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概要

WLBWorkGuide2014

実態の調査・分析を踏まえ階層ごとにダイバーシティを推進アンケートでギャップ明らかに 富士通グループの情報機器分野における関西の製造拠点として、スマートフォンや携帯電話、タブレットパソコン、パソコンのディスプレーなどの製造から修理、リサイクルまでを一貫して行う同社。富士通グループの共通理念として「個人の成長・やりがいの向上」を掲げ、「社員一人一人が互いを認め、自分ならではの付加価値を発揮し、組織に貢献する」とその具体的な行動指針を説きます。 同社では2005年以降、親会社である富士通の方針に沿ってダイバーシティの理解促進と推進に努めてきました。「ダイバーシティを推進する中で、取り組みだけで終わっていないか、実態はどうなのかというギャップが指摘されるようになりました。そこで、働く社員の本音はどうなのかを調べるため、社員アンケートを実施するところからあらためて始めてみることにしました」と事業支援統括部担当部長の大植光展さん。2011年にアンケートを行った結果、昇格年齢、業務で男女差があり、女性の半数以上が「男性優遇」との意識を持っている一方、男性の過半数が「平等」と思っている実態が明らかになり、ギャップが浮かび上がりました。 アンケートを基にギャップが生じている階層ごとの要因として、社長・役員ではそもそも「ダイバーシティの理解が薄い」、幹部社員・リーダーでは「いつ退職するか分からないし、子育て中だから責任のある業務を任せられない」、また女性社員の中にも「変化を好まず、現状を良しとしている。ロールモデルがいない」と考える人が多いことが分かりました。この分析結果から、社長・役員、幹部社員・リーダーについては意識改革が、女性社員については行動改革が必要との結論に達しました。長年ダイバーシティの推進に取り組んできたが、それがお題目だけになっていないか―。そのような問題意識の下に今、富士通周辺機が取り組んでいるのが階層別に意識変革、行動変革を促す研修の実施です。意識、行動が根付くように手法を年々進化させつつあり、今後は取り組みをボトムアップ型に変えて、ダイバーシティのさらなる浸透を狙います。リーダーシップやチームワークを学ぶ女性リーダーの皆さん。16