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先進事例を採用し女性が活躍する職場へ

株式会社ダイハツビジネスサポートセンター

所在地 伊丹市北伊丹9-37-2
事業内容 ファシリティーサービス業、自動車関連
従業員数 749人(男性396人、女性353人)
冊子掲載 平成28年度WLBな会社ガイド 兵庫版
公開日 2017年5月19日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

車に関するシステムや内外装品を開発するダイハツビジネスサポートセンター。ダイハツグループの中で女性社員比率が最も高く、女性活躍推進のモデルとなるべく他社の先進的な事例を取り入れながら、さまざまな取り組みを進めています。

育休中の女性社員が集まって意見交換する「ママさんミーティング」

取り組みのポイント

★祝休日に会議室で子ども預かりを実施
★育休からの復職前面談・復職後面談に加え、上司への復職支援研修を実施
★短時間勤務制度の導入(子どもが小学4年生まで)

まずは本音を知ることから

同社は2014年9月以降、ダイハツグループ内で「女性が働きやすい会社ナンバーワン」を目指し、環境や制度の整備に取り組んできました。取り組みに当たり、まず実施したのが社員へのヒアリングです。「若い世代、子育て世代、子育てを経験した世代の女性、そして子育て中の男性など30人ほどに本音で感じていることを語ってもらいました」とダイバーシティ推進を担当する宮田絵美さん。社屋に女性用トイレや更衣室が少ないという意見を踏まえ、それぞれ数を増やし、執務室には空気清浄機を新たに設置しました。
また、祝休日が勤務日に当たる場合は「有給休暇取得促進日」となっていましたが、ヒアリングをしてみると、「子どもが熱を出した時のために有休を置いておきたい」という声が。そこで、有給休暇取得促進日の取り組みと合わせて、祝休日に子連れ出勤ができるよう、社内の会議室に託児スぺ―スを開設することにしました。導入に際して同様の取り組みを行っている企業を視察したそうです。

三木さん(右)は手厚い面談を経て復職。今は女性の視線を生かして商品を開発しています。

復職社員をきめ細かくフォロー

「社員も、子どもも成長するよ!DBCすくすくサポート」と銘打って、子育て支援策を強化。まずは、育児休業中の社員との面談を復職の3カ月前と1カ月前に行い、「育児休業復職準備セミナー」を受講できるようにしています。育休中の社員が集まって語り合う「ママさんミーティング」も実施しています。面談については、復職後3カ月の時点でも行っています。
商品事業部用品事業室の三木祐子さんは2014年4月に産前休暇に入り、15年6月に復職しました。産休直後に会社が合併したこともあり、「復職後のことが非常に不安だった」という三木さん。復職3カ月前に、復職後の上司となる用品事業室の室長、奈良吉晃さんと面談。自動車用品の企画開発に携わることが分かり、安心したと同時に気が引き締まったそうです。1カ月前面談では、短時間勤務制度を活用して8時45分から15時30分までの勤務を希望する旨を伝え、セミナーでは復職後の1日のスケジュールをイメージ。講師からアドバイスをもらい、無駄のない時間管理ができるようになりました。
復職後には子どもが熱を出して毎週休まなければならない状況が続いたこともあり、3カ月後面談では「仕事がなかなかできておらず会社に迷惑をかけているのでは」という不安を吐露しました。奈良さんから「まったく気にしなくていいから」との言葉をもらい、ほっとしたそうです。奈良さん自身、職場結婚で3人の子どもがいるため三木さんの気持ちもよく分かるとのこと。「一番しんどいのは本人。楽になれるよう声掛けをすることを心掛けています」と言います。

祝休日出勤日は社内の会議室が託児スペースに。

活躍する姿が後輩社員の励みに

用品事業室ではこれまでダイハツ車を購入する顧客向けに、ダイハツ車の純正用品を開発してきましたが、現在は独自企画用品の開発・販売を行っています。現代の車は子育て世代をターゲットにしたものが多く、女性の視点を生かした商品開発が求められるため、三木さんを含めた女性社員のプロジェクトチームが社内横断的に設けられています。今までに、女性が好むパステルカラーのハンドルカバー、ベルトが付いており、使いやすい場所に自由に吊り下げられるウェットティッシュケースなどが商品化され、2016年5月から「Amazon.co.jpダイハツオフィシャルストア」で発売を開始。順調に売れているそうです。「子育てしながら働いている社員が活躍する姿を見せることで、後に続く女性社員の励みになれば」と宮田さん。
「今後増えてくると思われる介護の問題についても対応していきたい」と話しています。

「ダイバーシティ労使意見交換会」ではハード、ソフト両面から働きやすい職場を考えています。

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