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業務の効率化を図るとともに 若手や女性が活躍できる建設会社に

株式会社香山組

所在地 尼崎市東難波町5-31-20
事業内容 土木事業
従業員数 50
冊子掲載 仕事と生活のバランスvol.52
公開日 2021年3月23日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

尼崎市に本社を構える建設会社、株式会社香山組。IoTを駆使した業務の効率化で生産性向上を図るほか、若手の育成、女性の積極的な採用にも力を入れ、建設業界で革新的な企業として注目を集めています。

月1回の「若手会議」のほか、必要に応じて別途勉強会も開いています。

IoTを駆使して生産性を高める

1954 年の創業以来、地方公共団体から発注される河川や道路などの土木事業を主に手掛けてきた同社。生産性向上のため、数年前からIoTを導入してあらゆる業務を効率化し、生産性を高めることに力を注いでいます。
例えば、昨年、複数ある建設現場にカメラとモニターを設置して本社と接続、常に現地の様子が分かるようにしました。工事部部長の田村圭司さんは、「 現場の見回りも行いますが、勤怠管理などささいなことで現場に逐一確認を取る必要はなくなりました。今後は作業員の目線でより詳しく現場の状況が把握できるウェアラブルカメラの導入も検討中です」と話します。
また、毎月各現場から集合して行っていた安全大会をオンラインによるリモート形式にするなど、IoT化の推進は新型コロナウイルス感染防止にも役立っています。
このほか、一昨年からシステムエンジニアを雇用。名刺をはじめ取引先情報や書類の電子化、電子決済、さらには社内で必要な情報のクラウド化など、情報システムの構築を進めています。「現場では全員にタブレット端末が支給されており、どこででも書類を確認できるので便利です」

田村さんは各現場を定期的にチェックすることで、円滑な施工を支えています。

若手が伸び伸び働ける環境づくり

若手社員の離職が課題となっている建設業界において、同社ではここ数年、約9 割の高い定着率を維持しています。その要因として挙げられるのが、無理のない勤務体制や悩みを相談したり自分の意見を気兼ねなく言えたりする多様な場、手厚い教育支援制度などです。
まず、入社後1 年間は残業をさせず、時間内に仕事を収める姿勢を身に付けてもらうといいます。また、何か悩みがあれば上司への相談はもちろん、現在はコロナ禍で休止されていますが、部署の垣根を越えて集まる懇親会も開かれているそうです。
さらに、毎月1 回、20 代を中心とした約10 人で「 若手会議 」を開催、業務の中で気付いた問題点や各部署から持ち掛けられたテーマを検討しています。管理部総務課の廣石千華さんは「名刺管理をはじめ便利なアプリや就職セミナーで学生から好まれる資料のデザインなどについて、フレッシュな視点で出されたアイデアを社の改善に生かしています」と話します。
このほか教育支援の一環として、必須資格の一級・二級土木施工管理技士の資格取得に要する費用の負担はもちろん、取得した際には一時金に加え基本給をアップするなど、スキルアップも積極的に推奨します。

「今後は新入社員同士がオンラインで交流できる場を」と話す廣石さん。

女性が活躍できる建設会社に

男性社会のイメージが強い建設業界ですが、近年は女性社員の採用にも力を入れています。現在は9 人おり、うち 1人は技術職。現場に女性用のトイレや更衣室を設置するのはもちろん、外部の「ジェンダーレスセミナー」などを活用し、女性が活躍できる風土づくりにも力を入れています。 4月からは技術職と管理部門に女性が1人ずつ加わる予定で、「今後は厚生労働省の女性活躍推進認定『えるぼし』や子育てサポート認定『くるみん』の取得も目指したい」と廣石さん。
最新技術をうまく生かして生産性を高めるとともに、若手も女性も活躍できる、時代の最先端を行く建設会社を目指し、挑戦は続きます。

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