチベーションアップに向けた取り組みがスタートしました。

次に中堅企業の事例です。

同社には関連企業が複数あり、グループとして活動されています。
その中堅企業でワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)とメンタルヘ
ルスの研修を開催した際に、社長以下、役員の方々にも参加いただいた
ところ、「気づきが得られる研修で、とてもためになった。WLBを重視
した経営に舵を切ろうとしているので、継続していきたい」という感想
を聞かせていただきました。

そこで、次の段階として、グループ全体での研修実施を提案したところ、
前向きに検討していただき、この夏にグループ企業合同でWLB入門編の
研修を実施することになりました。

最後は、同じく中堅企業の事例です。

同社では、社長は従業員が働きやすい環境を整えることをとても重視さ
れています。

たとえば、毎週就業時間中の30分~1時間、全社員参加で、仕事をする
上で気付いたことや会社に対する要望を話し合う時間を設けて、そこで
上がった課題をすぐに解決するという仕組みがあります。

また、毎月、1回は「家族の日」と称する定時退社日を設けています。
安心して働けるのは家族があってのことで、家族の笑顔があって初めて
良い仕事ができると考え、それぞれの社員が子どもの誕生日や家族の記
念日等を「家族の日」として選び、その日は定時退社を実践されていま
す。

その他にも様々な活動がありますが、社員が互いの状況を知り合うこと
で、仲良しのなれ合いになるのではなく、自然にフォローし合うこと、
互いに学び合うことが当たり前になっているようでした。

このように社員の自主的な活動や、個人が個人をとても大切にされてい
るというお話をうかがい、柄にもなくジーンとしてしまいました。

次回訪問時には、また新たなお話をうかがえることと楽しみにしていま
す。

いくつもの企業でWLB推進のための研修などを行う際は、できる限り、
部門間を混ぜたチームで話し合いやワークショップを実施しているため、
「他の部門の人と話ができて新たな気付きがあった」というアンケート
結果をよく目にします。

これぞ、北尾主任相談員がよく話す「ダイバーシティの成せる業」の一
つであり、様々な背景を持つ方々が知恵を出し合うことで、互いの違い
を尊重しつつ自由に話し合い、互いに学べる場となります。

今回、2つ目の事例としてご紹介した企業グループは、他社からの学び
も大きいものがあるのではないかと楽しみにされています。

そして、みんなでいろいろな知恵を出し合った、ユニークな取り組みが
行われることと期待しており、その変化の場に立ち会えるであろうこと
を自分も楽しみにしています。

さて、蒸し暑い日々が続きますが、いかがおすごしでしょうか。
6月に記録的な暑さ(36.4℃)を記録した日は、豊岡の企業を訪問して
いました。

前回のメルマガ記事執筆担当は1月で、雪の但馬訪問のことを書きまし
たが、今回は夏の但馬で伺ったお話もあります。

ひょうごは広し、でも、「遠慮は無用」でお気軽にお電話、メールをお
寄せください。

荒谷典利

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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リーダーシップと聞くと、いつも前職時代の社長の言葉を思い出し、機
会あるごとに紹介しています。

現社長の前の社長で、インド人の方でした。

彼の言葉は、
“Leadership is a balancing act of caring and demanding”
というもの。

訳すとさしずめ、「リーダーシップとは、ケア(思いやる)とディマン
ド(要求する)という二つの行為が、うまくバランス(調和)の取れた
形であらわれるもの」となるでしょうか。

そして、その言葉の後に、もうひとこと、彼が付け加えた言葉がありま
した。

「ごく普通の、一般的な良識のある親たちが子どもに接する時、いつも
自然とリーダーシップをとっているはずだよ」と。

確かにそうですよね。

親は、自分の子どもに対して、人一倍ケアもしますが、反面、何でも好
き嫌いせずに食べなさい、早く寝なさい、宿題しなさい、人に甘える前
にまず自分で考えてみなさい、などなど、要求もたくさんしています。

そうしないと、子どもはちゃんと育たないはず。

ケアばかりだと甘えた子どもになるかもしれない。

要求ばかりだと子どもは親に反発するかもしれない。

適度なケアや要求をしながら、自分で考える力をつけさせることが、
子どもをうまく育てる秘訣かもしれません。

これって、部下や後輩を育てる時にも活用できる方法かも。

ワーク・ライフ・バランスと同様に、なにごともバランスが大切という
ことですね。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■新事業スタートのお知らせ

1)ワーク・ライフ・バランス推進のためのネットワーク強化事業

今年度より、センターの“実践力”である相談員の相談・実践支援活動
や、その関連業務を調査・分析し理論化する仕組みづくりと、研究機関
等とのネットワークづくりを行い、WLBの取り組みの一層の推進を図る
事業がスタートしました!!

仕事と生活のバランスに関する企業研究やレポート発行を行います。

詳細につきましてはひょうご仕事と生活センターHPをご参照ください。

仕事と生活のバランス 夏号
URL:https://www.hyogo-wlb.jp/pdf/usr/default/4J8-b-75bY-3.pdf

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■募集中

1)平成23年度 ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰

ひょうご仕事と生活センターは、多様な働き方の導入や、仕事と家庭生
活の両立の促進等仕事と生活のバランス推進の先進的な取組みを実施し
ている企業・団体等を表彰します。
自薦のほか、労働組合、従業員団体、業界団体等による他薦も可能です。
ご応募お待ちしております!!

【締切日】平成23年8月31日水曜日 必着
【お申し込み】応募用紙に必要事項を記入の上、当センターまで郵送
または持参してください。

応募用紙はこちらからダウンロードできます。

https://www.hyogo-wlb.jp/sesaku/

〒650-0011
神戸市中央区下山手通6丁目3番28号 兵庫県中央労働センター1階
ひょうご仕事と生活センター まで

【選考】 審査委員会での選考を経て、被表彰団体を決定
【表彰式】日時:平成23年11月16日水曜日
会場:兵庫県公館 第1会議室

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■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110721

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110721

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

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皆様、第14号はいかがでしたか?

梅雨が明け、本格的に夏がやってきましたね。

6月前半頃までは例年のような蒸し暑さはあまり感じず、梅雨とは思え
ないサラッとした過ごしやすい気候が続いていたので「今年の夏は割と
過ごしやすいかも♪」なんて淡い期待を抱きましたが、梅雨が明けると
同時に“カンカン照り”、まさにこの言葉の通り、刺すような日差しと
地面からの熱気で、早くも干からびてしまいそうです。

「夏ってこんなに暑かったっけ~!?」と毎年言っているような…。

昨年は某アイスキャンディが店頭から姿を消し、今年は節電対策により、
家電量販店では扇風機の売り切れ続出との事です。

ニュース番組でも天気予報ならぬ「電気予報」が流れたり、企業では、
サマータイムの導入や休日の振り替え、在宅勤務制度の導入など、電力
の集中消費を抑える為に多様な働き方が導入され始めました。

その他、ノーネクタイ・ポロシャツといったラフなスタイルで通勤でき
たり、老若男女を問わず気軽に着用出来るようなステテコが販売された
りと、今、世間では、国民が一丸となって節電に取り組んでいます。

しかし、徹底的にクーラーは使用しないなど、追い込み過ぎて自分自身
の体調を崩してしまっては元も子もありません。

無理のない範囲で出来る工夫をして、この暑さを乗り越えましょう!!

川村愛子

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財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110721
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110721

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年6月号 第13号

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───────────────────────<2011年6月16日発行>

「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110616

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第13号
発行日:2011年6月16日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

□お知らせ
「センター主任相談員の北尾真理子が
ラジオ関西『谷五郎のこころにきくラジオ』に出演いたします!」

1.はじめに
2.事例紹介 「ワーク・ライフ・バランスの講演会での感想」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

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□お知らせ
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当センター主任相談員の北尾真理子がラジオ関西『谷五郎のこころにき
くラジオ』内のコーナー「ハートフルフィーリング」に出演いたします!!
お時間のある方はどうぞお聴きください。

【番組名】
谷五郎のこころにきくラジオ「ハートフルフィーリング」コーナー

【放送日及び放送時間】
第1回目:平成23年6月20日月曜日  15時7分~
第2回目:平成23年6月27日月曜日  同時刻
※放送時間は予告なしに変更される場合がございます。

尚、7月以降は、ラジオ関西のHPでもお聴きいただけます。
ラジオ関西HP:http://jocr.jp/

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●1.はじめに
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昨年6月にメルマガ第1号を発信してから、あっと言う間に1年が経ちまし
た。

たかだか月1回の発信ですが、お恥ずかしいことに、毎月、毎月、メルマ
ガ発信に向けて原稿の締め切りに追われ、時にはメルマガ担当スタッフ
から、「大丈夫ですよね?」とやんわりお尻をたたかれることも…。

でも、「毎月、楽しみにしています」などといった読者の方たちからの
コメントを励みに、今月は何を書こうかと頭を悩ませつつ、パソコンに
向かっている次第です。

これからも皆様が楽しみにしていただけるメルマガを発信し続けるため
に、当センタースタッフ一同、日々、精進し続ける所存ですので、引き
続きご愛読の程、どうぞよろしくお願いいたします。

ある企業で、管理職の方とお話していた時のことです。

会議の席で、仕事と育児の両立のために、時間短縮勤務をしている女性
社員が管理職になれるかどうかという話題が出ました。

その時、その管理職の方(男性)は、「管理職である私が今、短時間勤
務をするなんて有り得ないだろう、私がそんな働き方をしたら、みんな、
たちどころに困るだろう」と部下の方たちを前に発言されました。

皆さんは、この方の発言を聞いて、どう思われますか。

皆さんの職場で、管理職の方たちの中に、自分と同じレベルになった社
員は誰でもすべて自分と同じような働き方をするのが当然だと思い込ん
でおられる方はいらっしゃらないでしょうか。

