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医療現場に世の中の常識を みんなが幸せになれる医院に

医療法人社団むらまつ歯科

所在地 西宮市上葭原町5-22
事業内容 総合歯科
従業員数 21人(男性3人、女性18人)
冊子掲載 令和4年度WLBな会社ガイド
公開日 2023年1月31日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

虫歯・歯周病治療から予防歯科、矯正歯科、審美歯科までの総合歯科を標榜する同院。「世の中の常識を医療の常識に」を目標に掲げ、働き方を変え、働きがいを向上させてきた結果、患者満足度が上がり、経営効率も上がるという好循環を築いています。

年齢や役職、職種を問わず意見を言い合える雰囲気をつくるため、全員がニックネームで呼び合っています。

法人化で三者にメリット

 西宮市の住宅地の一角に立つ同院では「最先端の歯科医療を地域密着で提供したい」という村松弘康理事長の思いにより、2002年の開院当初から最新の設備を積極的に導入し、質の高い治療を行ってきました。その結果、治療を受けた患者の子どもや親なども次第に通院するようになりました。幅広い世代の患者、特に高齢の患者やその家族のニーズを踏まえながら、訪問診療や無料送迎サービスといったメニューを加えることで、地域のかかりつけ歯科医として存在感を高めています。
 そして2013年には医療法人へとステップアップを図りました。その狙いについて事務長の町田督さんは、「法人化することによって、より積極的な設備投資が可能となり、スタッフ、患者さん、医院の三者にとってメリットが生まれると考えました」と話します。

2002年の開院当初から最先端の歯科医療を地域密着で提供。

全員がニックネームで呼び合う

 メリットの一つ目が、最新機器の導入による業務の効率化です。例えば、虫歯治療におけるかぶせものを歯科技工士に外注することなく、自動で製作できる機器もその一つ。外部とのやり取りが不要になり、迅速に対応できるようになりました。また、予約・会計システムや自動釣銭機などを取り入れたことで、患者の予約情報がパソコン上で瞬時に閲覧でき、金銭の計算作業なども自動化。その結果、職員数は増えているにもかかわらず、2021年の全職員の年間総労働時間は、16年に比べて700時間削減できました。
 2つ目は、チーム医療の実現です。最新機器の導入により削減できた業務の時間を、機器の扱い方や最新の治療、歯科用品の勉強に充てるようにしました。「みんなで議論をする時間が増え、チームとしての連帯感が生まれました」と、町田事務長はその効果を話します。
 併せて、同院では日頃から、理事長、事務長含め職員全員がお互いをニックネームで呼び合っています。年齢や役職、職種を問わず、誰もが意見を言いやすい雰囲気を醸成するのが目的で、「ドクターが複数の選択肢の中から良かれと思って治療方針を決めたとしても、普段患者と接し、患者の背景や性格を知っている歯科衛生士から別の選択肢の方がよいのでは」と伝えることもあります。

最新治療や新しい歯科用品の勉強会を定期的に行っています。

スタッフ定着、患者増の好循環

 歯科業界は診療後に片付けなければならない業務も多く、長時間労働が常態化しています。そのため、出産すると復帰が難しい業界ともいわれています。同院では1人当たりの月残業時間を10時間以内に抑えているほか、産後に復帰しやすいよう時短勤務や週休3日などの制度を導入してきました。また、復帰した時に「仕事がすっかり変化してしまっているのではないか」という不安を払拭するため、業務マニュアルも整備しています。
 こうした取組の結果、平均勤続年数が2~3年といわれる歯科業界の中で、同院スタッフの平均勤続年数は6年まで延びました。スタッフが定着する効果として、年々スキルアップするだけでなく、患者と緊密な信頼関係を築けることで患者が増え続けています。収益向上分は定期昇給にも反映され、開院以来20年連続で定期昇給が実現しています。
 働き方を変え、働きがいを向上させた結果、患者の満足度が上がり、経営効率も上がるという好循環を生んでいる同院の取組。「『世の中の常識を医療の常識に』を目標に掲げ、誰もが気持ちよく、やりがいを持って働ける環境を整備してきました。これからもみんながハッピーになれるよう取組を進めていきたい」と町田事務長。スタッフも、患者も幸せになれる歯科医院を目指しています。

最新の医療設備はもちろん、業務量削減のための予約・会計システムや自動釣銭機なども積極的に導入。

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