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〝従業員ファースト〟で働きやすい会社へ進化中

株式会社ワンピース

所在地 加古川市別府町石町77
事業内容 ECアパレル運営(婦人服)
従業員数 171人(男性18人、女性153人)
冊子掲載 令和2年度WLBな会社ガイド
公開日 2021年2月19日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

全従業員が参加できる「ワンピース会」を最高意思決定機関に、上司なし階層なし、働く場所も時間も自由の〝従業員ファースト〟を実践するワンピース。働きやすさは働きがいにつながり、「人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる。」をコンセプトに全社一丸で突き進んでいます。

従業員なら誰でも参加できる「ワンピース会」。経営方針、ボーナスの支給などを決める会社の最高意思決定機関です。

従業員が対話して決める経営方針

 働く場所も自由、働く時間も自由と、自由度が極めて高い職場環境を整える同社は、アパレル製品や服飾雑貨の企画・デザイン・販売(インターネットでの通信販売)を展開。手掛けるオンラインショップ「ONE PEACEONLINE」は人気が急上昇しています。ブランド運営の拠点を加古川市や芦屋市、大阪、東京など6カ所に、検品部門の拠点は加古川市と播磨町の2カ所に置き、順調に事業を拡大中です。
 同社の特徴は、上司なし、月給制(正社員)と時給制(パートタイマー)の隔たりなしの極めてフラットな組織であること、そして、従業員なら誰でも参加できる経営会議「ワンピース会」が社の最高意思決定機関であることです。統括本部の大内麻弓さんは「社の方針はトップが決めるのではなく、時間がかかっても、従業員が十分に話し合い合意で決めています。それが働きがいを醸成し、内発的動機によるフロー経営につながっています」と話します。
 「ワンピース会」は月に1回、朝から夕方まで開かれます。展開する事業が過剰になって経営状態が悪化し、倒産目前まで社業が落ち込んだ時に、ボーナスの支給停止を決めたのも従業員たち自身でした。「つらい決断だったからこそ〝自分ごと化〟がさらに進んだと思います」と大内さん。その後は、2019年度1月期決算において約4億円の利益を出すなどV字回復を果たしました。

上司なし、役職なしの極めてフラットな会社です。

従業員の7割が子育て中の女性

 「従業員のご主人が東京に転勤することになり、家族も一緒に行けるようにと東京に弊社の拠点をつくりました」「所定労働時間は本人の希望を尊重してチーム内で話し合って決めています」「例えば子どもの送り迎えや医者に行く等、昼間に中抜けできる『時間有休制度』を取り入れています」。大内さんの言葉は、いずれもとても刺激的です。
 同社が目指すのは、「人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる」こと。この「人々」にはもちろん従業員が入っており、〝従業員ファースト〟を貫くことで顧客や社会に幸せを還元できると考えているそうです。
 従業員171人の9割を女性が占め、そのうち7割が子育て中の母親だといいます。「本当に子育てがしやすい会社です」。同本部の岩本静華さんの言葉には実感がこもります。「『働くママだから』を理由に仕事を外されたことは一度もありません。子どもを優先しないといけないときも『いいよ、いいよ』と仲間が背中を押してくれます」。子育てをしながら、伸び伸びと働ける環境が整っています。
 有給休暇は年をまたいでも消えない永久保持とし、2020年からは、2年を超えればたまった分を本人の希望時期に買い取るようにしました。また、月末の金曜日は15時に帰ることができる「プレミアムフライデー」を全曜日利用できるよう拡大し、3年前から導入しています。

服飾雑貨の企画・デザインはもちろん、写真撮影やモデルも社員が行います。

働きやすさから生まれる進化型組織

 大内さんは「働きやすさを探求し、あらゆることを変化させていくうちに気が付けばティール組織(進化型組織)となっていました。チームごとに内発的動機に基づくフロー経営を取り入れた独自の経営が行われています」と話します。ウィズコロナの時代、働き方がますます多様化していく中で、毎月、自身のライフスタイルに合わせて契約変更できるのも大きな魅力です。
 今後も、従業員の働き方を応援できる体制づくりに力を入れ、働きやすい会社を進化させていきます。

「カラダにいいもの食べよう手当」など、従業員ファーストの制度が充実しています。

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