別の企業で、現在管理職として活躍されている女性の方から伺った話で
す。

彼女が入社した当時、その企業では、管理職に女性社員はゼロでした。

多くの男性社員が長時間労働をしている姿を目にした彼女は、「なんて
無駄な仕事をたくさんしているのだろう。もっと効率よく業務をこなす
方法があるのに…」と思って見ていたそうです。

そこで彼女は、一刻も早く自分が管理職になり、無駄な仕事を排除し、
長時間労働などしなくても十分にビジネスの結果も出してやろうと決意
されたそうです。

当時の決意通りに管理職に昇格された彼女は、決して仕事オンリーのワ
ーカホリックではなく、プライベートな趣味ももたれていて、地域のコ
ミュニティー活動にも積極的に参加されたり、時には友人たちと食事に
出かけられたりというように仕事もそれ以外の生活も存分に楽しみなが
ら、文字通り充実したワーク・ライフ・バランスを実現されています。

もちろん、管理職に昇格されるまでは、それ相応の努力をされてきたこ
とでしょうが、昇格後は、残業もほとんどせず、ご自分が目指しておら
れた理想の管理職社員像にそった働き方をされています。

皆さんの職場では、管理職社員は短時間勤務や在宅勤務はできない、育
児や介護休業は取れない、したがって、両立社員は管理職にはなれない
などといった先入観(偏見)が定着していませんか。

自分の周りにいる管理職の方たちの働き方が一つの基準になってしまっ
ていて、その人と同じような働き方ができない人には管理職は務まらな
いなどといった先入観がはびこっていませんか。

ダイバーシティ(多様性)を尊重し、活かせる組織は、多様な働き方も
受容できる組織のはずです。

“この時代”に対応するために、管理職として新たなワークスタイルが
出てきてもいい頃ではないでしょうか。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。
このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことがスタッフ一同に
とりまして、何よりの励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいた
します。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介「ワーク・ライフ・バランスの講演会での感想」
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センター常駐スタッフの桑原です。

私のセンターでの担当部門は報告書チェックや入出金管理、給料計算と
いった経理・総務関連業務ですので、いつもは事務所に居る事が多いの
ですが、先日、明石で開催されたワーク・ライフ・バランス(以下WLB)
講演会に初参加しました。

その時に感じたことを書いてみたいと思います。

会場は明石市内、参加者は女性が多めの36名、講師の先生はまず、人生
について考えることから話を始められました。

今大事にしているキーワードは何か、仕事、家庭・個人の生活の現状は
どうか、またWLBが実現した社会とは、というように話が展開していきま
した。

話が佳境に入り、WLBがアメリカの心理学者マズローの欲求五段階の最上
位、自己実現の欲求を満たすことにつながることや、最後は、人生は運
命か選択かということ、子どもの教育のことなどに発展し、参加者の皆
様も真剣に話に聞き入っておられました。

印象に残った部分は、子どもは親の思う通りにならないもので、本当に
行きづまった時には、親が子どもを他人と思えばいらいらすることもな
い、ということでした。

「仕事で悩み、家に帰れば子どもで悩む。今のところは働かなくてはな
らないので、仕事をないがしろにはできないし、急な仕事が入ったりす
ると、思うように就業時間通りに帰られない、子どもは親の言うことを
聞かず、ストレスが溜まるばかりで、とてもWLBどころではない…」

という考えの参加者が、講師の話を聞くうちに、

「仕事の段取りを考え、職場のみんなでコミュニケーションを密にとり
ながら、効率よく仕事をこなすと、残業が減り、自分の時間が持てるか
もしれない。子どもの問題も、自分の子どもを他人と考え、何事も子ど
もの自己責任だと考えれば、ある程度は気持ちが楽になるような気がす
る」

というように少しずつ考え方が変わっていくように感じ始めました。

そして、

「家に居て、いろいろ考え悩むより、こういう講演会に参加させてもら
ったことでスッとした。一歩前に踏み出すことができてよかった。会社
の同僚、上司などに仕事の進め方や業務の見直しを相談してみよう」

との意見も出ていました。

これこそ講演会主催者の狙いであり、センターのスタッフとして、講演
をお願いした甲斐があったと思いました。

仕事と生活の比率は常に50対50ではなく、時と場合によって、その割合
は変わるものです。

自分にとって本当にやりたいことができる人生を過ごすことや生きがい
を持つことの大切さなど、私自身もWLBについて再確認することができた
講演会でした。

また、センターが支援する講演会、研修会終了後に提出していただく参
加者アンケートを読ませていただくことがあります。

いろいろなご意見がありますが、講師について、内容、時間についても
すべて100パーセント完璧というアンケート結果はほとんど見たことは
ありません。

100人100様でさまざまな感じ方をされるのは当然です。

アンケートを拝見した上で、内容を把握し、時には担当講師の方にフィ
ードバックをしながらより良い内容の物を作り上げていくお手伝いをす
ることも、私の役割の一つだと思っています。

私の立場からも、的確な提言ができるように、これからも、機会がある
たびに講演会や研修会に出席し、勉強しようと思っております。

今後とも「ひょうご仕事と生活センター」をどうぞよろしくお願いいた
します。

桑原昭義

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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東日本大震災による原発事故の影響で、電力不足が懸念される今、企業
の働き方が変わってきています。

自動車メーカーでは土日が出勤日となり、代わりに平日が2日休みにな
るそうです。

あるいは、サマータイム勤務制度の導入を検討され始めた企業も出てき
ています。

そこで困るのは仕事と育児を両立されている方たちです。

というのは、ほとんどの保育所は、日曜日は休みです。

また、サマータイムを考慮して早朝から開所している所は少ないようで
す。

共働き夫妻で、職場が同じで、揃って土日出勤になった場合、日曜日に
子どもの面倒をみてくれる人がいなくなるわけです。

また、サマータイムが導入された場合、出勤前に保育所に子どもを預け
ることが出来なくなるわけです。

そこで今、日曜日や早朝に子どもの面倒をみてくれるベビーシッターの
派遣を両立支援制度に加える努力を始められた企業や、朝の開園時間繰
上げを決めた保育施設も出てきたようです。

今、「この時代」に働く人たちのニーズに対応するために、社会情勢を
考慮した保育施設の運営や、企業や団体の保育支援体制を社会全体で検
討する時機が来たのではないでしょうか….。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110616

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110616

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────

皆様、第13号はいかがでしたか?

ひょうご仕事と生活センターがメルマガの配信を開始して、今号で丸1
周年を迎えました!!

月日の経過とは本当に早いものですね。

思い起こす事1年前…メルマガ担当を任されたものの、メルマガとは何
なのか、何から取り掛かればいいのか、どんな作業が必要か…未知の分
野ながら、まずは大枠を作成することから始め、次にタイトルはどうす
るか、文章は何文字位にするのか、どのようなコーナーが必要か…とい
った細かい部分の詰めを重ね、スタッフ全員の協力のもと、当初の予定
よりは若干遅れをとりましたが、無事に第1号が配信できました。

毎月提出期限が近づくと、原稿取りまとめ役でもある私は、未提出者の
お尻を軽~く叩いたり、提出された原稿を執筆担当以外のスタッフに、
書き手とは異なる視点で読んでもらい、直接、添削をしてもらったり、
配信作業をお願いしている業者さんに連絡を取ったりなど、発信日まで
めまぐるしい時間を過ごします。

全員が団結して協力体制を取ってくれることで仕事がすべてうまく回
り、新たな成果物が生まれるのだと、毎月このブログ発信の作業を通
して実感しています。

2周年、3周年を迎えられる日を目指し、今後もワーク・ライフ・バラ
ンス実現推進に向けた様々な情報を配信していきたいと思っています。

来月号もどうぞお楽しみに!!!

川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110616
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110616

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年5月号 第12号

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───────────────────────<2011年5月19日発行>

「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

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ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110519

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第12号
発行日:2011年5月19日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

1.はじめに
2.事例紹介 「先日ご依頼をいただいた研修に向けての自分なりの提案」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1.はじめに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ワーク・ライフ・バランス【以下WLB】の実現推進には、限られた時間
内に可能な限り効率を上げ、業務を遂行しようとする努力が求められま
す。

それには、タイム・マネジメント(時間管理)のスキルが必要です。

私のタイム・マネジメント研修では、ある仕事にもっと時間をかけたい
と思っているにもかかわらず、思うように時間をかけられていない場合
を見つけ出し、その原因について話し合っていただくことがあります。

その結果、それほど重要ではない電話や会議、不意の来客(社内の誰か
が席に来て話しかけてくることも含む)によって時間が取られるという
意見がよく出ます。

前職時代、通勤途上で、会社に着いたら、まずあの仕事をして、それか
らあれをしてと、その日の仕事の段取りを考えていました。

ところが、会社に着いた途端、その段取りはもろくも崩れ去ったもので
す。

急に誰かに呼ばれたり、突然の会議に出てと言われたり、仕事が段取り
通りに進まない日のほうが多いというのが現実でした。

「ノーと言えない日本人」(時には例外もありますが)に近い私は、ほ
とんど断ることなく、突発的な割り込み仕事にもその都度対応していま
した。

亡き父が、「仕事とは事に仕えると書くように、何事も起こらないのは
仕事じゃない」と話していたことを思い出しながら…。

でも時には、私自身が、急に誰かの席に押しかけたり、突然会議を開こ
うとしたりすることもありました。

ある時、会議を開こうと思い立ち、参加して欲しいと思う人たちに召集
メールを送信。

メールには、その会議の目的、背景、アジェンダ、所要時間などを明記
し、たたき台となる企画提案書の原案も添付して….。

すると、一人から返信が届きました。

内容は、『この会議の目的が、あなたの企画提案書に対する意見を集め
るということだけなら、私の意見はメールで送るから会議には出なくて
もいいね?』というもの。

ハッとさせられました。

関係者を集め、会議を開いて、その場で意見を集めようと、深く考えず
に、とりあえず会議を開こうとしていた自分に気づかされました。

その一通の返信がきっかけとなり、他のメンバーたちにも、会議の中止
を告げ、意見はメールで送ってと依頼しました。

もちろん、会議には、ブレーンストーミングのように関係者が一同に会
し、あらゆる制限を取り払い、自由に意見を出し合い、他の意見を聞く
ことで更に刺激を受け、また新たな意見を述べるという類のものもあり
ます。

この場合は、まさに一同に会するということに意味があり、会議を開く
のが妥当です。

でも、「この会議って単に報告のためだけ? 結論は出さなくてもいい
の?」と思うような会議は、本当に開く必要があるでしょうか?

