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メック株式会社 男女の分け隔てなく能力で評価初の女性取締役も誕生

メック株式会社

所在地 尼崎市昭和通3-95アマックスビル8階
事業内容 製造業
従業員数 185人
冊子掲載 平成26年度 WLBな会社ガイド-兵庫版
公開日 2015年3月11日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

世界的にトップシェアを誇る製品を持つ技術指向型企業のメックで、昨年、研究部門トップが女性として初めて取締役に昇格しました。創業以来、「仕事を楽しむ」という社是を掲げ、誰もがやりがいを持って働けるよう、年齢や性別等の分け隔てなく働きやすい環境を整えてきました。近年、女性従業員の活躍の場はますます広がっています。

女性初の遠隔地勤務を経験した竹田真由美さん(中央)。女性幹部は多いです。

研究部門のトップ2人が女性

同社では電子基板・部品製造用薬品を製造しています。特に銅のさびを防ぐための表面処理剤では他の追随を許さず、スマートフォンなどに使われている基板の表面処理剤は同社の独擅場。経済産業省の「グローバルニッチトップ企業」にも選ばれました。

185人の従業員のうち65人が研究開発本部に所属し、そのうち17人が女性です。2014年6月には同本部長の中川登志子さんが取締役に昇格し、同社初の女性役員が誕生しました。同本部ナンバー2の技術開発センター長にも女性が就いています。技術者だった創業者は1969年に会社を設立。「仕事を楽しむ」という社是には、「60歳で定年を迎えるまで、人生の一番いい時期を仕事の時間に充てるのだから楽しみながらしましょう」との思いが込められています。「公共料金などの引き落としは毎月25日が多いので給料はそれより早く20日にしてくれるなど、いつも従業員の立場で物事を考えていました」とIR室長の坂本佳宏さん。今でも毎年、社長が各事業所を回って従業員と膝詰めで話をする「ES(従業員満足)の会」を実施しており、社長と従業員の距離が近いことも特長の一つです。

昔から女性を積極的に採用し、男女差なく人材登用を図ってきました。

出産や育児の制度も充実

当初から女性を積極的に採用し、男女差なく能力次第で人材の登用を行ってきました。国内事業所で働く従業員の約3分の1が女性で、管理職34人中女性管理職は5人おり、職種別では研究職4人、営業職1人となっています。

女性が働きやすいように、早くから出産、育児、介護などに関する休暇制度や給付制度を整えてきました。例えば、出産特別休暇は5日で、世界的にトップシェアを誇る製品を持つ技術指向型企業のメックで、昨年、研究部門トップが女性として初めて取締役に昇格しました。創業以来、「仕事を楽しむ」という社是を掲げ、誰もがやりがいを持って働けるよう、年齢や性別等の分け隔てなく働きやすい環境を整えてきました。近年、女性従業員の活躍の場はますます広がっています。

妻の出産時などにも利用しやすいように分割して取得できるようにしています。子どもの看護休暇は年5日で、該当する子どもが2人以上の場合は10日とし、子育て休暇も年に5日取得できます。育児短縮勤務も子どもが小学3年生終了時まで利用可能です。

また、介護については介護休業が93日間、介護休暇は年5日で該当する家族が2人以上の場合10日、介護短縮勤務についても通算93日間の範囲で利用できるようになっています。最長で1年半取得できる育児休業はこれまで約20人が利用、「中には2回取得した人もおり、男性従業員が2週間取得した例もあります」と坂本さんは話します。

ESの会など、幹部と従業員の"距離"を縮める話し合いが数多くあります。

女性従業員の遠隔地異動も

管理本部経営管理センター副主事の竹田真由美さんには2人の子どもがいます。1995年に第1子の育児休業を取得し、4年後の第2子の時も取得しました。「すでに先輩の女性が取得していたので抵抗なく利用できました。休業中は派遣社員を充ててもらい、元の職場に気持ちよく戻ることができました」と振り返ります。入社以来新潟県の長岡工場で営業事務の仕事に従事してきた竹田さんに、尼崎にある本社総務部への異動が打診されたのは2年前のこと。同社としては初の女性の遠隔地転勤のケースでした。「本社でしかも初めて経験する総務職。とても不安でしたが、それだけ評価をしてもらっていることにやりがいを感じ、ぜひ挑戦したいと思いました。当時中学1年、高校2年だった子どもたちも編入試験を受けるから、と応援してくれました」と決断に至った思いを話します。

竹田さんのすぐ後に女性従業員が西宮工場から長岡工場に異動になるなど、あらゆる面で男女差なく働ける機会が得られつつあります。従業員の平均勤続年数は、男性の14.1年に対し女性が13.1年と、男女でほとんど差がないところに同社の働きやすさがうかがわれます。2011年以降は、社内のイントラネットを活用した周知・啓発、管理職を対象にした意識改革のための研修などを実施。2013年には「くるみんマーク」の表示が認定されました。さらに働きやすい職場づくりに向け、「主に管理職を対象にした労務マネジメント研修を実施し、ワーク・ライフ・バランスへの理解をさらに深めていきたい」と意欲的です。

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