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概要

WLB19

第7回株式会社ドンク(神戸市)16事業所から過去最多の35人が参加しました。取締役の井上茂氏のあいさつの後、管理本部副本部長兼人事担当GMの原田道男氏、同部渡邊美由紀氏が、それぞれ「働きやすい職場、働きがいのある職場をめざして」というテーマでさまざまな取り組みについてお話しされました。店舗で焼きたてのパンを提供するというこだわりを実現する同社では、店舗に勤務する女性の正社員やパート社員が「ドンクで取り組み説明の様子働き続けたい」と感じられるような制度や仕組み(例えば、パートの正社員登用制度や勤務時間帯選択制)を少しずつ定着させています。さらに、制度の改善を継続しているところが強みになっていると感じました。店舗では、販売だけではなくパンの製造も行われています。30キロもの原料を持ち上げたり移動させたりの重労働にもかかわらず、育児休業からの早期復帰を願う人が多いとのことで、社員がドンクという会社に魅力を感じているからではないかと、「魅力の浸透」という観点で参考になることが多くありました。パンの世界杯クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリーの2016年日本代表選手に同社のパン職人2人が選ばれたことでも分かるように、同社の「おいしい焼きたてのパン」へのこだわりは強いものがあります。また、商品知識を基に食べ方の提案を進めている販売力の強化との両輪により、各店舗では店長を中心として限られた人数で製販一体となった取り組みを展開されています。その中でもユニークな取り組みが、店舗独自のメニューを一定割合導入できるというもの。これは社員のモチベーション向上につながる独創的で、しかも結果が明確多様な人材に分かる仕組みだと思いました。他にも秋入社採用、障がい者雇用、留学生をはじめとする外国人雇用などにより多様な人材が活躍できる職場づくりを目指しておられ、さらに、残業削減や有休取得の促進、女性活躍推進、介護への取り組み支援など働き続けられる環境を整え、一層の多様性の尊重と活用を推進されるとのこと。その中で、WLBをさらに進めていきたいという今後の方向性のお話もありました。後半のディスカッションは、本社会議室から岡本店3階にある会議室に場所を変えて行われました。途中、店舗内のパンを焼く窯も見学させていただき、焼きたてのパンのいい香りに魅せられました。これらの魅力は、当センターホームページにおいて同社の取り組みを紹介したWLB先進事例動画でも感じていただけるのではないかと思います。集合写真両社に共通するのは、女性の従業員が過半数を占めるということでした。どちらも、女性が働き続けたくなる職場づくりが、誰もが働き続けたくなる職場づくりに発展し、「ええ会社」になっていると感じました。(ひょうご仕事と生活センター相談員荒谷典利)9