あるいは、前から毎月、開かれているから、または、前任者が出ていた
からなど、特に疑問を感じることもなく、参加し続けているような会議
に、本当に参加する必要はあるのでしょうか?

開く必要のない会議は開かない、参加する必要のない会議には参加しな
いなど、日常、自分の身の周りで当たり前のように行われていることに
疑問を感じ、意識と行動を変えていくことが大切です。

その結果、本来、もっと時間をかける必要がある仕事に、より多くの時
間をかけられるように、余分な時間を減らすことが可能になります。

このように、タイム・マネジメントは、身近な出来事を変えることから
始められます。

時間管理は自己管理。

自分の時間を他人に管理されるのではなく、自分で管理するように心が
けることが、効果的な時間管理につながり、ひいては個人のWLBの実現
推進につながるものと思います。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。

このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことがスタッフ一同に
とりまして、何よりの励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいた
します。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2.事例紹介「先日ご依頼をいただいた研修に向けての自分なりの提案」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

センター常駐スタッフの川村です。

この事例紹介コーナーは6名のスタッフで順番に担当を回しています。

「私の順番はまだ回ってこないだろう」と高を括っていたら、いつの間
にか自分の番に…!!

今回は、とある企業からご依頼をいただいた研修に対して、自分なりに
提案してみたいと思います。

「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和、以下WLB)という言
葉は知っており、何か取り組みを始めたいが、なかなか実現できないの
が現実。時間外勤務に関しても管理職の認識が低く、サービス残業もし
ばしば。勤務形態がシフト制ということもあり、まとまった休みも取り
にくく、家族との時間が満足にもてない。これらを理由に、離職者も増
える一方。どうすればもっと、育児・介護や自分自身のための時間がも
て、シフト勤務や業務がうまく流れるような働き方ができるのか」との
ご相談。

※こちらの件は現在進行形です。以下に私個人の意見を述べたいと思い
ます。

このケースにおいては、まず、WLB本来の言葉の意味をしっかり認識し
ていただき、枠をかためた上でそこから一歩進んで実践に取り入れられ
る研修を行えばよいのではないかと考えます。

1.コミュニケーション・ホウレンソウ(報告・連絡・相談)研修

シフト制という職種がら、まず、チームワークが重要です。

チームのスタッフ間でうまく連携が取れていると、手一杯の人に対して
フォローができ、判断に迷った時はすぐに相談できる風通しの良い職場
となります。

その為には、縦横のコミュニケーション・ホウレンソウが必要かと思い
ます。

それぞれの役割分担や作業内容を常に情報共有していけば、担当者が不
在時でも、他のスタッフで対応が可能となり、業務はスムーズに回るの
ではないでしょうか。

2.意識改革研修

時間外勤務の増加・休暇が取りにくいという現状に対して管理職の認識
が非常に低いとのこと。

この状況が「当たり前」とう理解のままである限り、スタッフの負担は
増えていく一方です。

この悪循環を阻止すべく、指示を出す管理職の方の意識改革が必要なの
では、と考えます。

管理職の「これが当たり前なんだから」という意識が変わると、スタッ
フへの指示方法や勤務体制も見直され、働きやすい環境に変わっていく
のではないでしょうか。

全社員が気兼ねなく制度を使えるような、周りの理解・職場風土がWLB
実現の足掛かりになると思います。

3.タイム・マネジメント(時間管理)研修

うまく業務を回していくには、時間の自己管理が必要となってきます。

タイム・マネジメントとは与えられた時間を有効活用し効果的・効率的
に業務を遂行するために時間を管理することです。

急ぎのもの、期限までに猶予があるものなど…自分で優先順位をつけ、
取捨選択しながら(北尾主任相談員による本号の「はじめに」にも記述
されていたように)時間を管理していかなければ非効率になる一方です。

時間内に能力を発揮する環境を自ら作り出す事で、私生活の時間の充実
にも繋がっていくものです。

以上が、今回、ご相談いただいた課題に対して、WLB実現推進のきっか
けになれば、という思いで私が考えた策です。

1回の研修だけで状況を変えることはなかなか難しいと思います。

そこで、自社内で持続的な取り組みをスタートさせるための一つのきっ
かけとして当センターを活用していただければと思います。

5年後や10年後に組織としてどうなっていきたいのか、自分たちの目指
すべき姿はどのようなものかを明白にし、そこに向かうにはどのように
進めて行けばよいかという考えを、組織内で共有しながら進めることが
重要ではないでしょうか。

一日の3分の1以上を過ごす職場です。

せっかく過ごす同じ時間、そこで働く人たちそれぞれが、いつも気持ち
良く、活き活きと過ごすためにはどのような取り組みから始めたらいい
か分からないと言われる方たちに対して、当センター相談員が、各組織
に応じた提案をさせていただきますので、いつでもご遠慮なく、なんな
りとご相談ください。

川村愛子

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ある企業で、ワーク・ライフ・バランス【以下WLB】の研修を実施した
時のこと…。

最後のグループ実習で、参加者の皆様に、今日の研修を終え、これから
自分がやめること、新しく始めること、続けることを書いていただき、
グループ内で共有する時間をもちました。

営業担当の男性が、これから始めることとして共有されていた内容を思
い出しました。

『得意先に、休暇の時は明日は休みだから、よほどの急用以外は電話は
かけないで欲しいと前もって伝えるようにする』というもの。

今までは、携帯に連絡があれば、営業時間外でも、休暇中でも、出られ
る限りはいつも、すぐに電話に出ていたそうですが、WLBの研修を受け、
このままでは、自分のWLBの実現の妨げになるということに気づかれた
そうです。

得意先に、そういうことをフランクに言える関係って素敵だと思います。

そういう関係になるためには、確固たる信頼関係が築かれていることが
大前提です。

WLBの実現を推進することは、個人のわがままを許すということではあ
りません。

WLBの実現を推進するということは、仕事と生活を調和させるというこ
と。

仕事をする時には精一杯集中して働き、求められる結果を出す、そうす
ることにより、プライベートな時間も充実させられるということです。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110519

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110519

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────

皆様、第12号はいかがでしたか?

心待ちにしていたゴールデンウィークもあっという間に終わりました。
中には夢の10連休の方もいらっしゃったのではないでしょうか。

ご自宅でゆっくり過ごされた方、家族サービスをされた方、旅行に出ら
れた方…。

ここ数年、「安近短」という言葉をよく耳にしますが、「安近」である
動物園や水族館といった家族サービス向けの施設は大賑わいだったよう
で、動物を見るまでに3時間待ちだったとか…。

私はというとゴールデンウィーク最終日に友人の結婚式に出席しました。

新郎新婦や親族の方々と参列者との距離が近く、なんともアットホーム
な式(これが今流行のスマ婚!?)で、みんなが笑顔になれ、心の底か
ら「おめでとう!」とお祝いが言える、こんな素敵な時間って普段の生
活の中ではなかなかありませんよね。

大分、幸せを分けて貰いました☆

2次会では何と人生初、会場内で1番にビンゴになり景品をゲットしまし
た。

この運の勢いで2011年の残り約半分も張り切っていきたいと思います。

川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110519
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110519

Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
──────────────────────────────────

2011年4月号 第11号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

───────────────────────<2011年4月21日発行>

 「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
         ~センタースタッフ奮闘記~

─────────────────────────────────

ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
 株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

 私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
 バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
 フォロー等の支援を行っています。

 個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
 どうぞ、お楽しみください!!

 尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
 お手続き願います。

 登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
 アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110421

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 第11号
 発行日:2011年4月21日木曜日(月刊)
 発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
     (当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

1.はじめに
 2.事例紹介  「この1年を振り返り思うこと。」
 3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
 4.セミナー、イベントなど各種ご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1.はじめに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 先月11日に起きた未曾有の大惨事、東日本大震災から約1ケ月が経過し
 ました。
 このたびの地震で亡くなられた方たちに謹んでお悔やみ申し上げます。
 また、被災された方々および地域の一日も早い復旧・復興を心からお祈
 りいたします。
 
 避難所での暮らしが長く続いている方たちのご苦労、ご心痛を思うと本
 当に胸が一杯になります。
 
 それでもテレビの報道番組では、被災地の方たちが力を合わせて、それ
 ぞれ前向きに歩き始めておられるご様子が日々伝えられています。
 
 それを見るたびに人間がもつ底力を感じ、逆に私たちのほうが励まされ
 る思いがします。
 
 今こそ、私たち一人ひとりが出来ることをし、被災地の一日も早い復旧・
 復興に向けて一丸となって進んでいく時だと真剣に考える今日この頃で
 す。

 今までも地球環境保護の為にエコ対策として節電の重要性は訴え続けら
 れていましたが、今回の地震では、原子力発電所が被災したことをきっ
 かけに、節電に対して、かつてないほど国民の意識が高まっているよう
 です。
 
