
「三行提報」から生れた5S活動。
スギモトは1966(昭和41)年創業の機械工具商社で、関西一円に18の営業拠点を展開。営業担当者は工場の購買担当部門をルートセールスで回って"御用聞き"をし、信頼関係に基づいた商売をしています。
杉本社長は社長に就任した際、あらためて商社の役割を考え抜き、「商社の商品は突き詰めれば従業員」であることに行き着きました。従業員の姿勢を見て「スギモトさんやったら仕事を任せられるな」「スギモトさんやったら、うちの息子、娘を入れたい」と取引先の企業に思ってもらえるようになるためには何ができるのかを考えていったといいます。
まず変えたのは、格好とあいさつ。それまで制服代わりだったジャンパースタイルを改め、スーツ姿で顧客の企業を訪問するようにしました。「まいど」のあいさつも、「おはようございます」に変えました。 また、「顧客満足(CS)のためにはまずは従業員満足(ES)から」と、全役職員が社長宛てに毎週3行程度で提案や報告を提出する「三行提報」の制度をスタート。そこから生まれた5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動では、社内だけでなく地域の清掃活動にも力を注ぎ、毎回高い参加率を誇っています。毎年、従業員満足度調査を実施し、そこでは従業員が要望を書き込めるようになっています。その中から、メンタルヘルスの窓口の設置や、40歳超の配偶者についても会社負担で健康診断を受けられる制度が設けられました。