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山村倉庫株式会社 周囲の支援を得て管理職に 経験を生かし従業員をサポート

山村倉庫株式会社

所在地 尼崎市西向島町15-1
事業内容 貨物自動車運送事業、自動車運送取扱事業、倉庫業、人材派遣業、警備業など
従業員数 3,519人(社員389人、準社員・その他3,130人)
冊子掲載 情報誌 vol.12 2012年夏
公開日 2012年6月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

山村倉庫株式会社の執行役員である髙野まゆみさんは、パートタイム従業員からスタートし、子育てをしながらキャリアアップを重ねてきました。現在は管理職として、雇用形態や性別を問わず誰もが働きやすい職場環境づくりに努めています。

執行役員・CSR担当 髙野 まゆみさん

周囲に支えられて仕事と家庭を両立

物流や警備、管財等の事業を取り扱い、全国に拠点を置く山村倉庫。執行役員を務める髙野さんは、1990(平成2)年、同社の子会社にパートタイム従業員として入社、約半年後には正社員になりました。「非正規雇用や若い社員であっても、平等にキャリアアップへの取り組みを評価する人事制度が、仕事への意欲につながりました」と話します。

同社は、年齢や性別、学歴、国籍を問わず、普段の勤務成果・態度に基づいた人事評価制度を設けており、若くても実力があればどんどん昇進できます。また、アルバイトやパートタイム従業員も能力に応じて正社員への道が開かれています。

その制度を生かし、係長、課長と順調にキャリアアップを重ねた髙野さんですが、家庭では幼い子どもを抱える母親でもありました。「当時は、まだ育児支援制度が整備されておらず、仕事をしながらの子育ては楽ではありませんでした」と苦労を振り返ります。

しかし、上司の計らいによる1時間短縮勤務や周りの従業員による保育園への迎えの代行、子ども同伴での勤務など、職場の人々の理解に助けられ、仕事に打ち込んでこられたといいます。

現在は、育児・介護休業、短時間勤務など各種制度が整えられ、仕事と家庭の両立支援策が充実。「授業参観に一度も行けなかったことが心残り。部下には積極的に育児をしてもらいたいですね」と話します。育児休業の取得に抵抗がある男性従業員に対しても、研修を通して取得を呼び掛けています。

外部研修で目標となる女性に出会う

1999(平成11)年に会社がグループ内統合し、課長として抱える部下の数や仕事の規模が拡大。急激に責務が増えて悩んでいたころ、上司に勧められて外部の研修に参加しました。「外の企業を知り、目標にしたい女性に出会えました。多くの人の前で発言できる、凛とした女性になりたいという目標もできました」と語る髙野さん。

その後もさまざまな研修に参加し、意見交換や発言の場を与えられることで、いつしか人前で堂々と話せるように。「なりたい自分に近づくことができました」と笑顔を見せます。

同社は全従業員に対し、社内外での研修への参加を推奨しているほか、通信教育の受講も奨励。全課程を修了すると費用の半額を、優秀者には全額を返金しています。

「どの従業員にも平等にスキルアップの機会が与えられているので、そのチャンスを生かしてほしいですね」と期待を込めます。

フロア全体を見渡せる位置から従業員を見守っています

職場を支え女性従業員の目標に

現在は〝人"を大切にする社風の下、より良い職場環境づくりに取り組んでいます。独自のマニュアルを作り、あいさつの仕方から電話の取り方まで社会人としての基本的なマナーを従業員に徹底指導。社内だけにとどまらず、外部での就職支援講座やマナー講座の講師も務めています。

また、ハラスメントに対するアンケート調査を年1回行い、結果を基に、他の従業員と協力してハラスメント研修を実施。24時間の電話相談窓口も設置しています。

そんな髙野さんは、社内の後輩女性従業員の目標でもあります。「先陣を切ってキャリアアップを重ねる前向きな姿勢に憧れています。目標となる女性が近くにいることはとても心強く、励みになります」と、管理本部で働く課長級の女性たちは語ります。

「本人の上昇志向が大切。現状に満足せずに上を目指してほしい」と髙野さん。これからも従業員をサポートし、働きやすい職場づくりに努めていきます。

社内で活躍する課長級の女性従業員たちと一緒に
西宮市の教職員を対象に「初任者研修」を実施 基礎的な社会人のマナーについて講演しました

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