 「計画停電」の実施に伴い、関東地方では、企業によっては工場の操業が
 停止されたり、操業時間が短縮されたりしているところもあるようです。

 また、通勤電車の間引き運転により通勤困難となる社員たちに在宅勤務
 をさせるところも出てきたようです。
 
 物品販売の小売店や飲食店などでも営業時間が短くなっている所もある
 と聞きました。

 このような出来事が不幸にも起こってしまった時、企業は与えられた環
 境のもと、最善を尽くすしかありません。
 
 日ごろから、長時間労働によって目標を達成されていた企業では、急に
 短時間勤務(とはいえ、通常の勤務時間とようやく同等ということです
 が)を強いられた場合、どのように目標を達成すればよいか、途方に暮
 れるところもあるかも知れません。
 
 社員に在宅勤務や時間短縮勤務をさせる場合、普段から、そのような多
 様な働き方を導入している企業の社員は、在宅勤務や時間短縮勤務とい
 った勤務方法にも慣れていることでしょうし、そういう勤務方法を指示
 する上司のほうも、仕事の与え方や成果に対する評価の仕方が慣れてい
 ることでしょう。

 
 ところが、今回のようなことをきっかけに突然、未経験の働き方である
 在宅勤務や時間短縮勤務をするように指示されても、させる側もする側
 も慣れていないという場合があり、その結果、業務上、非効率な事態が
 発生するかもしれません。

 このような事態を考えた時、当センターが日ごろ奨励しているワーク・
 ライフ・バランス(仕事と生活の調和、以下WLB)の実現推進はリスク・
 マネジメント(危機管理)にも有効な手段であるということを改めて認
 識しました。

 
 たとえば、日ごろから、業務のマニュアル化や見える化、効率的なチー
 ムワークによる部署内での仕事の共有化などがうまくできている組織で
 は、かりに通勤困難等で急に出勤できない社員が出たとしても、業務上
 の支障の発生は最小限に抑えられることでしょう。
 
 このように、WLBの実現推進に向けて様々な取り組みを既に導入し始めて
 いる企業では、不測の事態が発生した時でも柔軟な対応が可能であり、
 仕事が続けられる可能性が高くなると考えられます。

 教訓と呼ぶにはあまりにも不幸な出来事ではありますが、今こそ、WLBの
 実現推進に向けて、少し別の観点から、その重要性と効果を見つめ直す
 時が来ているのではないでしょうか。

 読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。
 
 このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことがスタッフ一同に
 とりまして、何よりの励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいた
 します。

 北尾真理子
 ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
 株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
 ダイバーシティ コンサルタント

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2.事例紹介  「この1年を振り返り思うこと。」 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 東日本大震災により被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。

 少しでも人のため、地域のため役に立ちたいという思いを胸に、ワーク
 ・ライフ・バランス(以下WLB)実現の推進活動に相談員として参画し
 て早や1年あまり、メルマガへの投稿は2回目の村上です。

 この1年の活動を簡単に振り返り報告させていただきます。

 
 センターに参画して以来、WLB実現のために訪問した企業数は延べで220
 社を優に超えました。
 
 訪問先の管理職、あるいは経営者の方からWLB実現推進への取り組みの
 現状や問題点をお聞きし、解決への手掛かりを求めて話し合い、目標に
 向けて働きやすい職場づくりのための様々な提案や研修支援を行ってき
 ました。

 
 訪問当初は現状確認あるいは問題点をききとるだけで精一杯でしたが、
 回数を重ね、慣れてゆくに従い、解決のための、事例紹介や提案もで
 きるようになってきました。

 この1年でWLB実現推進のための研修支援は延べで26回を数えました。

 そうした中から1つの事例を紹介したいと思います。
 

 ある経営者の方からの依頼でした。
 
 その会社は規模の拡大とともに、急速に人員が増えたためコミュニケー
 ションがギスギスしてきて、特に管理職間の連携が取れておらず運営面
 で支障がでているとのこと。
 
 対策として外部研修への積極的な参加や個人の自覚を促すための指導を
 繰り返しているが一向に改善されないとのことで、職場風土を変え、風
 通しのよい明るい職場づくりをしたいとの相談を受けました。

 WLBを実現するとどのような利点があるかを説明した上で、皆がいきい
 きする明るい職場づくりのためには何が必要か、管理職一人一人がリー
 ダーシップを発揮し円滑なコミュニケーションを図るためにはどうすべ
 きか議論を重ね、「WLB実現推進におけるリーダーシップとコミュニケー
 ション」をテーマに社長を含む管理職の方々に対して研修を行いました。

 
 研修後の皆さんの口からは「普段考えないことを皆と話し合ういい機会
 だった」「たくさんの気づきがありました」「自分自身が変わらないと
 いけないことがよくわかった」と、参加して良かったとの声を聞くこと
 ができ自分自身への励みにもなりました。

 昨年私が訪問した企業の数は、兵庫県の全事業者数からみてまだ0.09%,
 法人数からみてもわずか0.2%に過ぎませんが、訪問先企業の経営者を
 はじめとする担当者の方々、あるいは研修を受講された皆さんからセン
 ターを知って良かった、利用して良かったとのご感想をいただくため、
 これからもさらに企業訪問を続けることで、より広く啓発をはかり、仕
 事と生活のバランスが取れた社会の実現のための活動を微力ながら続け
 ていきたいと思っています。

 これから日本の再生に向け東北地方を中心に、復興のため様々な取り組
 みがなされていくでしょうが、そのことを一つのきっかけとしてとらえ、
 我々自身が、自分自身の働き方についても振り返り、見直しを図ってみ
 てはどうでしょうか。

 村上利通

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 当センターがモットーとして掲げている、『“出来ない”から“出来る”
 に』という言葉があります。

 残念ながら、人が、知識として知っていることや頭で理解していること
 が、すぐに“出来る”ことにつながるとは限りません。

 “出来ない”と思っていることが、“出来る”ようになるには、“感じ
 る”というプロセスが必要ではないかな、と言った友人がいます。

 
 節電、節水は、何度言っても無理かもと思っていた母が、最近は率先し
 て行動するようになりました。
 
 長年勤めた会社だから辞められないと思っていた友人が、体調を崩して
 初めて退職を決めました。
 
 マネージャーという責任があるから休めないと思い込んでいた私が、父
 の最期に十分寄り添うことができなかったことをきっかけに休めるよう
 になりました。

 そして、真剣にワーク・ライフ・バランスの実現について考え始めるよ
 うになりました。

 
 とても残念なことですが、人生の中では、不幸な出来事を自ら体験して
 初めて、“感じる”ことができ、“出来ない”と思っていたことが“出
 来る”ようになることも多々あります。

 できることなら、不幸な出来事が起こる前に自ら気づき、行動を変えて
 いくことができれば、それに越したことはないですよね。

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●4.セミナー、イベントなど各種案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■募集中
 
 平成23年度 女性活躍推進プログラム@神戸

 昨年好評だった「女性活躍推進プログラム@神戸」を今年度も開催いた
 します。

 女性の管理職の少ない、市内の企業・団体のさらなる活性化の実現を目
 指して、将来リーダー的な役割を期待される女性の活躍推進を支援する
 事を目的とするセミナーです。
 
 様々な業種の方々が集まる中で自身の能力に気づき、伸ばしていくため
 の絶好の機会です。
 
 自薦・他薦いずれも可です。
 
 自らのキャリアアップを望んでいる方、更に能力を発揮させたい部下を
 お持ちの上司の皆様、是非お申込みください!!

 【受講対象者】  神戸市内に本社・支店・事業所・店舗がある企業の
          女性社員
          ※受講いただくには条件がございます。
           詳細につきましては下記HPにてご確認ください。
 【 募集人数 】  30名程度 
          ※1企業(または団体)につき2名まで参加可能ですが、
           応募多数の場合は1名となる場合がございます。
 【 開催場所 】  神戸市男女共同参画センター「あすてっぷKOBE」 
          2階セミナー室
 【 実施期間 】  平成23年5月~11月(計7回)

 【初回開催日時及び内容】 
          第1回目 5月25日水曜日 13時30分~17時30分
  基調講演
  講師:(株)朝日サステイナビリティ・マネジメント代表取締役 
                           高田 誠 氏
     「女性社員の能力を最大限引き出す組織づくり」
  ※第1回目及び7回目の後半には上司の方々にもご参加いただきます。
 【お申込み方法】 お申込み、詳細については下記HPをご参照ください。

 http://www.city.kobe.lg.jp/life/community/cooperation/joseikatsuyaku.html

 【お問い合わせ先】 神戸市市民参画推進局市民生活部男女共同参画課
  TEL:078-322-5179 FAX:078-322-6034
 
 ※当プログラムはひょうご仕事と生活センターと神戸市参画推進局男女
  共同参画課及び女性産業人懇話会(VAL21)との共同事業です。

——————————————————————

■随時募集中

 1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

 センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

 参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
 できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

 講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
 きます。この機会にぜひお申込み下さい!

 2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

 当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
 の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

 播州弁で語るアツい口調が大好評!!

 講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
 きます。

 永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
 話をぜひお聞きください。

 【お申込み】
 詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
 1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス
 http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110421

 2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス
 http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110421

 注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
    2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────
 
 平成23年3月の東日本大震災で被災された皆さまに対しまして、心より
 お見舞い申し上げます。

 皆様、第11号はいかがでしたか?
 
