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各人が最大限の力を発揮 チーム制で全員経営を実践

Earthink株式会社

所在地 三田市南が丘1-40-34 コタニビル2階
事業内容 食品・雑貨の企画製造、卸、貿易、小売り、通信販売
従業員数 10人(男性2人、女性8人)
冊子掲載 令和4年度WLBな会社ガイド
公開日 2023年1月31日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

「この会社で働く価値を感じてほしい」と語る代表取締役社長の﨑野哲史さん。同社は社員数10人と少数ながら、限られた時間で仕事をやり切るための仕組みを導入し、ほぼ残業ゼロを実現。互いが助け合う風土をつくりながら、一人一人の最大限の力を結集した全員経営を実践しています。

オンライン(Zoom)会議の様子。何でも言い合える会社を目指し、密なコミュニケーションを大切にしています。

ルーティン業務を自動化

 同社はスーパーマーケットでは扱わないような低糖質、減塩、グルテンフリーといった健康志向食材やご当地カレーなどのニッチな食品を通信販売で国内外に販売。少数精鋭の社員で事業活動を行っています。  
 創業7年目に初めて採用した社員がシングルマザーだったこともあり、「おのずと残業なし、柔軟な時間帯で働くことが標準となりました」と﨑野社長。その後も1人、また1人と社員が増えるにつれ「せっかく同じ会社に集ったのだから、ここで働く価値をみんなに感じてほしいと思うようになっていきました」。当初は何から手を付ければいいか分からなかったそうですが、経営者同士が互いを高め合う集まりに参加し、各社の取組を聞きながら、良いと思うものを貪欲に取り入れていきました。
 時短勤務、1時間単位で取得できる有給休暇、リモートワークの導入などがその一例です。4年前からは、手作業で行っていたルーティン業務を自動化するソフトウエア、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入。日々の受注データの取り込み、在庫状況の更新、商品登録作業などを次々に自動化していきました。「導入のための費用が年間60万円と聞いて最初はちゅうちょしましたが、導入後に1日当たり約6時間程度の業務時間短縮につながっており、その分、人件費が削減できています」と導入効果を語ります。

定時出社・定時退社を基本とし、決まった時間内で業務を行っています。

朝夕の報告で助け合いが当たり前に

 少数の社員で効率よく仕事をしていくために大切にしているのが、密なコミュニケーションです。全社員を対象に﨑野社長との1対1の面談を月1回実施し、何でも言える雰囲気を醸成。各自が朝礼ではその日の仕事予定を、夕礼ではその日にやり終えた仕事を報告します。また、1日の終わりに書くそれぞれの日報は、掲示板上で全社員が閲覧できるようになっています。「ある社員に仕事の負荷がかかっていることが分かれば、手伝うことが当たり前になっています」と海外BtoCを担当する山本優衣さん。また、他の社員の日報の内容が事業展開のヒントになることもあるそうです。「ある商品が国内通販で好評だと知ることで、私が担当している海外通販でそれを展開できないかと考えることができます」

社員交流バーベキューの様子。

4つのチームで全員経営

 3年前からは﨑野社長が担っていた業務をどんどん社員に委ねていきました。そうしてできたチームが、スキルアップのための講座の手配や季節イベントの企画・開催を担う「研修・レクチーム」、社員の健康面のケアのためセミナー企画や毎日のラジオ体操、社内清掃などを提案する「健康経営チーム」、デジタル技術を活用して業務プロセスの改善を図る「DXチーム」、人材採用や新入社員の研修準備などを行う「採用チーム」の4つです。
 それぞれのチームには部署横断で3人ずつが配置され定期的にミーティングを行っています。DXチームと採用チームに所属する山本さんは「採用チームではインターンシップを提案し、昨年から年に数回10人近い学生を1カ月受け入れています。その中から入社するケースもあり、やりがいを感じることができます」と話します。
 今までは毎年新卒を1人採用してきましたが、2023年度は3人の入社が決まっています。﨑野社長は「今後はそれぞれの専門能力をさらに高めていくための後押しに力を入れ、とがった力を持った集団に育て上げて会社の価値をさらに高めていきたい」と先を見据えています。

「採用チーム」が地元高校に赴き就職セミナーを開催。インターンシップも受け付けています。

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