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働く時間と場所を自由に選べる職場へ

株式会社ハヤブサ

所在地 三木市吉川町大畑341-23
事業内容 釣り具、アパレル、ペット用品の製造・販売
従業員数 177人(男性90人、女性87人)
冊子掲載 令和4年度WLBな会社ガイド
公開日 2023年1月31日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

釣り具やアパレル製品、ペット用品の製造・販売を手掛ける同社。人材確保に向け近年注力しているのが、時間と場所を自由に選べる働き方、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の推進です。2020年の新社屋建設を機に、フリーアドレス制を導入したほか、モバイルノートパソコンを支給し、どこでも働ける環境の整備を進めています。

2020年の新社屋建設を機に、業務に合わせワークスペースを自由に選択できるフリーアドレス制にしました。

新社屋はフリーアドレス

 三木市にある本社・工場は徒歩圏内に駅がなく、バスの便も少ないため、社員の9割が車通勤をしています。交通の不便さにより採用には苦労してきたそうで、それを補おうと、働きやすい環境の整備に取り組んでいます。全社員に配布される「経営方針書」にも、ABWとWLB(ワーク・ライフ・バランス)を戦略的に進めていくことを明記しています。
 2020年には倉庫が手狭になったため新たに社屋を建てることになり、併せてオフィススペースも拡充しました。それを機に導入したのが専用の席を持たないフリーアドレス制です。例えば、プロジェクトメンバーが議論する時は大テーブルを囲んで、集中したい時はプライバシーが確保されたスペースで、また外の景色を見ながらゆりかご形の椅子でと、その日の気分に合わせて自由に席を選ぶことができます。異なる部署の人と近くに座ることでコミュニケーションが円滑になり、新たな発想が生まれるといった効果もあります。

休憩時間や勤務終了後に利用可能なトレーニングルーム。社員の心身の健康維持を重視しています。

テレワーク環境を整備

 並行して、オフィス以外のスペースでも働けるワークスタイルを取り入れました。社外から社内に接続できる安全なネットワークシステムを導入するとともに、社員全員にモバイルノートパソコンを支給し、在宅勤務などのテレワークを可能にしています。家庭の事情で通勤が困難な人や、滋賀県や姫路市など遠方からの通勤者は在宅勤務を原則に、週に1、2回出社します。一方で、フリーアドレスやテレワークの推進により心配される部門内のコミュニケーション不足を解消するため、毎月1回所属長と1対1のミーティングを実施。仕事の進捗状況を確認するほか、悩みや不安に耳を傾けています。
 手作業で時間を要する業務については、業務を自動化するソフトウエア、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などを活用し、業務時間の削減に努めてきました。これまでに社用車を運転する際のアルコールチェックや、ECサイトの在庫数調整作業の自動化を推進。それぞれ年間で数百時間の業務時間削減につなげています。
 ペーパーレス化にも積極的に取り組んできました。会議では全てデジタル資料を使用し、Zoomにより画面共有。勤怠管理や各種ワークフローもシステム化し、紙での申請をなくしています。

社員全員にWi-Fi接続のモバイルノートパソコンとPHSを支給。テレワークもしやすくなりました。

eラーニングでITスキル向上

 オフィスで社員が快適に過ごせるよう、さまざまなサービスを導入してきました。社内で簡単な買い物が済ませられるオフィスコンビニでは、会社からの補助により調理済みの総菜を1つ100円で購入でき、昼食に利用している人がたくさんいます。また、自由に利用できるウオーターサーバー、コーヒーサーバーも設置されています。
 2022年7月からスタートしたeラーニングサービスも好評です。まずは、エクセルやワード、パワーポイントなどのITスキル研修を必修で受講。仕事で役立つ営業力向上、品質改善、フォークリフト資格取得などのテーマについても、上長の許可があれば業務時間内に受講できます。業務時間外であれば華道や語学など自身の趣味のテーマで受講することも可能です。
 「社員からの声を拾いながら働きやすい環境の実現に向け、制度、ツール、仕組みの整備をさらに進めていきたい」と、管理部次長の大西純一さん。ABWとWLBの取組を一層、加速する構えです。

安価で軽食が買えるオフィスコンビニや自由に使える コーヒーサーバーがあります。

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