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概要

WLBWorkGuide2014

従業員の一体感を醸成し皆で話し合って残業ゼロを実現淡路島に根付いて100年余 1906年創業の同社は、100年余りにわたって淡路地域を基盤に事業を続けてきました。今なお従業員約70人の9割以上を島内の住民、I・Uターン者が占めています。「従業員の3分の2が女性なので、おのずと家庭、地域行事、兼業する農業との関わりに配慮しながらの働き方がごく自然に定着してきました。皆さん当たり前のように有給休暇を使って地域行事や学校行事に出たり、農繁期の農作業に従事したりしています」と西岡一輝社長は話します。出産後も働き続けられるよう、出産経験のあるベテラン女性従業員が経験を伝え、誰もが心を配りながら後押ししています。 同社では将来の売り上げ増を見込んで第二工場を新設し、この4年間に高卒の新人を12人採用しました。それを機にあらためて制度の整備に取り組み、最長3年の育児休業制度を整備しました。「仕事に慣れてきたころに結婚、出産、育児を理由に退職することになっては、本人だけでなく会社にとっても不利益になるから」と、西岡社長はその狙いを説明します。 併せて、かねてから残業や休日出勤が常態化していた検査部門の仕事量を平準化するためのプロジェクトに着手しました。それまで人によってばらばらだった目視検査方法について、標準化およびマニュアル化を図りました。並行して9時~15時の時間帯で働いてもらう時短パート従業員を雇用し"短時間集中型"で働いてもらうことで、残業ゼロを実現できました。「プロジェクトはさまざまな部門の社員を入れて話し合うのがポイント。例えば、現場の人間は機械を入れたら作業が早くなると思いがちですが、他部門から多様なアイデアを出してもらうことで最善の解決策が見つかるのです」「まごころと思いやり」を社是に掲げ、淡路島に根付いて従業員の生活に合わせた働き方や、やる気を促す仕組みを常に追求してきたムネ製薬。働きやすい職場づくりに向けさらに動き出したのは近年、新工場が稼働してからのことです。部署を超えてメンバーが集まり仕事の平準化をテーマに話し合い、実践をすることで、残業時間はゼロになりました。地元密着の企業として従業員の9割以上が島内の住民です。20