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家庭あっての仕事と諸制度を整備 家族との絆を深める場づくりも

株式会社神鋼環境ソリューション

所在地 神戸市中央区脇浜町1-4-78
事業内容 水処理関連事業、廃棄物処理関連事業、化学・食品 機械関連事業
従業員数 単体842人※2010年9月30日現在
冊子掲載 情報誌 vol.6 2010年冬
公開日 2010年12月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

株式会社神鋼環境ソリューションは、社員が長く働き続けられるように、また、仕事と家庭とが両立しやすいように、と最長で3年まで取得できる育児休業制度や半日有給休暇などの制度を整えてきました。また、家族の理解を得ながら働けるようにと職場参観の機会も設けています。職場全体が仕事と生活のバランスへの理解が深く、制度を利用しやすい土壌が育まれてきました。

社員と家族をつなぐ職場参観

11月23日の勤労感謝の日、播磨町にある播磨製作所で「オープンファクトリー2010」が開催されました。社員が仕事場で「ものづくり」に携わる姿を家族に見てもらおうと、数年おきに開かれている催しで、今年は約150 人が参加。社員の子どもたちに交じって、親の姿も目立ちました。

お父さんが働いている職場を家族で訪問しました

参加者は、社員が属する職場単位ごとに班に分かれ、工場や事務所で普段通りに働く姿を見て回りました。午後からは、ゲームなどのコーナーも設けられ、家族一緒に楽しむ姿が見られました。

工場見学では、缶内に水をスプレーして施釉作業の疑似体験をしました

「忙しい時には社員に負担を掛けてしまうので、ご家族の理解は欠かせません。一方で、社員にはこのような場を通じて家族との絆を深め、家庭により目を向けてもらうきっかけになれば」と、実行委員長を務めるプロセス機器事業部製造室の宮内啓隆室長は狙いを話します。

ボルトナット早回しゲームなどのイベントも開催

育児を助ける半日休暇制度

オープンファクトリーに小学3 年生の娘を連れてきたのは、企画室の堺典子さん。堺さんは14年前、第1子出産の時に同製作所で初めて育児休業を取得しました。「出産を機に辞める方がほとんどという時代でしたが、休業制度を使って復帰した数少ない先輩女性社員から『子どもが生まれても仕事は続けた方がいいよ』と言われ、頑張ってみようと思いました。上司も『それは良かった』と受け入れてくれ、安心して休むことができ、また第2 子の時も気兼ねなく取得できました」と振り返ります。さらに、現在、よく利用しているのが、2006(平成18)年に設けられた半日休暇制度(有給)だそうです。「参観日や子どもの病気に対応しやすくて助かっています」

育児休業を2回取得した技術部の井上桐子さんも、「同じ職場に戻してもらえますし、休職中もさまざまな情報を送ってもらえるので、ストレスなく復帰できます。共働きの男性社員が増え、以前にも増して制度取得に対する理解も深まっているのを感じます」。二人そろって「これからもずっと働き続けていきたい」と仕事に意欲を見せています。

同社の育児休業制度は1992(同4)年にスタートし、延べ29人が取得しています。2008(同20)年には、休業期間をそれまでの1年から3年に延長、併せて介護休業制度も法定期間の93日を大きく上回る3年に設定しました。法定外の有給休暇についても満3歳までの子の育児のための特別休暇や、家族の看護などに使える福祉休暇制度を設けています。「『制度があるのは知っているが、どういう時に使えばいいのか分からない』という社員のために、今後は社内イントラの活用などで分かりやすくしていきたいと考えています」と、人事労政部の兵主充正(ひょうすみつまさ)さんは話します。

育児休業などの制度を活用しながら仕事を続けてきた堺さん(左)と井上(右)さん

ノー残業デーの目標も達成

もう一つ、近年、力を入れて取り組んできたのは、年間の総実労働時間の短縮です。本社では毎週水曜を、播磨製作所では毎週金曜をノー残業デーとしています。有給休暇の取得促進日の設定などの取り組みを行った結果、2009(平成21)年度には当面の目標に掲げていた2,000 時間を切りました。

「労働組合ともワーク・ライフ・バランスに関する話し合いの場を設けています。安心して働き続けられるように、今後も労使で力を合わせて環境を整えていきたいですね」。さらなる体制づくりに取り組みます。

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