• 文字
  • 中
  • 大

HOME > WLBとは > WLBの取り組み方と7つ道具 > 2.ワークショップ

道具その2 ワークショップ

ワークショップとは

ワークショップは、会議を開くことが目的化した生産性の低い会議から脱皮し、参加する一人ひとりがもつ知識や経験、知恵やアイデアをその場で話し合い生産性を高める集団思考手法です。全員のコラボレーションによるグループダイナミックスを創出し、ゴールを目指すことを目的とします。

ワークショップの方法

ワークショップが効果的な場面

  • 組織内の労働環境に関する課題をより具体的に把握したい時。
  • 新しい制度や仕組み、システムを作りたい時。
  • 特定の事象について、検証や改善をしたい時。

上記以外にも様々な場面でワークショップを実施することができます。

ファシリテーション

集団で行うワークショップは、常に交通整理をしながら進めていく必要があります。 ファシリテーションの目的は、

  • 目的(ゴール)の明確化や参加者の意識の統一。
  • 安心・安全な場づくり。(上下関係等を気にすることなく、思ったことを発言できる場)
  • 中立な立場で、プロセスを管理。
  • グループワークの成果が最大限となるように支援。

等です。上記4 点を押さえながら、ぶれない視点でゴールを目指す仕掛け人(ファシリテーションをする人)をファシリテーターと言います。 組織内でワークショップを行う場合、このファシリテーターを育成する必要があります。 また、ひょうご仕事と生活センターでは、ファシリテーターを無料で派遣するお手伝いもしています。

プロセスデザイン

ワークショップは拡散と収束の繰り返しです。拡散とは様々なアイデアや意見を参加する人たちで出し合います。その出し合ったアイデアや意見を整理したりカテゴリー分けしたりテーマを一つに絞ったりして収束します。その繰り返しの中で、議論が円滑に進む流れを作り、ぶれない視点で目的(ゴール)を意識するための、プロセスデザインが大切です。

グループ特性

集団思考で議論を進めていくグループは、1グループ辺り5 人~ 7 人がベストです。
例えば、参加者が30 名の場合は、部屋の広さも考慮し、6 名×5 グループ、または5 名×6 グループでグループ分けをします。
グループ分けでは、ワークショップのテーマや参加者層にもよりますが、できるだけ多様なメンバーで構成することです。多様なメンバー構成によるグループワークでは、最高のグループダイナミックスが創出されやすいと言われています。
あらかじめ参加者がわかっている場合は、主催者がグループ分けをしておくことも一案ですが、当日、くじ引きなどで決めることもあります。

アイスブレイク

ワークショップを始める前、参加者は、ある種の緊張や不安感、ひそかな期待など、様々な気持ちをもっています。
アイスブレイク(「氷を割る」の意味)とは、そのような参加者の感情を緩和する、いわば議論の前のウォーミングアップのようなものです。誰もが簡単に出来るゲームやいつもとは少し趣向を変えた自己紹介等を行うことにより、その場の雰囲気が大きく変わります。経験豊富なファシリテーターは様々なアイスブレイクの手法に精通しています。

あれば便利な道具

模造紙・ポストイット・水性マジック・ホワイトボード・マグネット・A4用紙等