 春とは思えない気温の低い日が続き、暖かくなる日を今か今かと待ち望
 んでいる間に気が付けば新年度に突入しました。

 4月に入った途端、急に春らしい暖かい気候になったような気がします。
 服装も薄着に変わり体調を崩しやすいかと思いますので皆様くれぐれも
 お気を付けくださいね。

 さて、春といえばお花見シーズンですね(※このメルマガが配信される
 頃には桜は散っているかと思いますが)
 
 先日、幼い頃に家族や親戚揃ってお花見をしていたとある公園に数年ぶ
 りに足を運んでみました。

 いつもシートを敷いていたあの場所、自転車で移動販売をしているアイ
 スクリーム屋のおじさん、あのおでんを売っている売店、ボートに乗っ
 た池、スロープの坂。
 
 遊具が増え、公園自体が綺麗にはなっているものの、様子は何も変わっ
 ておらず、なんだか懐かしさで胸がいっぱいになりました。
 (途中、散歩中の犬にお弁当を襲撃されるというプチハプニングが…)

 大人になるにつれて家族で出かけることも減りましたが、今度家族を誘
 って数年ぶりにその公園へ行こうと思いました。
 

 川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
 株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

 ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
 ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110421
 ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110421
 
 
 Copyright (C) 2011 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年3月号 第10号

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───────────────────────<2011年3月17日発行>

「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

─────────────────────────────────

ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110317

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第10号
発行日:2011年3月17日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

1.はじめに
2.事例紹介  「女性活躍が必要不可欠な時代へ」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

─────────────────────────────────

このたびの東北地方太平洋沖地震で被害を受けられた皆様に謹んでお悔
みとお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧・復興と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1.はじめに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダイバーシティ(多様性)やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の
調和、以下WLB)の講演をすると、時々、参加者の方から、次のような
ご質問を受けることがあります。

「ダイバーシティやワーク・ライフ・バランスの推進について話を聞く
と必ずと言っていいほど横文字が出てくるのですが、これって横文字を
使わないといけないという意味なのでしょうか」と。

このようなご質問に対して私は、「いいえ、そのような事は決してあり
ませんが、ただ、時にはこれらの言葉を耳にされることもあるでしょう
から、その時に、そう言えば、ダイバーシティというのは“多様性”と
いう意味だと聞いたことがあるな、確かダイビングとは関係ないって話
していたよな、と一種の知識として頭の片隅に置いといていただければ
よいと思います」とお答えしています。

講義の中でも、「何もダイバーシティやWLBなどと、突然、空から降っ
てきたような難しい言葉を使わなくても、各企業や組織で掲げておられ
る企業理念や経営理念、社員の行動規範のようなものの中に、ダイバー
シティやWLBの推進に関係のある言葉が使われていることが結構あるは
ずです。その中から、社員の方たちにとって親しみのある言葉を見つけ
出してお使いください」とお話しています。

私がダイバーシティコンサルタントとして3年間にわたり協働させてい
ただいているパナソニック電工様では、創業者の松下幸之助氏が経営理
念の一つとして掲げられた『衆知経営』という言葉が広く知れ渡ってい
ます。

松下幸之助氏は、「自分は衆知を集めながら経営をやってきた。衆知経
営をやってきたおかげで松下は成功したのだ」という話をよくされてい
たそうです。

衆知とは、文字通り”たくさんの人たちの知恵”、すなわち多様な人たち
の知恵という意味です。

私がかつて勤めていた現P&Gジャパン株式会社の企業理念にも『すべての
個人を尊重する』という言葉が掲げられています。

社員の行動原則にも、最初に『私たちは、全ての個人を尊重します』と
いう言葉が出てきます。

これはまさに、個人の多様性を尊重し、活かすということです。

このように、各企業が掲げている企業理念の中にはダイバーシティやWLB
に関する言葉が出てくるはずだと思います。

皆様のお勤めになられている企業や組織の理念を一度じっくり見直して
いただければ、何かこれらに関連する言葉が見つかるのではないでしょ
うか。

そのように、慣れ親しんだ言葉を使ってダイバーシティやWLBの推進活
動を進めていかれることが、そこで働く社員の方たちにとって、より腑
に落ちやすい、わかりやすいものとして、持続性のある活動になるもの
と思います。

ただ、冒頭にも書きましたように、少なくとも私の話を一度でもお聞き
くださった方には、ダイバーシティやWLBという言葉も頭の片隅に記憶
しておいていただければ幸いに思います。

最近、WLBは、かなり多くの方が聞いたことがある言葉になってきている
ようですが、ダイバーシティのほうは、まだまだ知れ渡っていないよう
です。

ダイバーシティコンサルタントという肩書きも併せ持つ私に対して、冗
談ではなく「ダイビング関係のお仕事ですか」とお尋ねになる方もいま
だにおられますので……。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。

このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことをスタッフ一同、
心から楽しみにしています。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2.事例紹介  「女性活躍が必要不可欠な時代へ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最近、訪問先で、「女性に10言う(頼む)と気遣いが入って12くらい
(の出来具合で)で返ってくる」、「資格も女性は1回で取ってくる」
などの女性の活躍に関する話題をよく耳にします。

もうひとつは、これからの超高齢社会を意識した人ごとではない介護問
題。

近い将来、社員が仕事を中断せざるを得ない日が来ることを心配する声
です。

こうした時代に対応すべく、女性の活躍推進や優秀な人材定着への関心
が高まっています。

しかし、活躍が期待されている女性が働き続けるためには様々な課題が
…。

先日、当センターが開催した公開セミナ―、「女性営業社員活躍推進セ
ミナー」は、昨年度に続き好評で、参加者アンケートでも「仕事と家庭
を両立されている生の声が聞けて良かった」「今後に生かしたい気づき
があった」という回答をたくさんいただきました。

また、昨年10月には、「大丈夫~HAPPYママ・キャリアプラン」という公
開セミナーを県内数か所で開催。

出産を機に、仕事を辞めるか続けるか、また再就職するためには…とい
った内容で、自分の周りにいる支援者を確認し、同じ悩みをもつ女性同
士の交流の場として、講師の実体験を聞きながら、自分の現状や今後の
ことを考える時間を共有していただきました。

最近では、育児に積極的に参加するイクメンが増えてきたとはいえ、多
くの女性は、結婚や出産で、それまでとは違う状況に置かれ、体を休め
る時間や子どもと過ごす時間が必要となります。

それはとても幸せな時期であると同時に、様々な葛藤と決断を強いられ
る時期でもあります。

今は出産直前まで働き続ける方が多いでしょう。

両立の不安から始まり、産休前の業務引き継ぎはいつ頃行うのか、同じ
部署に戻れるのか、また復帰時の保育所の確保や子どもが病気になった
時はどうするのか、といった様々な課題が壁となり、仕事を辞めるか続
けるか、復帰するならいつからなのか、悩んでいる人が多いというのが
現状です。

働き続けたいママ向けのセミナーを数か所で開催した結果、面白い発見
がありました。

ある地域では、「どうしたら夫に家事や育児の協力をしてもらえるか」
という話題が中心で、別の地域では、「夫のほうがむしろ家事や育児に
積極的で理解があり、色々なことを一緒に考えてくれるが、育休期間が
終わりに近づくにつれ、今しかない子どもとの時間が捨てがたく、仕事
への復帰時期を延期するかで悩んでいる」といった内容が中心でした。

また、他の地域では、「時間管理をどうしたらいいのか」という質問が、
どのグループからも出ました。

もともと夫の協力はアテにしていない様子で、仕事を続けることで作業
が増える中、効率良く日々の生活を過ごすには時間をどうやりくりして
いくかという事が共通課題でした。

同じ県内でも夫婦の協力の仕方に地域差が出てきたことに驚きました。

男性のなかには、家族との時間を面倒なもののように感じている方もお
られるようですが、それはじっくり家族と接する時間を今まで持ててい
なかったからかもしれません。

家事・育児への男性の参加が、タイムマネジメントやコミュニケーショ
ンといった仕事に必要な能力と連動するという話を聞かれた事がある方
もおられるでしょう。

女性が働くことが当たり前の世の中になり、今後、更に進むと言われて
いる少子高齢化社会では、家族が協力、分担していく体制は必要不可欠
です。

イクメン、カジダンという言葉が生まれ、時代の変化に戸惑うこともあ
ると思います。

人は現状を維持したいという気持ちを無意識にもっているようですが、
今こそ考え、変化に対応するための準備を整える時期ではないでしょう
か。

(こちらに登場したセミナーにご関心のある方は”北尾組ブログのスタ
ッフのつぶやき”http://diversity-kitao.co.jp/comments/?mg=20110317
をご覧ください。

橋尾知理

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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最近、ある方から面白い話を聞きました。

洋式トイレが初めて日本に入って来た時、その方は思われたそうです。
「こんなもので用が足せるのか?!」と。

ところが、それから数十年経った今では、なんと多くの人が洋式トイレ
を愛用していることか!

よもやこんな日が来ようとは思われなかったそうです。

今では、高齢者はもとより、若い人たちにも、子どもたちにも、和式よ
りも洋式のほうが使いやすいと、重宝されているではありませんか?!
最近の子どもたちは、和式では用が足せないという話も聞きます。

今までに無かったものが入ってきた当初は、誰もが疑心暗鬼となり、
排他的な気持ちになり、まずは拒絶したくなるものかもしれません。

でも、いざそれが日常生活に浸透し始めると、こんな便利なものはない、
と、当初の疑心暗鬼な気持ちはどこかに消え去るようです。

ダイバーシティやワーク・ライフ・バランスに対しても、今はまだ疑心
暗鬼な気持ちをもたれる方が多いかもしれません。

でも、そのうちいつかきっと、洋式トイレのように、これがなくてはや
っていけないと言われる時代が到来するのではないでしょうか!

その日が来ることを信じて、『「出来ない」を「出来るに」』をモットー
に日々ひたすら前進あるのみです。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/kitao/?mg=20110317

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/event/2010/11/hojo/?mg=20110317

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────

皆様、第10号はいかがでしたか?

