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富士通テン株式会社 みんなの絆を深める Good Company つくり プロジェクト

富士通テン株式会社

所在地 神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号
事業内容 インフォテインメント機器・自動車用電子機器製造
従業員数 3,783 名(男性 2,932 名、女性 851 名)2009 年 3 月末現在
冊子掲載 情報誌 vol.3 2010年春
公開日 2010年4月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

2007 年「均等・両立推進企業表彰」2 部門受賞までの軌跡

女性の能力発揮を促進するための「ポジティブ・アクション」を推進し、仕事と生活の両立を支援する制度の整備や女性総合職の採用促進をしてきたのが 2003 年のこと。その後、2005 年には、男女役割分担意識の解消などの「職場環境・風土改善」という大きな課題について、さらに一歩踏み込んで効果的に取り組んでいくためには、『女性の視点』での提案・実行が必要不可欠と考え、活動を推進する組織として GCP 推進室「Good Company つくりプロジェクト = GCP」が発足されました。

GCP 推進室のメンバーは現在は9名で、営業、技術、管理など様々な部門から選出された 20 〜 50 代までの幅広い年代の女性社員で構成。本来の業務と兼務のため、それぞれの所属長には GCP 推進室に 20%のウェイトを置くようにお願いしているとか。

そして、2007 年 4 月には、次世代育成支援対策推進法に基づいた一般事業主行動計画で掲げた目標を達成。その活動実績が認められ、次世代育成認定マーク「くるみん」を取得した。また、同年 10 月には厚生労働省「均等・両立推進企業表彰」において「均等推進企業部門」「ファミリー・フレンドリー企業部門」の2部門で兵庫労働局長優良賞の受賞へと続いていきました。

制度の充実とともに図る意識の向上

せっかくの充実した制度内容も、社員の意識や関心が低ければ制度利用になかなか結びつきません。そこで今は「意識改革」のための情報発信に力を入れているそうです。

たとえば、育児休職を取得した男性社員から、休職中の出来事として出産や育児の喜びやさまざまな発見、そして苦労を生の声として伝えたり、時間短縮勤務の女性たちの職場での工夫や家庭でのあり方を伝えるのもそのひとつ。仕事に生活に一生懸命取り組む姿が社内で認識されれば、そういった制度を活用することに対して、より一層理解や協力が得られると考えているからです。伝達の手段もネットでの配信だけでなく、情報の中に埋もれてしまわないように、紙媒体での配布・回覧などの工夫もしています。

就労時間の意識改革では、水曜日の「定時退社」の徹底にも取り組みました。経営陣が参加する経営会議も含めた会議の開催曜日を変更したり、得意先にも協力をあおぐなどの工夫をして成果をあげることができたようです。今では、「週半ばに子どもの顔を見るとリフレッシュできる」、「家族との約束がしやすくなった」、という意見や感想も聞くそうです。さらに、年次有給休暇がちゃんと取れている職場こそ、しっかりと計画的に仕事ができている証という意識が定着したことにより、積極的に連続休暇を取得する職場もでるようになったといいます。

時間短縮勤務者の毎朝ミーティング
育児と仕事を両立する社員のランチミーティング

社員の家族との絆に支えられた会社としての取り組みも

GCP の活動にとっての明確な方向性や課題を抽出するために、「女性社員意見交換会」や「GCP アンケート」を実施。働きやすい会社にするための生の声を拾うなかで、“育児関係の制度を知らない、分かりにくい “ といった声があがり、出産や育児に関する情報を一つにまとめ、分かりやすく説明した「育児支援ガイドブック」を作成。全女性従業員・幹部社員への配布、さらに Web での公開という成果をもたらしましたまた、若者の勤労意欲の低下や、夢を持てない子どもの増加などが社会問題となる中、子どもたちに働くことの大切さと、親のありがたさや素晴らしさ、また親の働く会社への理解・認識を深めてもらうことをねらいとして、小中学校の夏休み期間中に「子ども参観日」を開催。当日は、工場見学をしたり、お父さんお母さんの仕事や上司との名刺交換を体験。 そして一日の終わりには家族で仲良く一緒に退社していきます。子どもたちも夏休みの作文など課題の題材にしたり、家での印象とは違った姿を見ることで、「お父さんかっこよかった」「大人になったらママみたいになりたい」などの感想も聞かれ、家でよく会社の話をするようになったそうです。

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