ブックタイトルWLBWorkGuide2013

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概要

WLBWorkGuide2013

会社を見る目に変化は?「WLBな会社」を調査した兵庫県立大学生に聞きました!就職活動に役立った??4年生の集合写真(昨年のワークショップ時に撮影)―会社に対する見方は変わりましたか?自分の時間を大切にした上で、より充実した仕事をし?大きな会社ばかりに目が向いていたけれど、社長と従て会社に還元したいと考えるようになり、会社選びの基業員の距離が近い中小企業の雰囲気がとても良かっ準が変わった。24年度の「WLBな働き方ガイド」で自た。人数が少ない分、一人ひとりが会社を良くしようと考分らしく働けそうなところを探して内定をもらった。そういえており、自分で考えて変えていける職場だなと思った。う目線で選ぶのもいいかなと思う。ひょうご仕事と生活センターでは平成24年度、兵庫県立大学経営学部加納ゼミと協力し、県内の企業42社を対象に、経営者が経営戦略の中で人材の育成・確保をどのように捉え、ワーク・ライフ・バランス(WLB)をどのように考えているのかを調査しました。引き続き本年度も同ゼミの3年生が28社を調査中です。調査に取り組み、就職活動も終えたばかりの4年生に、3年生が質問。調査活動で学んだことや就職活動への影響等を聞きました。―「いい会社」ってどんな会社だと思いましたか?上司の口から部下の話題がよく出たり、年齢や役職がはびっくりした。社内の雰囲気も和やかでとてもいいよう違う人たちが意見交換しながらインタビューに答えてくに感じた。れたりした会社は、従業員同士が思ったことを言い合え?社内がきれいに清掃されている会社は印象が良かった。る空気があっていいなと思った。ある会社で「トイレがきれいな企業の従業員は気配り?すれ違う人がみんな笑顔であいさつしてくれた会社にができる」と教えてもらった。―調査は就職活動に影響しましたか?調査活動中の3年生?重複するけれど、会社の選び方が働き方を重視する考えに大きく変わったかな。?企業のトップの方などへのインタビューを経験したので、就職活動の面接ではあまり緊張せずに自分の言いたいことが言えた。?面接で調査のことを話すと、「今のWLBの制度についてどう思う?」と尋ねられることがよくあり、会社側にとっても興味深い内容なのだなと実感した。結果的に面接官のWLBに対する考えも聞くことができてよかった。―調査で「WLB」に対するイメージは変わりましたか?女友達に、育児休業制度などが整っている会社を勧めるようになった。なぜなら女性を大切にする会社には、年齢や性別を超えて平等なキャリアアップを望めると思うから。女性だけじゃなく男性が育児休業を取ることが会社の利益になると分かったことも大きかったかな。?仕事と生活の割合は人それぞれで、置かれた状況や時期によっても変わるので、その都度、柔軟に対応できる制度が充実しているかどうかが大切だと感じた。? WLBを否定的に捉えている会社もあって、普及状況は業種によって違いが大きいことに驚いた。兵庫県立大学経営学部准教授加納郁也今回の調査活動を通じて、「ワーク・ライフ・バランス」という観点で会社を見る場合に大切な3つのことに気付いてくれたようです。まず、さまざまな休暇・休業制度について、単に「あるかないか」で見るのではなく、取得しやすい雰囲気が社内にあるか、実際に取得した人が何人いて、その後きちんと復職しているかなどといった「実態」に目が向くようになったのは良いことです。次に、ワーク・ライフ・バランスとは単なる労働時間の問題なのでしょうか。仕事は嫌でやりたくないものという前提で、「休暇制度の充実を」というのは、必ずしも正しくありませんよね。語感から、ワークとライフは対立するものと考えてしまいがちですが、日本語では「仕事と生活の調和」といわれます。充実したワークと充実したライフがあってこそのワーク・ライフ・バランスです。最後に、中小企業は多様で、ひとくくりにして見るのは間違っているということが、よく分かりましたね。3回生も、自分たちなりの「いい会社」観を持って就活に臨んでほしいです。センターのホームページでは、平成24年度の調査内容や、「次世代のためのWLB経営戦略とは何か」といったテーマで、調査した企業経営者、人事労務担当者等、大学生やその他関係者で行ったディスカッションの内容をまとめた報告書を掲載しています。32 33