寒い寒いと背中を丸めていた日々から徐々に春らしい気候へと変わって
きていますね。

すなわち花粉の季節到来…。

この季節、悩まされる方も多いのではないのでしょうか。

数年前から花粉症の一員となった私。

今季の花粉に打ち勝つべく、万全の装備で臨みたいと思っています。

さて先日、22年度の締め括りとなる公開セミナー「両立社員を部下に持
つ管理職対象セミナー」を神戸市内で開催しました。

株式会社クオリア代表の荒金雅子氏にご講義いただきながら、育児や介
護など様々な事情のある社員を抱える管理職ならではの課題について、
グループに分かれてディスカッションを行いました。

両立社員の評価方法や周囲の社員への配慮、仕事の割り振り等、様々な
課題と共に、両立社員が組織にいることにより、ロールモデルが増える、
仕事の段取りが良くなり効率が上がる、といったメリットも多く見つか
りました。

セミナーの最後は、管理職から部下の方に宛てた手紙を一人ずつ作成し
ていただきました。

限られた時間でしたが、両立社員を部下に持つ管理職ならではの課題を
共有していただき、グループディスカッションを通して、課題解決の糸
口を見つけていただけたのではないかと思います。

ライフスタイルは変わっても、いつまでも前向きに働き続けて欲しいと
いう部下の皆さんへの熱い思いを体感できた、素敵な時間を共有させて
いただきました。

2011年度もセンターでは様々なイベントを実施いたしますので乞うご期
待ください!

引き続き、ひょうご仕事と生活センターをどうぞよろしくお願いいたし
ます。

川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110317
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110317

Copyright (C) 2010 Diversity Office KITAO All rights reserved.
──────────────────────────────────

2011年2月号 第9号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

───────────────────────<2011年2月17日発行>

「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

─────────────────────────────────

ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110217

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第9号
発行日:2011年2月17日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

1.はじめに
2.事例紹介 番外編
~当センターきっての詩人でありアーティストでもある岩本龍平が皆様
に熱く語りかけます~<第3号続編>
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1.はじめに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月3日、神戸商工会議所ならびに兵庫県経営者協会主催、ひょうご仕事
と生活センター後援による「ワークライフバランス推進フォーラム」が
開催されました。

前半は、株式会社東レ経営研究所のダイバーシティ&ワークライフバラ
ンス研究部長渥美由喜氏が、「企業戦略としてのワークライフバランス」
というタイトルで基調講演をされ、後半は、「中小企業こそワークライ
フバランスを」というテーマでパネルディスカッションが行われました。

ワークライフバランス(以下WLB)推進の先進企業として当センターとも
ゆかりのある株式会社協同病理の小川社長、株式会社神戸デジタル・ラ
ボの永吉社長、丸正建設株式会社の北浪専務のお三方に加わり、私もパ
ネリストの一人として参加させていただきました。

パネリストの皆様は異口同音に、「特に先進企業と呼ばれるほどのこと
はまだ出来ていない、ただ当たり前のことをしてきただけ」などと謙遜
されていましたが、まだ出来ていないというご発言自体が、他よりは進
んでいるという何よりの証拠ではないかと思います。

実際に聞いた話ですが、時には、先進企業として表彰された企業にお勤
めの方から、審査員に対して、「なぜうちのように残業の多い会社が選
ばれるのか解せない、選考基準がおかしいのではないか」などといった
厳しいご意見が寄せられることもあるそうです。

WLBの実現を完璧に実践できている企業は、国内にはまだ数が少ないと
思います。

しかし、先進企業として選ばれ、それがおおやけにされた以上、もう後
戻りは出来ません。

たとえいくつかの改善点をかかえていたとしても、ひとたび表彰されれ
ば、それを徐々に改善していくことを期待されます。

したがって、たとえまだ完璧でなくても表彰されるということは、それ
なりの意義があるのです。

表彰された企業で取り組まれている事例を広く公表することにより、他
企業にも水平展開できる可能性があるからです。

完璧ということは、その時点で成長が止まるということにもなり得ます。

複数の企業が、日々、試行錯誤を繰り返しながら、WLBの実現推進を目
指し、着実に取り組んで行かれることが社会を変えるきっかけになるも
のと信じています。

更にパネリスト三社に共通していることは、いずれも組織におけるダイ
バーシティ(多様性)の活用を大切にされているということです。

渥美氏も話されましたが、企業がダイバーシティやWLBを推進するため
には、経営者レベルの方のお考えをトップダウンで組織全体に周知する
ことが必要不可欠ですが、それにもまして重要なことは、組織を支える
方たちによるボトムアップの活動です。

ボトムアップの働きかけができる組織は、そこで働く社員一人ひとりの
ダイバーシティを尊重されている、いわゆる風通しのよい、働きやすい
組織だと言えるのではないでしょうか。

パネリスト三社は、どちらかというとWLB実現を推進しにくい業種だと
渥美氏も認めておられました。

困難な状況の中、WLBの実現推進は「出来ない」という思い込みを払拭
し、「出来る」環境へと変えていこうと努力を続けられていることに心
から敬意を払いたいと思います。

このような企業がますます増えていくことを願い、当センターがその
一助を担えればと願ってやみません。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。
このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことをスタッフ一同、
心から楽しみにしています。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介 番外編
~当センターきっての詩人でありアーティストでもある岩本龍平が皆様
に熱く語りかけます~<第3号続編>
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目の前にそびえたつ高くて厚い壁。
しっかりと閉ざされた扉。

こんにちは。
ひょうご仕事と生活センターの相談員の岩本です。

今日は、皆様に、ワーク・ライフ・バランス(以下WLB)という、とても
素晴らしい贈り物をお届けにまいりました。

開け放たれた扉もありますが…奥の部屋までは入れません。

ひとつの扉の中に招き入れられたとしても、私の前には、いくつもの扉
が続きます。

WLBという素晴らしい贈り物を、とても断ることが出来ないくらい魅力
的な提案に包んでお届けするのが私の仕事です。

「良すぎて、断るにはあまりに惜しい提案」(※)を!あなただけへの
プレゼント!

前回、最初の扉には「WLBに興味を持たない」のカードが、2番目の扉に
は「WLB問題の存在に同意しない」(※)のカードが掛かっていました。

次は、3番目の扉に向かいます。

3番目の扉には「解決策だけがいつも問題を解決するとは思わない」の
カードが掛かっています。

いろんな人たちの声が聞こえます。

「WLB推進に取り組むのは良いが、本当にそれで、問題を解決できるの
か?」

「目前の目的は、売り上げを上げることなんだ!」

「そもそもWLB推進は、今までの働き方を否定するものなんだろう!」

「それで、競争に勝つことが出来るのか!」

「WLBを推進すると生産性が上がるというが、本当に業績向上に効果は
あるのか?」

「この不況下でWLB推進なんてコストがかかって、かえって経営が苦し
くなるのでは?」

「休暇を増やしたり、労働時間を削減したら、仕事が進まなくなってし
まうのでは?」

「うちの会社には女性社員はいないから、WLBなんて関係ない?」

「経営が厳しいこの時期にWLBだって? 個人の幸せより企業経営が優
先でしょう」

「WLBはLife優先で、Workをおろそかにすることでは?」

「WLBは福利厚生施策の1つなんでしょう?」

「WLBって子育て支援のことでしょう? 独身社員にシワ寄せがこない
の?」

「WLBはWorkとLifeが50%ずつってこと?」

「ノー残業デーが推進され、仕事が終わらなくても退社します。区切
りのいいところまで仕事をしてから退社した方が効率がよいのでは?」

「残業が問題視され、一生懸命働いている人が働きづらくなりました。
一生懸命働く人が批判の対象になることが理解できない」

「今までプライベートを犠牲にして、多くの成果を求めて働いてきた
私たちには不公平な感じさえあり、素直に納得できない」

「プライベートが充実すると、仕事がうまくいくというのは本当なの
か?公私の生活時間にはどのような関係があるのか?」

「若いうちに仕事の基礎固めをするべきだと言われる。
それなら、新入社員はWLBを実現推進する必要はないのか?」

延々と続くWLBに対する疑問…

いろいろな疑問に対して、WLBの伝道師としてお答えする用意はありま
すが、WLBの捉え方って、要は心のバランスのことではないでしょうか。

梅が咲き、春めくこの季節、こんな生き方もあるのです。

「坂村 真民の詩」

日の昇るにも手を合わさず、月の沈むにも心ひかれず、
あくせくとして一世を終えし人のいかに多きことぞ。

道のべに花咲けど見ず、梢に鳥鳴けど聞かず。
せかせかとして過ぎゆく人のいかに多きことぞ。

二度とないこの人生を、いかに生き、いかに死するか、
耳をかたむけることもなくうかうかとして、
老いたる人のいかに多きことぞ。

川の流れにも風の音にも告げ結う声のあることを知ろうともせず、
金に名誉に地位に狂奔し終わる人のいかに多きことぞ。

私達と一緒に今一度、WLBの本来の意味や必要性について考えてみませ
んか?

