同社の主力はホームページ制作と創業以来の事業であるデータ入力ですが、これらの制作・入力作業の仕事を担っているのが在宅ワーカーたちです。

自身も在宅ワーカーからスタートした長沼社長
もともと子育てサークルを主宰していた長沼社長。サークル仲間の女性たちを見ていて、せっかく技術を持ちながら子育てのために仕事を辞めざるを得ない実情を知り、もったいないと感じていたといいます。パソコンを使ったデータ入力作業を個人で始めたところ、腕の確かさが評判を呼んで仕事が増えていきました。1人では抱えきれなくなったため、自身の人脈やインターネットを通じて在宅ワーカーのオペレーターを募集し、取引先をさらに広げていきました。
在宅ワーカー登録者の99%は女性で、障がい者もいます。居住地は全国に散らばっており、中にはドイツ在住者もいるそうです。「出産を機に会社を辞めたけれども、子育てを終えて時間ができたのでまた働きたいという方が多い。あとは一定の年齢以上になるとなかなか再就職がかなわないから、という方も。うちにとってはスキルさえあれば年齢、性別、障がいの有無もまったく関係ありません」
登録希望者はトライアルと呼ばれるテストで入力の正確さなどを判断し、一定レベルに達していれば登録可能。仕事の案件はメールで登録者に知らせ、その内容、量、単価とともに公開し、早い者順で申し込みを受け付けます。「仕事にハングリーな人はメールを携帯電話に転送していつでも見られるようにしている」といい、「納期を守れない人に次はない」とも。長年、多くの在宅ワーカーを管理する中でたどり着いたやり方です。
在宅ワーカーの場合、顔を合わせることがないためコミュニケーションが心配ですが、「登録者とのやり取りを行う当社の従業員にも育児経験者が多く、メールだけでも心は通じ合える」と話します。