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多様な働き方を認め合い ともにしあわせになる職場へ

株式会社フェリシモ

所在地 神戸市中央区浪花町59
事業内容 ダイレクトマーケティング
従業員数 770
冊子掲載 仕事と生活のバランスvol.49
公開日 2020年9月30日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

自社企画商品を中心に、国内外の商品やサービスをカタログやウェブで販売する株式会社フェリシモ。早くからワーク・ライフ・バランス推進に取り組み、多様な働き方は社内に浸透しています

復職前に参加するセミナーでは社外の講師によるレクチャーも(写真は2018年実施のセミナー)

多様な働き方を認めるユニークな制度

同社の経営理念は「しあわせ社会学の確立と実践」。事業活動を通じて、顧客はもちろん従業員やその家族、ひいては世界中の人々がしあわせになれる社会の実現を目指しています。ワーク・ライフ・バランス推進の取組も、「従業員の人生が豊かであればこそ事業にシナジーが生まれる」という考えの下、創業当初からユニークな制度を導入し、多様な働き方を認めてきました。
その一つが新型コロナウイルス禍において、一部の社員に導入したコアタイムのないフレックスタイム制です。「各従業員は勤務予定を社内チャットやカレンダーで共有するなどの工夫をし、業務上の不便や問題発生を防いでいます」と総務部部長代理の山﨑力さん。結果、各自がより自律的に業務と時間を管理するようになり、生産性が向上。全従業員の月平均残業時間も減少傾向にあります。
さらにユニークなのが長期特別休暇。同社が毎月1 回土曜午後に主催する講演会「神戸学校」への参加時間を積み立てて、一定の条件を満たせば最大1カ月の休暇を取ることができます。休暇を取ることで自身の仕事や人生をより豊かなものにできる上、休暇を取る分、仕事を効率的に進めたり、周囲への配慮をしたりするので、社内はむしろ活性化するそうです。

「ともにしあわせに、という思いは皆の根底にある」と山﨑さん

育児・介護との両立策も万全

長期特別休暇に限らず、育児休業や介護休業の取得も同社では当然の権利として浸透して
います。山﨑さんが7 年前、男性としては社内で2 番目に育児休業を取った際も、周囲の理解もあって気兼ねなく休めたといいます。男性の取得も浸透しており、昨年は男性5 人( 通算)が取得しました。
また、育児休業を取得しやすい環境整備だけではなく、復職後の活躍へとつながるフォロー体制の強化にも取り組んでいます。復職前セミナーはその一環として行っているもので、復職への不安を解消したり、復職後のキャリアについて考えたりする機会として、毎年復職者が増える春に実施しています。
介護休業は、法定以上の期間、柔軟に取得できる体制を取ってい ます。「入院準備のための1カ月、入居施設が決まるまでの3カ月など、各自、事情に合わせて利用しています」と総務部係長の宇野加恵さん。
時短勤務制度も法定以上に整備されており、育児時短は最長小学3 年生の年度末まで利用が可能なため、現在、全従業員の約8 分の1に当たる100 人ほどが使用しています。

宇野さんも「育休後アドバイザー」の一人です

従業員のしあわせと心身の健康のために

昨年10月、同社は「フェリシモ・ウェルビーイング企業化宣言 」を発信しました。今まで以上に従業員のしあわせ創造や心身の健康向上に取り組むという決意表明です。フィジカル、メンタルそれぞれの専門医を産業医として設置して、毎月相談会を実施したり、各種健康セミナーを開催したりと、個人に任せられていた「健康維持」に会社ぐるみで取り組む姿勢等が認められ、このたび、健康経営優良法人2020に認定されました。
「従業員の約8 割が女性ということで、今後は女性特有の疾患や悩みもフォローしていきたい」と宇野さん。NPO 法人女性と仕事研究所から「育休後アドバイザー」の認定を受けた総務部員3 人によるキャリア形成セミナーや、社外の専門家によるメンター制度など、女性向けの取組も始まっています。

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