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概要

WLBWorkGuide2014

部門間の風通しを良くし労使協調で働きやすさを追求労使協議会を月1回開催 1916年に日本初の高硅素耐酸鉄ポンプの製作を始めて今年で創業99年。特に厳しい環境下で使われるポンプを得意とし、製品は全てオーダーメードで、素材の開発、鋳造から組み立てまでを一貫して行っています。 同社の風土について、「基本的に経営者側と労働者側に隠し事はない」と総務部長の東田貴敏さん。そう話す通り、毎月開かれている労使協議会では会社の毎月の決算情報が組合側に全て開示されます。一時金の算定基準についても半年ごとの売り上げに連動するルールが労使双方であらかじめ決められており、賃金についての議論も交渉のテーブルに乗ることはまずないと言います。労働組合の執行委員長を務める一宮新吾さんは「お互いに信頼を持っているので、春闘の交渉でもテーマ探しが大変なほど」と苦笑します。 労働時間や休暇についても会社がいち早く働きやすい仕組みを整えてきた歴史があるそうです。「労組者側からさらに希望があれば議論のテーブルに乗せてより良い中身を目指していきます。かなり古い話ですが、かつては工場内で喫煙する社員が多く、勤務時間は禁煙とすることにしました。その代わりの条件として労働時間を短縮した経緯があり、以来1日の労働時間は7時間半です」と、東田さんは話します。「早く帰りたい」が当たり前に かつては長時間労働が常態化していた時期もありましたが、現在では1カ月の平均残業時間は5時間程度にとどまっています。各職場間で労働時間を平準化するため、月1回の労使協議会で全社員の残業時間が開示され、職場にも張り出すことで定時退社を促しています。松田ポンプ製作所の最大の特徴は労使協調が貫かれているところです。経営者側はどのようにすれば社員がよりモチベーションを高く持って働けるかを考え、勤務時間や残業対策にいち早く取り組み、組合側と話し合いを重ねながら最適なやり方を追求してきました。そうしたやり取りの積み重ねがおのずとワーク・ライフ・バランスにつながっています。緊密な労使関係が、安全で効率的な職場環境に生かされています。18