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概要

WLBVol16

調査研究介護を抱える勤労者支援に関する調査報告~介護支援専門員(ケアマネージャー)へのグループインタビュー調査から~ひょうご仕事と生活センターは、2011年度より「東京大学社会科学研究所ワーク・ライフ・バランス推進・研究プロジェクト」と協働で「仕事と介護の両立に関する調査研究」を実施してきました。その中で、「将来の介護に対して、アンケート回答者の約9割が不安に感じている」という問題意識があることが分かり、介護を抱えながら仕事を続けていくために必要な支援のあり方を検討する上で、介護の専門家であり、職場以外で仕事と介護のことについて勤労者から相談を受けている介護支援専門員(以下、ケアマネージャー)へのインタビューを実施し、その結果を2013年6月、東京大学の上記プロジェクトで発表することになりました。ケアマネージャーのインタビューから見えてきたこと2012年12月、兵庫県内のケアマネージャーへのグループインタビューを実施し、そこから見えてきたことは下記のような内容でした。●相談された悩みの多くは、「夜が眠れない」「職場の中で気兼ねしてしまい、休めない」●遠距離介護については、「経済的負担」が重く、介護のための金銭管理を困難と感じている●勤労介護者は、近所との連携が重要で、仕事との継続には「予測」が重要●地域社会(行政、企業等)で不足している支援等は、土日含めた24時間サポート体制や人材育成●介護支援者(施設、ケアマネージャー)の改善策は「企業との連携」などこの結果を基に、東京大学社会科学研究所WLB推進・研究プロジェクトで発表しました2013年6月19日、東京大学赤門キャンパスで、このケアマネージャーのグループインタビュー調査結果について、ひょうご仕事と生活センターの仲上研究員が「介護を抱える勤労者への支援」というテーマでプロジェクトメンバーの前で発表しました。この調査から見えてきたこと、今後の取り組みについて発表すると、プロジェクトメンバーからは、「ケアマネージャーの皆さんも勤労介護者も、『仕事と介護の両立は可能』という意識を共有することが何より大事だと思う」といったご意見や、「介護には連携が必要不可欠と感じた」というご意見も頂戴しました。今年、ひょうご仕事と生活センターは「介護のハンドブック」を作成します!!この調査と東京大学での上記プロジェクトを通して、下記のような発見がありました。●勤労介護者は、「予測」することが重要で、企業でも「介護のハンドブック」や「パンフレット」を作成し、「介護に向けての予測」を周知することが重要●「介護のハンドブック」や「パンフレット」は企業側だけで作るのではなく、ケアマネージャーなどの専門家と一緒に作成することがより効果的これに基づいて、今年、当センターでは、「介護のハンドブック」を作成したいと考えています。そして、企業・ケアマネージャー・行政の関係者が一堂に会し、意見交換会を実施、実例なども含む充実した内容とするために動き始めました!10仕事と生活のバランス