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ひょうご仕事と生活センター長挨拶

新たに「治療と仕事の両立」に係る企業支援へ

~新年度スタートにあたって~

 ひょうご仕事と生活センターHPへご来訪いただきありがとうございます。私どもセンターは、昨年6月の「開設15年」という節目の年度を経て、次なるステージに向けた新年度がスタートしました。

 振り返れば、これまでのセンター事業を通じて、累積の表彰企業は182社、認定企業は572社、宣言登録企業は約4,000社を数える規模にまで拡大しました。この累積企業数が示すように、開設以来、他府県には類例のない公労使三者協働による「ワーク・ライフ・バランス実現に向けた全県的な推進拠点」としての役割を積極的に果たしてきたものと考えています。
 開設当初はワーク・ライフ・バランスに対する世の中の認知度は低く、企業の関心もさほど高くはなく、センタースタッフによる企業訪問活動も苦労が多かったと聞きました。しかし今日に至っては、働き方改革関連法の施行や、コロナ禍の経験から、時間や場所にとらわれない多様で柔軟なワークスタイルが普及するなど、「WLB推進」「働き方改革」に関する意識・価値観や向き合い方は、経営側も働く側も大きく様変わりしたと言えるのではないでしょうか。隔世の感がいたします。
 また昨今の「人材不足時代」と称される背景も相まって、企業経営にとって人材の確保や定着は重要な経営課題となっています。近年の新潮流である「人的資本経営」においては、経営戦略と人材戦略を紐づけることの重要性等が強調されています。つまり、若者に選ばれる魅力ある企業となるためには、絶えず変革に向き合っていく意識と行動が必要不可欠になっていると私たちは認識しています。

 新年度のセンター事業実施にあたっては、こうした新たな潮流を踏まえつつ、引き続き、WLB宣言企業の発掘から認定・表彰に至る体系的な企業支援の充実により、これまでにも増して「質的向上」にウェイトをおくとともに、県において検討されている「不妊症等に関する支援促進条例」の制定を見据え、新たに「治療と仕事の両立」に係る企業支援等を行うことにしています。
 また、DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進、ICT活用の推進に向けて、企業ニーズを掴みながら的確な伴走支援が展開できるよう注力してまいりたいと考えています。

 新年度においても、センタースタッフ一丸となって、県内企業・団体の皆様に喜んでいただける実践支援に邁進してまいります。どうか、センターを積極的にご活用いただくようお願い申し上げます。

2025(令和7)年4月
ひょうご仕事と生活センター長
辻 芳治