先月号でもお伝えしましたが、遠慮は無用です。

WLB実現に関するご依頼がある限り、多種多様なご提案を準備し、あな
たの元にお伺いします。

※(稲田公夫著作:TOC革命「変化に抵抗するプロセス」より一部引用)

岩本龍平

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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関西から東京に転職した友人から聞いた話です。

転職先の職場で働く人たちは、珍しく全員が関東出身者だそうです。

働き始めてすぐに職場の先輩に言われたそうです。

「あなたは言葉がヘンだから、しばらくは電話には出なくていいから」
と。これってハラスメントですよね。

私なんかと比べたら、言葉遣いもとても丁寧で、聞き上手だし、お客様
への対応もきちんとそつなくこなせる人なのに…。

それに、電話をかけてくる人がすべて、関東出身者とは限らないのに。

関西出身の人なら、関西弁アクセントでの応答に、むしろ懐かしさを
感じるかもしれないのに…。

方言があることと心のこもった電話応答ができるかどうかということは
全く別問題だと思います。

話を聞けば聞くほど、友人の職場は、ダイバーシティ(多様性)が活か
されていない職場のようです。

彼女一人の力で、職場の雰囲気を変えることは至難の業だと察します。

先月のメルマガにも書きましたが、「勇気ある撤退」という言葉があり
ます。

この言葉、彼女にも贈りたいと思います。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■両立社員を部下に持つ管理職の方へのお知らせ

3月3日(木)、神戸市内で両立社員を上手にサポートする管理職対象セ
ミナーを開催いたします。

育児や介護との両立、その他様々な事情をかかえながら勤務されている
両立社員の能力を最大限に引き出すために、部下の気持ちや考え方、ま
た、管理職として直面する課題の共有や解決方法に関するヒントを、皆
さんで一緒に考えませんか?

当日は株式会社クオリア代表取締役の荒金氏を講師にお迎えし、講義と
ワークにより進めていただく予定です。

ご興味のある方はひょうご仕事と生活センターまでご連絡ください。

【 日 時 】 平成23年3月3日(木) 14:00~17:00
【 講 師 】 荒金雅子氏(株式会社クオリア代表取締役)
【対 象 者】 両立社員を部下に持たれている管理職の方、あるいは、今
後、持たれる可能性のある管理職の方
企業または団体で、人事・労務・男女共同参画や両立支援
の業務をご担当の方
【 定 員 】 約30名
※定員になり次第、受付を締め切らせていただきますので、
予めご了承ください。
【 締切日 】 平成23年2月28日(月)
【 URL  】 http://bit.ly/hZTy8I

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■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/category/event/2010/11/kitao/?mg=20110217

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/category/event/2010/11/hojo/?mg=20110217

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────

皆様、第9号はいかがでしたか?

暖かくなったと思えば、帰宅時間には寒くなったりと不安定な気候が続
いていますが暦の上ではもう立春です。

年が明けてからというもの、瞬く間に日々過ぎてゆき、気付けばもう、
年度が終わろうとしています。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますが、本当にその通りだと
実感。
職場も日常生活も、限られた時間の中で、いかに効率よく仕事を進めて
行くのか…
上手く割り振りしなければ追いつかないここ最近です。

さて先日、昨年に続き、センター主催の
【女性営業社員活躍推進セミナー】http://bit.ly/gWXGFl
が開催されました。

仕事と育児を両立されながら働き続けられている方お二人をゲストにお
迎えし、ご自身の体験談や営業職ならではの醍醐味、育休中の過ごし方
や、管理職として部下との接し方などをお話しいただきました。

中でも、個人的に一番私の胸に響いたお言葉は、「仕事に対していかに楽
しさを見つけ出せるか」、「辞めたい時は3歩下がって自分を見つめ直す」
というもの。

業務が重なるとついつい見失いがちになりますが、これって職種や業種に
関係なく、人生にとっても言える事ですよね…

ゲストのお二人、また参加者の皆さまも、前向きに人生に取り組まれてお
り、イキイキしたお姿がとても印象的でした。

私自身、スタッフであることを忘れてしまいそうな、充実したひとときで
した。

川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110217
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110217

Copyright (C) Diversity Office KITAO All rights reserved.
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2011年1月号 第8号

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───────────────────────<2011年1月20日発行>

「仕事」と「生活」の相乗効果が個人と組織をハッピーに!!
~センタースタッフ奮闘記~

─────────────────────────────────

ひょうご仕事と生活センターで相談・実践支援事業を受託しております
株式会社ダイバーシティオフィスKITAO代表の北尾真理子です。

私たちは日々、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ワーク・ライフ・
バランスの実現に向けて、企業様への訪問活動やセミナー実施、
フォロー等の支援を行っています。

個人や組織の幸せ実現への活動支援を行う奮闘記を配信いたします。
どうぞ、お楽しみください!!

尚、今後このメールがご不要の方は、お手数ですが、下記配信解除より
お手続き願います。

登録・メールアドレスの変更、解除はホームページから
アドレス http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110120

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第8号
発行日:2011年1月20日木曜日(月刊)
発行 :財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
(当センターは兵庫県からの委託事業を行っています)

─<目次>─────────────────────────────

1.はじめに
2.事例紹介 「いちにのさん」と「ひょうごは広し」
3.北尾真理子のコラム 「真理子のひとりごと」
4.セミナー、イベントなど各種ご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1.はじめに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いよいよ2011年が始まりました。

松の内は過ぎましたが、この場をお借りして、改めて、皆様に新年のご
挨拶をいたしたく存じます。

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって素晴らしい一年となりますように、心からお祈り申し上げ
ます。

一昨年6月に開設されたひょうご仕事と生活センターの活動も足掛け3年
となりました。

昨年12月に開催された当センター運営委員会で、今までの振り返りと今
後の課題などについて期中報告をいたしました。

初年度に比べ2年目は、相談員派遣も研修実施の頻度も増加傾向にあり、
これもひとえに関係者の皆様のご支援、ご協力のたまものと感謝の気持
ちで一杯です。

3年目に入り、今後の課題として挙げたことは、当センターが受け身的な
“研修屋”にとどまるのではなく、能動的に的確なコンサルテーション
を提供できるシンクタンク的な存在になるためにはどうすればよいかと
いうことです。

当然、研修を実施することが、次の行動につながる一つのきっかけとな
ることもありますし、研修など全く何もしないよりは、もちろんする方
が良いと言えます。

けれども、一企業や団体に対して、単に、単発またはシリーズでの研修
を1回~数回実施して終わりというのではなく、その結果として、組織力
強化という面で具体的な成果(目に見える変化)が見られるようになる
まで適切なフォローを実施し、最終的には、その企業や団体が自力で、
持続性のある組織力強化のための活動をし続けられるようになることが、
当センターの「目指すべき姿」だと考えます。

昨年10月に開催された、当センター開設1周年記念フォーラムの席で、
井戸兵庫県知事からも、当センターに期待することとして、「シンク
タンク的な存在になってほしい」とのご意見をいただきました。

また運営委員会では、兵庫県立大学の開本教授から「高血圧の人に対し
て、降圧剤を服用させるという対症療法を施すだけでなく、なぜその治
療をするのか、ということをきっちりと伝えていく必要がある」と大変
わかりやすい例を用いたご意見を頂戴しました。

確かに、ただ降圧剤を処方するだけでなく、どのような食生活や運動を
すれば高血圧が未然に防げるかを患者に知らせることができる医師こそ
が真の名医と言えるでしょう。

今年は卯年です。
「卯」は『史記』律書によると「茂」(ぼう:しげるの意味)または『漢
書』律暦志によると「冒」(ぼう:おおうの意味)で、草木が地面を蔽う
ようになった状態を表しているとされるそうです。

卯年にちなみ、今年も当センターは、草木が生い茂り地面を蔽うごとく
の勢いで、多くの企業や団体をカバーすべく、フル回転で活動を続けて
まいる所存でございます。

引き続き、皆様の暖かいご支援、ご協力をたまわりますよう、よろしく
お願い申し上げます。

読者の皆様のご意見、ご質問等をお待ちしております。
このメルマガに対して、皆様から生のお声が届くことをスタッフ一同、
心から楽しみにしています。

北尾真理子
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員
株式会社 ダイバーシティ オフイス KITAO代表
ダイバーシティ コンサルタント

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●2.事例紹介 「いちにのさん」と「ひょうごは広し」
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相談員の荒谷です。

相談員の事例紹介もはや二巡目となります。
北尾主任相談員からは「私は毎月記事を書いているのよ、あなたも楽し
い記事を書いてね」と激励をいただきつつ…。

さて、一昨年6月のセンター開設以来、いくつもの企業でワーク・ライ
フ・バランス(以下WLB)の実現推進につながる提案や研修実施のお手
伝いをさせていただきました。

今回は、今までの自分の体験の振り返りから、積極的に活用いただいた
事例の共通点をもとに、自分なりに思いをまとめてみました。

1.いちにのさん

総務部門・管理部門の、主に管理職の方がキーパーソンとなり、社員の
働き方(現状)をきちんと把握されていて、問題点やどのようにしたい
かをずっと考えておられたタイミングに、当センターから訪問させてい
ただいた事例です。

それまで「なんとかしたい」とずっと考えておられたところに、当セン
ターが担当させていただいた今までの事例などをもとに提案をさせてい
ただきました。

すると、どのようなことをいつ行うかという案が、みるみるうちに決ま
っていきました。

でも、本当はその後で社内(経営層など)への説明や承認を得る段階で、
私たちには見えないご苦労もあったかと思います。

それでも、「なんとかしたい」という強い思いから、講演や研修が実現
できたのだと思います。

参加対象者への事前案内や社内でのフォロー活動もあり、その結果がす
べて、参加者の満足度を高めることにつながります。

更に、外部相談員のご尽力もあり、アンケートには「今の自分の状況を
認識できた」、「新たな気付きがあった」、「明日から少し行動を変え
てみたい」などという嬉しいコメントをお書きいただいています。

また、せっかくの研修を無駄にしたくないという思いもあり、フォロー
アップ研修を実施することで、変わりかけた社員の意識を定着させるこ
とにもご熱心なようです。

経営の視点からは、短期的なメリットはあるのか、仕事が忙しい中で時
間を取るのはもったいないなどという見解もあるでしょうが、時代の変
化が激しい今、何もしないでいることは取り残されることだとも言われ
ています。

