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神姫バス株式会社 心も体も余裕を持って 安全に乗務できる職場環境づくり
神姫バス株式会社
所在地 | 姫路市西駅前町1 |
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事業内容 | バス事業、不動産事業、旅行事業、レンタル事業、遊技場事業 |
従業員数 | 1,649人 |
冊子掲載 | 情報誌 vol.4 2010年夏 |
公開日 | 2010年6月1日 |
※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。
社員の約8 割が運転士である神姫バス(株)では、消化できなかった有給休暇を、無期限で40日まで積み立てられる独自の制度など、仕事と生活の両立のためにさまざまな方策を実施。社員が心身ともにゆとりを持って働けるように後押ししています。
有給休暇は無期限で積み立て可能
同社の場合、運転士が乗務する時間とルートは日によって違います。勤務時間や休日は不規則ですが、2カ月前には決定する勤務シフトに従った仕事ですので、生活の予定が立てやすく、有給休暇も取得しやすいことが特徴です。その上で、残った有給休暇を無期限で40日まで積み立てられる独自の制度を設けています。家族の看護や3 歳未満の子の養育に使えるほか、妊娠中の女性社員が産前7 週間に至るまでの期間に取ることができます。
今のところ、家族の看護に活用している者が多いです。不規則な勤務で家族との時間が取りにくい仕事だからこそ、家族のために利用してほしいですね」と人事課の萩幸代係長。有給休暇が無駄にならず、いざとなれば長期の連続休暇が取れるという安心感が、社員に気持ちの余裕を生んでいます。
女性の運転士も生き生きと乗務
かつては、男性の仕事というイメージのあったバスの運転士ですが、最近では女性の進出も見られます。同社では性別にとらわれない雇用制度を推進し、女性を積極的に採用しています。
「小さいころからバスに乗るのが好きで、狭い道路でも難なく走る運転士にあこがれていました」と話す田村理奈さんは、同社の支援制度を利用して大型二種免許を取得。一昨年9月、念願のバスの運転士となりました。

未経験からのスタートでしたが、充実した研修を受け、今では女性ならではのきめ細やかなサービスでお客さまに好評を得ています。
また、現在、女性運転士1 人が育児休業中で、職場復帰がスムーズに進むよう、2カ月に1 度、上司が面談を実施。職場の状況を伝えるとともに、復帰に対する不安など胸の内を聞いています。今は10 人ほどしかいない女性運転士ですが、今後、その数が増えるよう、これからも会社ぐるみで応援していくそうです。

社員と家族が触れ合う機会を提供
同社は、「次世代育成支援対策推進法」の趣旨に基づき、次世代を担う子どもが健やかに育成される環境を整備しているとして、2007(平成19)年、兵庫労働局から「認定」を受けました。女性運転士の雇用や採用後の支援制度も、そうした環境整備の一環です。さらに、昨年の8月には初めて「子ども参観日」を実施しました。これは社員の子どもが保護者の職場を見学するというもので、子どもたちは親が乗務するバスに実際に乗り込みます。
「普段はすれ違うことが多い家族と触れ合えたと好評でした。大事な人を乗せて運転することで、安全に対する意識を高めることもできます」と萩係長。さまざまな職場環境の整備は、すべて、同社の使命である、乗客を安全に輸送することにつながっているのです。


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