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個々の事情や思いをくみ働きがいのある職場に

株式会社あっぷる

所在地 姫路市神屋町6-71
事業内容 介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス施設などの運営
従業員数 468人(男性80人、女性388人)
冊子掲載 平成28年度WLBな会社ガイド 兵庫版
公開日 2017年5月19日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

介護施設を運営するあっぷるは、従業員が家庭の事情や仕事に関する考え方に応じて働けるよう、細かい勤務区分から自分に合った働き方を選べるようにしています。一人一人の気持ちをくむリーダーの姿勢が職員同士助け合う風土を育て、やりがいのある職場になっています。

3人目の子どもを事業所内託児所に預けて働く「グループホーム姫路」施設長の寺地さん。

取り組みのポイント

★事業所内託児所の整備
★正社員は11区分、パートは22区分に分けたシフト勤務区
★社内表彰制度や資格取得への支援の実施

パートの勤務区分を22に細分化

冠婚葬祭関連事業を柱とする117(いいな)グループの中で介護関連事業を担う同社。現在、姫路市を中心に、明石市からたつの市までのエリアで介護付有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス施設など30事業所を運営しています。
当初は介護用品販売や訪問介護事業を手掛けていましたが、2003年5月に開設した「あっぷるデイサービス加古川」を皮切りに施設運営にも乗り出しました。その直後に入社したのが妻鹿明美部長です。「私自身小学校低学年の子どもがおり、気持ちよく働き続けられるにはどうしたらよいかを考え、会社に提案していきました」と振り返ります。
まず取り組んだのが勤務体制の見直しです。子育てや介護などそれぞれの家庭の事情に合わせて働けるよう、午前のみ、午後のみ出勤できるようにするなど要望に応じて勤務区分を増やしました。その結果、現在では正社員が11区分、パートは22区分にまで細分化され、最短で1日2時間の出勤も可能です。「親の介護で辞めようと考えていた職員は、ある勤務区分を活用すれば仕事中社内の施設に親御さんを預けることができると分かり、働き続けることができました」と話します。
各施設には子育て世代、子育てを終えた世代、中高齢世代の3つの世代の職員がバランスよく配置されているのも、「運動会シーズンなど子どもの行事が重なっても、他の世代がフォローできるように」との思いから。海外、国内、日帰り旅行の中から選べる社員旅行、ボウリング大会や釣り大会などのレクリエーションには子ども連れでの参加も認めており、家族も含めたコミュニケーションが取れていることが普段の助け合いにつながっています。

7年目になる介護スタッフの今井武子さん。公立の給食センターを定年退職し、介護の仕事に就きました。

従業員の女性比率は約8割

約470人の従業員の8割強は女性で、パートでもリーダーやチーフを担います。さらに、女性が管理者を務めている施設は全体の65%に上ります。
2014年3月から「グループホーム姫路」の施設長を任されている寺地真女さんは10年9月にパートとして採用されました。その後、3人目の子どもを出産し、事業所内に併設されている託児所に預けながら働き、リーダー、チーフに昇格。やがて会社から正社員登用を打診されました。「働きを認めてもらえ、すごくうれしかったです」と当時の気持ちを思い起こします。
15年には優秀施設に贈られるアットホーム賞を受賞し、「表彰制度もやりがいになっています」と話します。

事業所内に併設されている託児所。

高齢者も働きやすい職場に

次に同社が力を注ぐのが、高齢者が働きやすい職場づくりです。現在、60歳以上の職員が1割以上を占め、2015年度の介護福祉士の試験には68歳の職員も合格者の一人に名を連ねました。「定年は設けず、元気なうちはいつまでも働き続けてほしい」と妻鹿部長。大規模施設や入浴介助などが必要な施設は体力を要するため、小規模施設への異動が可能になるよう準備中です。
職員のメンタルヘルスケアにも力を入れています。「普段からコミュニケーションを取っているので細かな変化にも気付くことができます。誰もがいつまでも働けるように、今以上に助け合える施設を目指していきたい」と話しています。

全従業員の8割強が女性。パートでも責任ある役職に就くことができ、やりがいにつながっています。

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