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概要

WLB19

3インタビュー調査を経て見えてきたこと今回の調査で見えてきたことは、地方部でのWLBの認知度は低かったけれども、実はWLBという言葉が知られていないだけで、実質的には既にWLBを実践している企業はとても多かったということでした。そして、その取り組みの根底にあるのは、「仕事と生活を一体として考えること」や「地元で愛される会社を目指すこと」だと考えられます。地域で社名を出すと「いい会社で働かれていますね」と言われる会社であること、また言われたいと思うなら、地域の行事に積極的に参加できるような仕組みづくりが必要なのではないでしょうか。つまり、地方部の企業にとって、WLBという言葉を知らなくても、地元で愛される会社を目指せば、おのずとWLBの取り組みにつながるという結果を得ることができました。21社の「従業員意識調査」を実施2011年度からスタートした従業員意識調査。WLBの取り組みへのスタートとしてWLBや職場環境等に関する従業員の意識調査の実施を呼び掛け、本年度は21社の企業・団体の調査を実施しました。調査を通して、「まずは所属する企業の問題点や生の声に気付き、そこからWLBの取り組みのポイントを見つけていく」といった流れが浸透し始めたのではないかと考えています。本年度の特徴として、「介護の状況を理解したい」というご要望が多く、やはり既に皆さんが問題意識を持たれているという現れではないかと思いました。東京大学社会科学研究所WLB推進・研究プロジェクトでの取り組み本年度も東京大学のプロジェクトメンバーとして、他の参加メンバーと共に議論を続け、センターでは「仕事と介護の調和支援ハンドブック」を作成し、仕事と介護の両立に向けた取り組みを支援するための仕組づくりを進めています。2014年2月20日、このプロジェクトの成果報告会が東京大学伊藤国際学術研究センターで開催されました。センターは、分科会「多様な人材活用に資する企業のWLB推進に向けた自治体支援のあり方」で発表し、新たに「認定制度」を始めようとしているセンターとして、兵庫県のWLBの考え方を発表し、今後の企業におけるWLBへの取り組みに対する支援のあり方を他県の担当者の方々とディスカッションする機会になりました。11