キーパーソンの方の「会社をよくしたい、社員の働き方を改善したい」
という思いに、最後は「いちにのさん」でOKを出していただければと願
っています。

今年は平成23年、「にのさん!」で、昨年に増してたくさんのご依頼や
ご相談をお寄せいただけることを願っています。

微力ながら、何かお役に立つことがあると信じて日々活動しています。

2.ひょうごは広し

小学校4年生の時に「兵庫のくらし」という教科書があり、兵庫県は面
積の広い県だと習ったのを思い出しました。

当センターの活動は、当初は神戸市を中心に瀬戸内側エリアが多かった
のですが、昨年5月に初めて豊岡に行ってまいりました。

初めての豊岡までの移動、それはとても遠く感じるものでした。

大阪から特急北近畿に乗り3時間弱、新幹線なら東京に着いている時間
です。

直近ではこの1月にWLB研修で八鹿の企業を訪問するまで、昨年5月以降、
計6回、北近畿で但馬を目指し、いくつかの企業を訪問しています。

ある企業の経営者の方のお言葉によると、

「様々な研修の案内が来るけど、開催地は神戸や大阪がほとんど。数時
間の研修に出るために一日かけて行くのはなかなか難しい。
県が、このような活動をしていることも、ここまで来てくれるというこ
とも知らなかった。
同様に、但馬では、まだまだ知らないところ、必要としているところが
あるんじゃないか」

とのことでした。

最近では、豊岡までの移動時間は短く感じるようになりました。

また、あの会社に行ける、また、様々な素晴らしい出会いがある、とい
う楽しみがあるからでしょうか。

このメルマガをご覧いただいている県内各地の皆様、お声掛けさえいた
だければ、県のWLB推進の取り組みや、他社事例や先進企業事例のご紹
介など、何かお役に立つ情報をご提供できると信じています。

ひょうごは広し、でも、遠慮は無用です。
いつでもお気軽に、お電話、メールを!

今年は、豊岡より西を目指します!

荒谷典利

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●3.北尾真理子のコラム「真理子のひとりごと」
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最近、長年勤めた職場を去る決心をした知り合いがいます。

実は彼、去年、働き過ぎがもとでダウンし、長期で休んでいました。

自分では大丈夫と思いこんでいて、症状が出ていることに全く気付かな
かったようです。

もっと早く異変に気付き、早めに休養を取ってさえいれば、ここまで長
引くこともなかったのでしょうが…。

もちろん彼にとって退職は簡単な決断ではありませんでした。
決心するまで、かなり悩んだそうです。

体調を崩し、そのまま退職というのは、なんだか現状逃避をするような
気持ちになってしまったのでしょう。

ご家族にも相談されたそうで、「何も今の職場で無理しなくても、ほか
にもきっと、あなたのことを必要としてくれる所はある筈だから」とお
母様が言ってくださったとのこと。

先月のメルマガにも書きましたが、体調を崩してまで続ける価値のある
仕事なんて果たしてあるのでしょうか。
あえて火中の栗を拾いに行かなくても、「勇気ある撤退」という選択が
あっても良いのではないかと思います。

優秀な彼のこと。

きっとそのうち、自分のペースに合った働き方ができる職場が見つかる
ことと信じています。

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●4.セミナー、イベントなど各種案内
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■募集中

1) 昨年大好評であった(満員御礼!)女性営業社員活躍推進セミナー
第2弾を開催いたします!!

○ 2011年 女性営業社員活躍推進セミナー

今回は仕事と子育ての両立をしながら営業職に就き、活躍されている女
性社員の方2名をゲストにお迎えし、自身の体験談をお話しいただきなが
ら、参加者の皆様との質疑応答タイムを設ける予定です。

「仕事と子育てを両立しながら営業職として活躍するための心配事や事
前準備、課題の解決方法」や「営業職ならではの醍醐味」など共に語り
合い、一緒に考えてみませんか?

昨年のセミナーとは少し内容を変更していますので、前回ご参加いただ
いた方も、初めてご参加される方も一緒に考えていただける内容となっ
ています。

ふるってご参加ください!!

【日  時】  平成23年2月4日金曜日 14時~17時
【会  場】  神戸国際会館8階2.3号会議室
【対 象 者】  女性営業社員の方々
女性営業社員を部下に持たれている管理者の方々
企業及び団体の人事・労務ご担当の方々
【ゲ ス ト】  内山 真智子 氏 (パナソニック電工株式会社勤務)
東方 真理子 氏 (プロクター・アンド・ギャンブ
ル・ジャパン株式会社勤務)
【司会進行】  北尾 真理子 氏 (ひょうご仕事と生活センター主
任相談員)
【定  員】  80名
【主  催】  ひょうご仕事と生活センター
【お申込み】  申込書に、参加者氏名、会社名および所属部署、会社
住所、電話番号、FAX番号、Eメールアドレス、携帯番
号(任意)をご記入のうえ、FAXまたはEメールにてひ
ょうご仕事と生活センターにお申込みください。
FAX 078-381-5288

http://bit.ly/fUPo8o

【参 加 費】 無料
【締 切 日】  平成23年1月28日金曜日
【お問合せ】  ひょうご仕事と生活センター
電話 078-381-5277

今ならまだ空席がございます。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加ください。
お申込みお待ちしております!!

※前回の配信の際、開催曜日に誤りがございました。
謹んでお詫び申し上げます。

——————————————————————

2)「ワークライフバランス推進フォーラム」参加者募集

ワーク・ライフ・バランス(以下WLB)は、今や経営戦略の観点から全社
をあげて取り組むケースが多く見られ、最近では中小企業においても先進
的な取り組みが進んでいます。

当フォーラムでは、この分野における研究の第一人者である東レ経営研究
所の渥美部長をお招きし、基調講演を頂くとともに、WLBに先進的に取り
組まれている神戸の地元中小企業3社の事例発表を兼ねたパネルディスカ
ッションを行います。
この機会にぜひご参加下さい。

○基調講演
「企業戦略としてのワークライフバランス」
株式会社東レ経営研究所
ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長 渥美 由喜 氏

○パネルディスカッション
「中小企業こそワークライフバランスを」

【コーディネーター】
渥美 由喜 氏(基調講演講師)

【 パ ネ リ ス ト 】
株式会社協同病理 代表取締役 小川 隆文 氏
株式会社神戸デジタル・ラボ 代表取締役 永吉 一郎 氏
丸正建設株式会社 専務取締役 北浪 洋司 氏
ひょうご仕事と生活センター 主任相談員 北尾 真理子 氏

【日  時】  平成23年2月3日木曜日 13時30分~16時30分
【会  場】  神戸商工会議所3階 神商ホール
【参 加 費】  無料
【主  催】  神戸商工会議所/兵庫県経営者協会
【後  援】  ひょうご仕事と生活センター
【お申込み】  以下のホームページより直接、神戸商工会議所にお申
込みください。

http://www.kobe-cci.or.jp/

【お問合せ】  神戸商工会議所 人材開発部
電話 078-303-5808

ご参加をお待ちしております!!

URLはこちら → http://bit.ly/gZmnN8

——————————————————————

■随時募集中

1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

センター主任相談員の北尾真理子が、あなたの会社を訪問し講演いたし
ます!

参加者の皆様から「ワーク・ライフ・バランスの、本来の意味を再確認
できて、良かった」などのうれしいコメントを多数いただいております!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。この機会にぜひお申込み下さい!

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

当センターのセンター長である北条勝利及びセンター相談員が、あなた
の会社や労働組合を訪問し、講演いたします!

播州弁で語るアツい口調が大好評!!

講演日時・講演内容等は、ご要望に応じて臨機応変に対応させていただ
きます。

永年携わっていた労働運動をはじめ、多様な経験に裏打ちされたアツい
話をぜひお聞きください。

【お申込み】
詳細・お申込みにつきましては下記ホームページをご参照ください。
1) 北尾真理子と学ぶダイバーシティとワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/category/event/2010/11/kitao/?mg=20110120

2) 北条勝利と学ぶワーク・ライフ・バランス

http://diversity-kitao.co.jp/category/event/2010/11/hojo/?mg=20110120

注) 1. 講師派遣にかかる謝金、旅費はセンターが負担いたします。
2. 兵庫県内の事業所で開催するものに限らせていただきます。

─<編集後記>───────────────────────────

皆様、第8号はいかがでしたか?

年末年始の急な冷え込みで、体調を崩されていないでしょうか。
ある地域では船の甲板に雪が積もり横転するという、近年の異常気象を
物語るニュースがありました。自然の猛威を改めて実感します。

さて、2011年幕明けから早くも半月が過ぎようとしていますが、皆さん
はどのようなお正月を過ごされましたか?
私は友人宅にて、年越しそばをすすりながら新年を迎え、2010年の振り
返りと、2011年の抱負を語り、有言実行出来るように決意を宣言しまし
た。

まずは時間に余裕を持つ事。

例えば待ち合わせ。

到着時刻ギリギリだったり、もう少し頑張ったら間に合いそうなのに、
ほんの少し遅刻をしてしまったり…
今まで事故に遭わなかったのは奇跡かもしれません。
急いでいる時ほど注意力を欠き、危険な目に合う可能性が高いですよね。
今年こそは5分前行動を意識しながら、余裕を持って生活したいと思いま
す。
出来る事からコツコツと。

一年の気持ちを左右するおみくじには、全体的に前向きな事が書かれて
いてホッと一安心。なんだかんだ言っても、結局は神頼みの私なのでし
た…。

川村愛子

━<発行>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
財団法人兵庫県勤労福祉協会 ひょうご仕事と生活センター
株式会社 ダイバーシティ オフィス KITAO

ご意見、ご要望はこちらのアドレスまで、ドシドシお寄せください。

お問い合わせ  info@hyogo-wlb.jp
ホームページ  https://www.hyogo-wlb.jp/?mg=20110120
ブログ     http://diversity-kitao.co.jp/?mg=20110120

Copyright (C) 2010 Diversity Office KITAO All rights reserved.
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