• 文字
  • 中
  • 大

HOME > 事例紹介 > 株式会社基陽

表彰事例紹介一覧へ戻る

株式会社基陽 風通しの良い職場で最大限に能力を発揮

株式会社基陽

所在地 三木市別所町小林477-10
事業内容 卸売業・小売業
従業員数 30人( 男性11人、女性19人)
冊子掲載 平成27年度 WLBな会社ガイド-兵庫版
公開日 2016年2月25日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

基陽では部署を超えて助け合うことが当たり前となっています。藤田尊子社長が社員一人一人の声を受け止める機会を設け、社内横断的な委員会活動によって風通しを良くしているからです。性別、年齢を超え、適材適所で能力を発揮する風土も根付き、20代の女性係長も誕生しました。

商品開発は社員・パート、部署に関係なくアイデアを出すことができます。

取り組みポイント

★各従業員が他部署を応援することによりノー残業を実現
★課題ごとに複数設置する小委員会活動による各自の意識向上
★性別・年齢を不問とし、能力に応じた管理職登用の実現(20代女性の登用)

定期的に社長が社員と面談

安全帯や工具袋などを製造・販売している同社。社員は、製造、物流、営業、総務、事務、広報のいずれかの部署に籍を置き、多くが他部署を兼任しています。加えて、事前に各部署の週単位の業務状況が全社員に共有されており、計画的かつ自発的に他部署へ応援に入る風土が醸成されています。

「他部署を応援する雰囲気は以前からのものですが、かつてはやらされているという気持ちがどこかにありました。今では仲間を支えようという自主的な気持ちが全ての社員にあります」と総務兼営業の南浩一さんは話します。

会社の風土が変わるきっかけは、藤田社長が3年前に社長を引き継いで以来続けてきた定期的な社員との面談にありました。「自分の思いや考えを聞いてもらえるということは、すなわち自分を受け入れてもらえるということ。それが、もっと勉強しよう、誰かをサポートしようと前向きになる原動力になっています」と南さん。社員に向上心が芽生え、勉強会を自主的に企画するようになりました。社外の研修には会社が費用をサポートしています。

社長室の扉は常に開放。藤田社長が率先して対話し、適材適所を重視。女性社員の職域拡大にもつながりました。

全社員参加の社内委員会も会社の風通しにひと役買っています。3S(整理・整頓・清掃)活動を主とした改善実行委員会、顧客対応を考えるお客様恋人委員会、社員間の交流と社内活動を主としたKHハピネス委員会の3つがあり、社員はいずれかの委員会に属しています。委員長の年齢も20代から50代までさまざまです。「部署横断的にメンバーを構成しているので、積極的に他部署を知ろうとする姿勢が生まれました」。また、同じ部署でも属人化した仕事をなくして業務をルール化することで、業務の効率化、スピードアップにつなげています。その結果、「物流部門ではかつて、20時になって慌てて商品を配送センターへ運び込むこともありましたが、今は16時には当日業務は終了し、 翌日の段取りまで終えられるようになり、残業も大きく減りました」。

家族への感謝を込めたファミリー休暇

休暇も充実しています。勤続3年目以上の社員は毎年、連続7営業日のリフレッシュ休暇を取得でき、100%の取得率を誇ります。リフレッシュ休暇とGWと有給休暇を利用して半月間、スキルアップのために海外留学した社員もいます。「長期休暇を取っても誰か代わりがいるという安心感は大きい」と南さん。さらに2015年から、入社6カ月以上の社員は5日間の特別休暇が取れるようになりました。メモリアル休暇(2日)、ファミリー休暇(3日)は各自の記念日や家族のサービスに使える休暇で、「仕事ができるのは家族があってこそ」という思いを確認する時間になっています。

女性社員の活躍の場が広がる

現在、30人の社員のうち19人が女性です。商品開発部門がない同社では、各部門から商品開発に携わりたいというメンバーが自発的に集まり、商品ごとにチームを組んで開発に当たっていますが、そのメンバーも大半が女性です。顧客の声をどのように商品に落とし込むかが腕の見せどころ。「以前は安全を最大限重視した商品を作っていましたが、女性が開発に携わることで使いやすさやデザイン性など、現場の人が使いたいと思える視点が加わりました」。3年前とは商品のラインアップも見た目も変わり、毎期順調に売り上げを伸ばしています。

14年には、入社5年目の毛利優さんが女性社員として初めて係長になりました。「自分の考えを言える社風で、どんどん新しい仕事を取りにいく気持ちが芽生えました」と毛利さん。自身の提案で広報部の立ち上げにも携わるなど、仕事への積極的な姿勢が周りの社員から評価され、昇進が決まりました。5人の部下は全て毛利さんより年上です。「当初は不安が大きかったのですが、今では視野が広がってきて、自覚も出てきました。今後はグローバルな視点に立って仕事をしていきたいと思います」と意気込んでいます。

入社5年目で初の女性係長になった毛利さん。周囲の支えの下、成長を続けています。
計画発表会や社内委員会など、会社の風通しを良くする仕組みを生み出しています。

事例を検索する

下記の項目をチェックして「検索する」ボタンをクリックしてください。