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株式会社チャイルドハート-働き方の選択肢を広げ皆が幸せな職場に
株式会社チャイルドハート
所在地 | 神戸市西区今寺3‐22 |
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事業内容 | 乳幼児の保育・教育の研究、コンサルティング、企業内・病院内保育の委託運営 |
従業員数 | 104人 |
冊子掲載 | 情報誌 vol.28 |
公開日 | 2016年5月30日 |
※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。
兵庫県内を中心に保育園事業を展開する㈱チャイルドハート。仕事と家庭の両立に悩む従業員に対して多様な働き方を提案し、従業員同士が支え合うことで、無理なく働ける環境をつくり出しています。

働き方・働く時間を自由に選択
同社は2000年に設立。東は三重県から西は岡山県まで、直営保育園や病院・企業内保育園など19事業所で104人の従業員が働いています。
安心して子どもを預けられるサービスを開発・提供して働く親たちを支援する傍ら、「経営目標には、利用者だけでなく従業員も幸せを感じられるよう、『幸せの追求』を掲げています。保育士がハッピーだったらそれが子どもにも伝わりますしね」と代表取締役社長の木田聖子さん。
それぞれの悩みや希望は、月1回、社長が各事業所を回って行う個人面談と無記名アンケートで聞き取り、対応しています。特に、保育士は大半が女性で、出産や育児に関する相談が多いそう。「母親の視点はとても貴重です。出産しても職場復帰して自分の経験を業務に生かしてもらいたい。そのためには無理なく長く働けるよう、一人ひとりに合った働き方を選べるようにしています」。社長自身も子育て経験者であり、創業時から、家庭の事情に応じて社員からパートタイム従業員、在宅ワークなど自由に切り替えられるようにしてきました。
さらに今年4月には、社員にも時間給制度を導入。勤務時間はひと月170時間が基本ですが、個々の実情に合わせて増減も可能で、1日単位で時間数、時間帯を決められるようにしました。小学4年生と6年生の子どもを持つ舞子駅前保育サロン園長の山下容子さんは、「1日の勤務時間を2時間短くしたことで、夕方には帰宅して子どもを迎えられるようになりました。その分、より効率よく仕事をするように心掛けています」と話します。
「いつかは自分も」の気持ちで支え合う
勤務形態が不規則になる分、従業員同士で協力し合う体制も整ってきました。事業所内では朝礼、夕礼、連絡ボードで業務状況や園児の情報を共有し、引き継ぎをスムーズにできるように。事業所間でも、月1回、各園長が集まって運営状況を報告したり、従業員の様子を話したりと連携を深めることで、急な欠勤が出た場合に他所からすぐに応援が出せるようにしています。
2010年には、生後2カ月から小学校入学前まで預けられる従業員向けの保育所を舞子の事業所に設置しました。同僚の子どもを預かることで、支え合いの意識がさらに高まったといいます。
一方で、あまり時間に制約のない従業員の負担が増え、不満の声が上がったこともありました。しかし、「『今は大変でも、いつか自分も助けが必要になるかもしれない。もっと長い目で見てほしい』と伝えると、納得してもらえました」と木田社長は笑顔を見せます。
「幸せの追求」の取り組みは、育児支援だけではありません。有給休暇の取得促進もその一つで、全従業員が100%取得できるよう、前月のうちに休暇を申請することで事前にシフトを調整しています。また業務面では、月1、2回、ベテラン保育士が各事業所を訪問し、若手のスキルアップをサポート。相談にも応じ、それぞれが抱えている不安やストレスを和らげています。
「介護を理由に短時間勤務を希望する人も出てきました。新たな悩みが生まれたら、その都度一緒に改善策を考えていきたいと思います」と木田社長。多様な働き方と従業員間の支え合いでニーズの変化にも柔軟に対応できる職場を目指します。

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