ブックタイトルWLBVol16

ページ
8/16

このページは WLBVol16 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

WLBVol16

相談員を派遣「イキイキ職場」をつくるための職場内意識改革光洋電機株式会社(神戸市)で、当センター外部相談員の瀧井智美氏による「イキイキ職場をつくるための職場内意識改革」の研修が、2012年11月から13年3月までに4回実施されました。同社は2011年度のひょうご仕事と生活バランス企業表彰を受賞されましたが、さらにワーク・ライフ・バランス(WLB)を推進したいとの考えから、当センターに相談。この研修は、同社の女性社員9人が全員で話し合い、「もっとイキイキした職場にしたい」との共通の思いを抱いて社長に提案され、実現しました。4回の研修は、WLBの導入研修に続き、業務の「見える化」に始まり課題の要因分析、アクションプランの考案へと続きました。具体的には、参加者9人の「対話型研修」で、全員が一つのテーブルにつき、課題について話し合いを続けました。初回は、他社の事例紹介を含めて「WLBが実現した状態とはどのようなものか」を全員で考え、単に仕事と家庭の時間が50%ずつになるのではないこと、どちらも充実させるためには時間を重視した働き方が重要だということを学びました。それを基に、「何を実現したいのか」を話し合った結果、もっと有休を取得できるようになり、休日はリフレッシュや自己啓発に使いたいということが明らかになりました。その実現に向けて、現在の業務時間の使い方を「タイムチャート」で書き出し、「見える化」する作業を行いましたが、電話対応や受注業務などの短い細切れの時間の積み重ねになり、チャートに書き切れませんでした。そこで、方向性を変えて、課題の要因分析と具体的なアクションプラン作成を行いました。参加者は、月に1度の研修だけではなく、学んだことをすぐに日常業務の中で活かし、うまくいかないところは全員で考えるようになったそうです。また、業務のペア担当制を部門で導入し、互いの業務を知る中で効率化の道筋が見えてきたとのことです。最後には、「具体的な課題を見つけ、改善策を考え、行動に移すことで変化を実感でき、今後に期待が持てるようになりました」「セミナーを始めたころと比べて、今の状態の自分自身を思うと変化があり、参加して本当に良かったと思います」などの感想が寄せられました。これをきっかけに、今後は、男性も含めて社内全体に研修を展開していくとのことです。今回のセミナーを通じて、時間の意識といった私たちだけではきっと気付かなかったことにいろいろと気付くことができ、WLBの実現に向けさらなる努力をする必要性を感じました。セミナーの中で挙げた具体的な課題・改善策を実現させてこそ、セミナーに参加した意義があります。チーム一丸となり、WLB実現の目標に向け、今後も努力してまいります。(光洋電機㈱担当者福森文子氏)8仕事と生活のバランス