ブックタイトルWLBWorkGuide2014

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概要

WLBWorkGuide2014

院内保育園と多様な勤務形態で職員のライフスタイルを尊重勤務形態を自分で選ぶ 高齢者人口の増加に伴い、医療・介護分野ではより多くの担い手が求められるようになりました。それに伴い、看護職の養成機関は増え、志望する学生もたくさんいるのですが、一方で看護職の離職者の多さが社会問題になっています。資格を持っていても、看護師として働くことをやめてしまう人が後を絶たないのです。 背景にあるのが、結婚・出産で大きく変化する女性のライフスタイルです。特に夜勤がある看護職は、仕事と家庭の両立に悩む人が多く、産後に仕事を離れてしまうケースが少なくありません。「一般に女性の就業率はM字カーブを描くとされますが、看護職の場合は2つ目の山はありません。一旦離職したら復職しないのです」と譜久山剛院長。これは一病院だけの問題に留まらず、社会全体にとっても大きな損失です。育児などによる離職を防ぎ、経験豊富な職員の雇用を継続することが質の高い医療サービスの提供につながると考えた同病院では、一策として多様な勤務形態を用意し、職員本人が自らのライフスタイルに合わせて働き方を選べる制度を導入しています。常勤職員からパート、パートから常勤職員へと双方に変更可能です。子どもが小さいうちは非常勤として働き、状況が許せば常勤に戻れるため、育児中の心身の負担を減らしながら、キャリアを継続して積んでいくことができます。 「当院は残業が少ないのが特徴」と譜久山院長。職場によって幅はあるものの、1人当たり月2.75時間で、「だらだらと仕事をせず、時間内に集中して取り組む風土ができている」とのことです。当直の医師が翌日も勤務することが多かった時代から当直明けは休みとする制度を導入し、院長自身、率先垂範して当直明けには早く帰るようにしています。1974年4月の開院以来、地域医療を担ってきた譜久山病院。時代の要請に応え、ホームヘルプステーションや通所リハビリテーションなどの介護施設も充実させています。全職員の9割が女性で、結婚や出産などを経ながら、長年やりがいを持って働ける環境づくりに組織を挙げて取り組んでいます。24時間365日利用できる院内保育所「コアラ保育園」。職員は安心して仕事ができます。6