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一人一人の事情を尊重し女性の働き方を追求

株式会社夢工房

所在地 神戸市中央区雲井通2-1-9 TSKK神戸4階
事業内容 ソフト開発・販売およびシステム構築、コンピュータに関する教育・コンサルティング
従業員数 15人(男性3人、女性12人)
冊子掲載 H29年度版WLBな会社ガイド
公開日 2018年4月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

夢工房は「女性が支え合って働き続けられる会社」を目指して30年前に設立されました。従業員が楽しく働くことが良い商品作りにもつながると考え、「職場環改善委員会」などでの話し合いを通して、健康で気持ち良く働けるための取組を常に進化させています。

WLBの理念を会社草創期から構築してきた田中社長(中央)。常に理想的な職場を考えています。

働き続けられるための実験場

 栄養計算ソフトや給食献立管理ソフトなど、食と健康に関するアプリケーションソフトを開発する同社。創業者である田中裕子社長は企業するまでに、子育てをしながらパートタイマー、契約社員、フリーランスのプログラマーなどさまざまな働き方を経験しました。
 「子育てと仕事の両立は大変で、当時は一人でもがき苦しみました。でも、女性同士が協力し合えば働き続けることができるのではと、かつての同僚らと5人で会社を設立しました」
 そのような思いで創業した会社のことが新聞などで取り上げられるようになると、子育てで退職を
余技なくされた同じ思いの女性が「田中社長の下で働きたい」と集まってきました。
 フレックスタイムという言葉が知られていなかった時代に、決められた時間さえ働けば、あとは1カ月の範囲内で自由に時間を決めて働ける制度をいち早く導入。また、病気になった子どもを家で看護しなければならない社員には、電話回線とモデムの貸し出しでデータをやりとりできるようにし、インターネットが普及する前に在宅ワークを実現させました。いずれも当時は最先端の取組でした。
 「女性が働き続けるためであれば、できないと諦めずにまずやってみる。そしてやりながら軌道修正をする。当社でやってきたことは、まさに女性の働きやすさを追求するための実験だったと思います」とがむしゃらに突き進んだ当時の様子を振り返ります。

年2回開かれる「職場環境改善委員会」。必要な備品や休暇のあり方などが話し合われます。

良好な職場環境を保つために

 個人の生活を尊重し合い、社員一人一人が自分らしい働き方を選択できるように、諸制度の利用については特にルールは設けないようにしています。例えば育児休業の取得時期も期間も特に定めておらず、本人の希望に任せています。
 一方、ボトムアップで意見を吸い上げ、より働きやすい会社にしていくため、役員1人、社員2人で構成される「職場環境改善委員会」を定期的に開催しています。その中で、有給休暇の一斉取得日を決めたり、週2回のノー残業デーを設定したりするなど、良好な職場環境を保っています。また、いつまでも元気に働き続けられるように、社員の健康づくりにも気を配っています。その一例として、神戸市が主催する「こうべ歩KING・歩QUEEN決定戦」に参加。社員全員に歩数計を配り、歩数を申告してもらい、
上位者を発表しています。

育児休業中の女性社員。休業の取得期間は本人の希望を尊重しています。

「わくわく愉しく」を合言葉に

 アプリケーションソフトの開発を手掛ける同社。「お客様に喜んでいただける機能を提供していくには、開発に携わっている私たち自身が『わくわく愉しく』という気持ちでいることが大切」と田中社長。創業間もないころに入社したある社員は、月70時間勤務の育児期間を経てフルタイム社員に。夫が病気になった時には在宅勤務も経験し、66歳の今は親の介護をしながら現役システムエンジニアとして勤務しています。
 これからも、社員がそれぞれに合った働き方でいつまでも働き続けられるように、「わくわく愉しく」を合言葉に取組を続けていきます。

社員旅行は負担のかからない近場に出かけます。

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