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概要

WLBWorkGuide2014

情報共有とジョブローテーションで助け合える職場づくり子どもの長期入院で知った心遣い 3代目の松本久晃社長が外資系企業を経て父親が営む同社に入社したのは20年前のことです。 当時の事業はビル清掃業のみで、新たにハウスクリーニング事業を立ち上げた際に採用したのが現統括部長の長村和美さんでした。「まだワーク・ライフ・バランスなどという言葉がないころ。小さい子どもを抱えており、仕事をしたいと思ってもどうしても会社に迷惑をかけてしまうという後ろめたい気持ちがありました」と長村さん。不安は的中しました。入社半年後に、1歳の子どもが長期入院を余儀なくされたのです。辞めることも考えた長村さんに、松本社長はすぐに休職を勧めました。「子どもがいればそういうこともある。縁あって入ってもらった以上、長く働いてほしいと思いました」と松本社長は理由を語ります。「入院に付き添っている時、社長に『心配せんでいい』と言われすごく気持ちが楽になりました。逆の立場になったら自分もそうしようと思いました」 この時の経験から、長村さんは、それぞれの家庭の事情などに配慮してシフトを組むなど、「働きたいと思う人が働きやすいようにということを第一に考えて調整するようにしています」と話します。3年間で全職場を体験 「育児や介護などで環境が変わっても、公平で気兼ねなく働き続けられるような職場環境をつくりたい」。そこで徹底したのが情報共有とジョブローテーションです。新卒従業員は入社すると、まずは半年間清掃、クリーニングの現場を経験し、その後は現場にも入りつつ総務、経理、人事、営業などの部門を短期間で異動しながら3年間でひと通りの仕事を覚えていきます。栄水化学が大切にしてきたのは「人と人のつながりを大切にする会社づくり」です。その思いが徐々に従業員に伝播し、「働きたいと思う人が働きやすいと思える」ための仕組み、制度が整っていきました。日々の報告書や面談を通じてのトップと従業員とのコミュニケーションづくりは、そのまま顧客との信頼関係構築にもつながっています。人と人のつながりを大切にする会社づくりのため、仲間同士のコミュニケーションを大切にしています。8