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一人一人が考え行動し生産性の向上を図る

日本ジャイアントタイヤ株式会社

所在地 たつの市龍野町中井338
事業内容 建設車両用タイヤの製造
従業員数 360人
冊子掲載 仕事と生活のバランス vol.34
公開日 2017年12月28日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

建設車両用タイヤを製造する日本ジャイアントタイヤ株式会社。従業員一人一人が自らの仕事に責任を持ち、働き方を管理することで仕事の効率アップを図り、ワーク・ライフ・バランスの向上にもつなげています。

工場長と社員による「ラウンドテーブルミーティング」の様子

各自の時間管理で生産効率性アップを

 同社は1971年に東洋ジャイアントタイヤ株式会社として設立、1985年に米国のGoodyear社と合併して現在の社名となりました。その後2012年に完全子会社となり、新たな経営体制がスタートしました。
 新体制から「間接職」においては、”時間で働く”から”成果を出すために働く”というスタンスにシフトチェンジしました。それまで決められた時間に出退勤していましたが、自ら勤務時間を設定し管理する自己管理型へと移行しています。現在、コアタイムがない”フルフレックスタイム制”を導入しており、毎日6時~22時の間で最低4時間勤務が原則としています。「半日年休」と「時間調整」を組み合わせれば、出社しなくてもいい日をつくることも可能としています。
 一方、工場の「直接職」においては、年休・半日年休(限度設定なし)に加え、今春から2時間単位の年次有給休暇もテスト導入しました。子どもの学校行事や地域の行事など、上手く活用してもらえればと考えています。
 「決められた勤務時間枠に捉われ、上から言われるから働くというスタイルから、仕事の状況に応じて自ら判断し勤務時間を有効に使い、生産効率を上げていけるようになれば」と、今後の展望を期待しています。

会社と社員が一体となり課題解決と生産性向上を

 生産性を上げるため、社員のスキルアップにも力を入れています。工場の「直接職」においては、作業プロセス毎に認定制度を導入し、社員は専属のトレーナーの指導の下、技術を習得し、一定レベルに達して初めて「作業認定」がもらえます。作業認定者だけが作業に従事できますが、1年経過した段階で再度検証が必要なため、作業者のスキルは一定のレベルを維持できる仕組みとなっています。
 また、2年前から生産性向上の取組として、管理職が毎朝「部署ごとの前日の生産進捗および残業時間」さらに「課題点への対応」を報告し共有化しています。欠勤が出た場合、それにより発生した残業時間を確認・検証も行っています。
 残業代もコストなので、部署を跨り検討することで無駄な残業が発生しないようにチェックするとともに、効率化につなげていけるのが狙いです。地道な取組が実を結び、現状残業は1人当たり月平均10時間程度に抑えられています。
 次の課題としては、時間で管理されない管理監督者の一部に勤務時間が長い人もおり、勤務時間の短縮について対策を講じていきたいと考えています。

現場の生の声を直接トップに届ける

社内の風通しを良くするために、毎月意見交換の場として「ラウンドテーブルミーティング」を開いています。出席者は、現場社員数名の構成で、テーブルを囲み「困っていることや疑問点など現場の生の声を聴き取れる」という場です。「工場内で危ないと感じる場所がある」という意見や、「生産量が増えているので人員体制を見直してもらえないか」という要望など、内容は多岐にわたります。工場長に直接伝えることで、場合によってはすぐに改善されることもあります。
 新体制から5年、会社と社員が互いにとってより良い状態になることを目指し、一つずつ課題の解決に力を注いでいます。働き方改革により社員一人ひとりの”ワーク・ライフ・バランス”の実現に向けてさらなる取組を進めていきたいと考えています。

人事総務部マネージャーの万年禮さん(左)と和田章さん(右)

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