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概要

WLBWorkGuide2014

「家族経営のような会社」を目指し社員いきいき離職率は2%社長自ら食堂の厨房に立つ かつて毎週月曜日、高野直樹社長はエプロン姿で社員食堂の厨房に立っていました。腕を振るって料理を作り、社員に昼食を提供するためで、名付けて「しあわせ食堂」。今も買い出しや前日の仕込みは続けているそうです。一方、高野芳樹副社長はほぼ毎日、業務中に自らコーヒーをたてて社員に振る舞っています。こちらは「メリータイム」という名前です。「おいしいコーヒーを囲めば、皆で話が弾みます。面談を通じて社員とじっくり話をする機会ももちろん大事ですが、ほっとできる空間で自然な会話の中から生まれるコミュニケーションを大切にしたい」。そのような場を経営幹部が率先してつくっているところがTATと言えます。 高野社長はもともと大手スーパーに勤務していましたが、米国の新興航空会社の経営者が書いた本に影響を受け起業を決断しました。「顧客は二の次、と書かれていたのです。まずは社員が楽しめる会社にすること。そうすればおのずとお客さんにも喜んでいただけると」。1998年の創業時から「家族経営のような会社」を目指してきました。 高野副社長もそのような社風の中で自らを成長させることができたと言います。「大学を中退し、音楽や絵画に夢中になり、定職に就かずふらふらしていましたが、父の起業をきっかけにアルバイトで働かせてもらうようになりました。サラリーマンになるのは格好悪いと思っていたのですが、仕事を覚え、ネイリストさんのお役に立てることがうれしくなり、楽しくなり、働くってこんなに楽しいんだ!と気付きました」。ある時、経営者の会合を通じて経営指針書作りを学び、その思いは一気に膨らむことになりました。社員参加型の経営指針書 10年近く毎年、社員と一緒になって作っている経営指針書は1年ごとにネイル製品の卸で全国有数の取り扱い数を誇るTAT。「社員が楽しく働くことができなければ、お客さまを幸せにはできない」と考え、"家族経営"を第一に掲げてきました。社長、副社長が率先してその雰囲気づくりに努める一方で、さまざまな取り組みについてはまず社員自らが考え、実践することでより高い効果を出し、離職率は2%にとどまっています。副社長(右から2人目)を囲みコーヒータイム。"家族経営"を目指します。14