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1カ月育休取得100%(※1)社内に助け合いの輪広がる

グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社 神戸工場・兵庫工場

所在地 神戸工場:神戸市西区高塚台7-1 兵庫工場:三木市志染町広野5-70
事業内容 菓子製造
従業員数 神戸工場:687人(男性302人、女性385人) 兵庫工場:152人(男性75人、女性77人)
冊子掲載 令和6年度WLBな会社ガイド
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公開日 2025年2月10日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

「 1カ月育休取得100% (※1) 社内に助け合いの輪広がる 」 【 (※1) :独自の休暇制度「 Co育て (※2) Month 」導入以降、対象者が育児休業または当該休暇を取得した率 】【 (※2) :「 妊娠期から和気あいあいと( Communication )、上手に協力しながら( Cooperation )、一緒に子どもを育てる( Coparenting ) 」育児スタイルをコンセプトに江崎グリコが提唱しているもの 】.....同社の神戸工場と兵庫工場は、全国の自社工場に先駆けてマタニティー専用作業服の導入や事業所内保育園の開設等に取り組んできました。グリコグループで取り組む「男性を含む対象社員の全員が1カ月の育休取得」も100%を達成するなど、誰もが働きやすい会社へと歩みを進めています。                

事業所内保育園「こどもぴあ保育園」。社員の育児休業後の不安を軽減、食育にも力を入れています。

安全と見栄えを重視した作業服

 江崎グリコの商品を製造する同社は、全国に13の工場を持っています。中でも、神戸工場は他の工場と比べて女性社員の比率が高く、早くから仕事と育児の両立のための施策に取り組んできました。
 その一つが、マタニティー専用作業服の採用です。妊娠中の社員は通常作業服の大きめのサイズを着用していましたが、袖やズボン丈が長く、身幅は緩めで見た目が良くなく、しかも余った部分が機械に巻き込まれる危険性もありました。そこで、作業服の供給業者と共同で「妊婦の安全性と快適さを備えた作業服」の開発に着手しました。
 他社の作業服を参考にしたり、妊娠中の社員に試着してもらったりして検証を重ねました。その結果、上着にタックを作ることで身幅を絞り、ズボンのウエスト部分をベルトではなくゴムで締めるように改良した作業服が出来上がりました。また、メモ帳やペン等を収納するポーチは従来のベルトに通すものから、肩掛け仕様に変更。肩掛け用のひもには強い力で引っ張られた時に本体から外れる器具を付け、機械に巻き込まれるリスクを防ぎます。

考案されたマタニティー専用作業服。

食育に注力する施設内保育園

 2つ目は施設内保育園の開設です。以前は、出産のタイミングで退職する女性社員が少なからずいました。そこで、働き続けられる環境整備に向けて女性社員にヒアリングを実施した結果、2019年、神戸工場の敷地の一角に工場見学施設「グリコピア神戸」になぞらえた「こどもぴあ保育園」を開園しました。
 創業者、江崎利一氏が、子どもの「二大天職」は「食べること(栄養を摂取すること)」と「遊ぶこと」として、グリコーゲン入りキャラメル「グリコ」に、おまけを付けて販売した考え方に重ね、園では「食べることと遊ぶことを通じてふれあいのココロでお互いを尊重する一人ひとりのにんげん力を育みます」というコンセプトを掲げています。コンセプトを体現する取組の一つとして食育に注力。給食の食材には、神戸工場で発生する製造の過程でロスになるチョコレートを堆肥にして育てた野菜や、割れたり欠けたりしたビスコを飼料に育った「ビスコ豚」などを使っています。
 園児の数は20人前後で推移しています。「育児休業後のお母さんにとっては保育園探しの不安が解消され、また、社内でママ友ができることも安心につながっているようです」と、神戸工場人事総務課の担当者は話します。

グループの中でも先進的な取組を行う神戸工場。

仕事を助け合う意識が高まる

 3つ目が、男性社員の育児休業取得支援の取組です。グリコグループでは、子どもの出生後6カ月以内に1カ月間の休暇取得を必須とする「Co育てMonth」制度を設けています。そこには「一人ひとりのワークとライフを充実させることで新しいイノベーションを生み出す」という思いが込められてます。
 2017年の導入当初は職場から「1カ月も抜けられては困る」という声もあって、取得率は4.1%にとどまっていましたが、取得した社員の「仕事の取り組み方、周囲の社員への配慮の仕方が変わった」という感想が聞かれるようになると理解が進み、現在では100%達成を実現しています。
 「それぞれの職場で取得することが当たり前の雰囲気になったことで、男女関係なく互いの仕事を助け合う意識が根付いてきました」と担当者。将来的には、全社員が自分のやりたいことのためにまとまった休暇が取れるようにしていきたいと考えているそうです。

子どもと遊ぶ男性社員。「Co育てMonth」制度は、子どもの出生後6カ月以内に、1カ月の育児休暇取得を必須としています。

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