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法定よりも踏み込んだ諸制度 心身の健康向上も目指す
バンドー化学株式会社
所在地 | 神戸市中央区港島南町4-6-6 |
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事業内容 | 自動車・産業機器用伝動ベルト、高機能エラストマー製品などの製造・販売 |
従業員数 | 1,282人(男性1,199人、女性83人) |
冊子掲載 | H29年度版WLBな会社ガイド |
冊子PDF | 詳細をみる |
公開日 | 2018年4月2日 |
※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。
自動車や産業機械用の伝動ベルト製品を製造するバンドー化学。誰もが働き続けられる会社を目標に、法廷よりも踏み込んだ内容の制度を次々に整えてきました。近年は社員の心身の健康向上を目指した取組にも力を入れています。

長く働ける最善策を常に考える
同社は、誰もが生き生きと長く働き続けられる会社を目指して、法律に定められた規定よりもさらに踏み込んだ内容の制度を次々に整えてきました。
例えば育児短時間勤務では所定時間の2時間短縮勤務を選んだ場合、5.75時間×勤務日数以内に1カ月の勤務時間数が収まればその範囲で自由に調整ができるようになっています。そうすることにより、学校行事などの数時間の用事のために有給休暇を使わずに済むように配慮しています。
介護休暇については対象家族1人について365日を限度に取得できます。また再雇用制度を設け、結婚、出産、育児、配偶者の転勤、介護などで退職した場合に再雇用の申し出ができるようになっています。
制度面では社員の状況に応じて柔軟な運用を行っています。例えば夫婦とも同社に勤務している場合、夫の転勤に伴い妻の就業継続が困難であると人事部に情報が届けば夫の勤務地に就業可能な職場を探すなどしています。このように社員一人一人の状況に合わせて、会社としてできる配慮を行い、退職せず、働き続ける策を検討しています。

運動会に子ども参観も
自身の状況について、誰もが会社に話せるわけではありません。特に介護については本人が後ろめたさを感じて情報が隠れがちなため、アンケートによる実態把握やセミナーなどを通じた制度の周知に努めています。
社内のコミュニケーションを活発にする取組も盛んです。2009年以来各事業所で毎年開かれている運動会はすっかり定着しています。また、クラブ活動についても会社が助成しています。毎年夏休みに実施している「子ども参観」は家族の絆づくりにつながり、働く意欲を向上させる機会にもなっています。

健康経営で生産性向上を
同社では、6年前に心の不調を訴える社員がいたことを契機に、全社員を対象にストレスチェックを実施し、その結果を踏まえ、ストレス対処力を上げる講話などを開催しています。
また、20年前から「元気度チェック(体力測定)」を毎年行っています。その結果をもとに一人一人が生活習慣病の改善に取り組み、トレーナーから運動・食事指導も受けています。
さらに、事業所ごとに睡眠セミナーやヨガ教室など健康づくりにつながる催しにも取り組んでいます。この結果、生活習慣病による欠勤が減少するなど着実に効果が現れています。
これらの取組が評価され、2017年2月に経済産業省と東京証券取引所から、1業種1社しか選ばれない「健康経営銘柄」に選定されました。
「社員の健康を守るだけでなく、生産性を向上させるためにも健康経営は欠かせません」と担当者は話します。ワーク・ライフ・バランスと健康経営に注力しながら、さらに働き続けやすい会社づくりを進めていきます。

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