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勤怠状況の共有や社内交流でチーム力が向上

アンサー株式会社

所在地 姫路市広畑区西蒲田369-10
事業内容 システム開発
従業員数 40人(男性35人、女性5人)
冊子掲載 令和2年度WLBな会社ガイド
公開日 2021年2月19日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

個人での開発業務が多いアンサーでは、仕事を一人で抱え込みがちになることを払拭するため、全社員の勤怠状況を見える化しました。併せて、コミュニケーションを図る「Will活動」も実施。仲間意識が醸成されるとともに、1プラス1が3になるチーム力が育まれています。

勤怠状況が一目で分かる「スマート・バランス」を導入し、残業時間の短縮や有給休暇取得率の向上に取り組んでいます。 

独自ツールで社員が勤怠状況を共有

 姫路地域に密着したシステム開発会社として、銀行や医療、鉄鋼、環境、製造など各種業界における業務システムや制御系システム、組み込み系ファームウェア、アプリなどの設計、開発、検証から、システムサポートや運用監視までを手掛けています。
 システム開発業界でよくいわれるのが、個人での業務や取引先に常駐しての業務が多いため、仕事を一人で抱え込み、長時間残業になりがちという問題です。過労は体調だけでなく、メンタルヘルスの不調にもつながりかねません。
 どうしたら過労を防ぎ、ワーク・ライフ・バランス(WLB)を実現できるのか。同社がたどり着いたのが、全社員がお互いの勤怠状況を共有する、独自の見える化ツール「スマート・バランス」の構築でした。2014年から検討を始め、20年3月に本格導入。8月からはスマートフォンやウェブサイトで、自宅や取引先など、どこからでも入力・表示できるようになりました。
 本社内には、大型ディスプレーに全社員の残業時間や有給休暇・半日休暇などの取得状況、出張の予定などが映し出されています。出勤時に行うストレス診断の結果も、「今日は調子がいい」「少し疲れている」などを表す顔のイラストで示されます。
 お互いの勤怠状況が一目で分かることで、社内に数々の効果が生まれました。まず、残業する人が分かり、帰る前に声掛けをするように。さらに、周りの状況を把握できるため有給休暇が取りやすくなり、夜間も働く3交代制の部署など他部署の状況に関心を持つようになったといいます。
 効果は数字にも表れました。2019年は対17年比で全社の残業時間が約3割減少。有給休暇の取得率は70%から83%に増加しました。「お互いのことを気に掛け、フォローし合える雰囲気が生まれ、チーム力が高まったことが大きいと思います」と代表取締役社長の山本清美さん。営業部の部長を務める内海保博さんは「一人一人が優秀な技術者である上に、1プラス1が3になるチーム力を発揮できるのが当社の良さ」と胸を張ります。

仲間意識を高め合うコミュニケーション推進のための「Will活動」。

オン・オフ両面で仲間意識を醸成

 取引先での開発業務が多いと、コミュニケーションレスに陥りがちで、孤立感や無力感を感じやすいとも。そこで、オン・オフ両面で仲間意識を育もうと「Will活動」に取り組んでいます。年1回の宿泊研修会(忘年会)では、ハンドベル、マジック、けん玉、バルーンアートなど、それぞれチームごとに出し物を準備します。その他、ペアを組んでスコアを競うボウリング大会を年4回実施。家族も参加するお花見&バーベキューでは、家族ぐるみの交流が生まれています。
 「コミュニケーションを図る機会を定期的に持つことで、離れていても仲間を身近に感じることができるようになります。Will活動もチームビルディングにつながっています」と山本社長は話します。

研修会でのひとコマ。毎月、交流する場を設けています。

段階的に育児休業から復帰

 もともと女性社員が少ない上、システム開発業界は理系男性が多いため、育児と仕事の両立は難しいという意識が浸透していた同社。女性社員にますます活躍してもらいたいとの思いから、育児休業明けに段階的に復帰できる制度「段階的復帰ステップ」を導入しています。まず在宅でのテレワーク、次に自社で勤務、それから取引先での業務に移行します。「すでに段階的復帰ステップを踏んで復帰した女性社員もいます。これからも女性活躍を推進し、女性の採用者を増やしたい」と山本社長。コロナ禍の中、テレワークや時差出勤にも対応しています。
 変化の激しいシステム開発業界で、技術者集団が実力を発揮し、高く評価されるにはチーム力があってこそ。これからも、お互いを思い合い、離れていても身近に感じられる雰囲気を創出し、風通しがよく愛がある職場づくりに努めます。

テレワークに取り組む女性社員。段階的に復帰できる制度を整えています。

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