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多様な勤務形態と子育て支援で無理なく働き続けられる職場に
医療法人社団栄宏会 栄宏会小野病院
所在地 | 小野市天神町973 |
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事業内容 | 医療業 |
従業員数 | 257人 |
冊子掲載 | 情報誌vol.31 |
公開日 | 2017年6月29日 |
※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。
三木・小野エリアの地域医療に力を入れる開院3年目の栄宏会小野病院。医療というハードな業種でありながら、職員が個人の事情に合わせて無理なく仕事を続けられるような職場づくりを進めています。

子育てを全力でサポート
同院は2014年、社会福祉法人「栄宏福祉会」が運営する特別養護老人ホーム「なごみの杜」と共に、医療と福祉の機能を併せ持つ施設として開院しました。北播磨地域の急性期医療の拠点である北播磨総合医療センターや他の救急病院の後方支援の役割を担うべく、地域医療に力を入れています。
2016年10月時点の従業員数は257人、うち正社員は180人で、約7割が女性です。
「新設の病院なので、まずはひょうご仕事と生活センターから講師を招いて研修を行い、職員にワーク・ライフ・バランスについての基本的な考え方を知ってもらうことかr始めました」と話すのは、看護師で副院長も務める加野美喜枝さん。開院後すぐ、ワーク・ライフ・バランス推進委員会を立ち上げ、毎月定例会を開いてさまざまな制度や環境づくりに努めてきました。
とりわけ力を入れてきたのが、子育て支援です。夜勤など不規則な勤務形態に合わせ、院の近くに設置した保育園では0歳児から就学前の幼児までを24時間体制で預かります。病児保育もしているので、体調を崩したときでも安心。また、学童保育により、就学後もしっかりとサポートを続けます。特に、夏休みなどの長期休暇は皆で宿題をしたり、工作をしたり、映画を見に出掛けたりとさまざまなプログラムを実施、希望日だけ参加することもできるため、利用者に好評です。
「子どもが小学生になり初めて夏休みを迎える時に、このまま仕事を続けるかどうか悩む人が多いので、学童保育の存在は心強いと思います」と加野さん。
よりフレキシブルな働き方を
勤務体制も、個人のニーズに合わせ、多様な選択ができます。看護師は基本的には2交代制ですが、既にある半日休暇に加え、来年度から新たに2時間ごとの時間休暇制度を導入することになりました。
「これまでは短時間で済む用事でも半日休を使わなくてはいけなかったのですが、2時間単位にすることで、より気軽に使えるようになるはずです」と看護部長の井上眞由美さんは話します。
また、開院当初は1人月平均10時間以上発生していた残業は、申請制にしたことで現在は看護職で月平均3~5時間程度に抑えられるようになりました。
雇用形態は正社員、非正社員と月単位で自由に切り替え可能。勤務先も、希望に応じてグループ内の病院や他施設に異動でき、どんな事情があっても働き続けられるような配慮がされています。
「現場は人員のやりくりに苦労しますが、同じグループの病院から人を補充してもらったり、『ゴールドナース制度』といって退職した先輩看護師に早朝や夕方の忙しい時間に応援してもらうなど、工夫しながら対応しています」と井上さん。
心身共に負担の大きい仕事だけに、リフレッシュする時間も重要との認識から、院を挙げて有給休暇の取得を推進。希望者は5日間の連続休暇が取れるようにしています。
「子育て支援についてはかなり整ってきたかと思いますが、介護支援についてはまだ手が付けられていません。これから進めたいと思います」と今後の課題を上げる加野さん。開院から2年半、職員が一丸となって一歩ずつ、誰もが長く働ける環境づくりに励みます。

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