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概要

WLBvol18

2日目株式会社ワコムアイティ(島根県松江市)2日目は、株式会社ワコムアイティを訪問。同社は、システム構築やソフトウエア開発、デジタルコンテンツ制作等を行う会社です。同社の経営理念は「喜びを創造したことを強く感じています」とのことです。続いて話をしてくださった藤田さんは、小学生のお子さんがいらっしゃり、児童クラブの保護者会本社外観する」というもので、今岡克己代表取締役は、講演の冒頭にも「何事も一生懸命やれば楽しいですよね」とおっしゃいました。同社は、社員5人からスタート。今岡代表取締役は、家族のために島根県に戻り、家族を守るために「日傘になろう、雨傘になろう」と考え、20年間、仕事の会長やPTA地区委員をされています。「最初はすごく不安でしたが、やっていくうちに楽しくできるようになりました。何より楽しくやることが大事だと思います」と話されました。そして、社内でも18時までだった勤務時間が、保育園の預かり時間に合わせて17時半までとなり、その結果、延長料金を払うことなく、子どもを迎えに行くことができるようになったそうです。「勤務時間の変更ができたのも、わが社の魅力だと思います」と藤田さんは笑顔傍ら学校や地域の役員を続けら今岡代表取締役でおっしゃいました。れたそうです。その活動を続けることで、そこからどんどん同社の応援団が増えてくることを感じ、地域活動が意味あるものだと気付きました。そこで、同社は「もう一役運動」という取り組みを始めました。これは、社員が地域活動の役員などを担った場合、就任期間中毎月1,000円の「もう一役運動手当」を最後の質疑応答では、「もう一役運動のおかげで、仕事にもいい影響が出ている。コミュニケーション能力が向上したり、人に伝える能力が伸びたりしている」という回答もあり、今岡代表取締役は「自分が思った以上に効果を感じてくれているようでよかった」と感想を述べておられました。支給するというものです。現在6人の利用者がいて、もう一役運動は広がりを見せています。今岡代表取締役の講演後、もう一役運動を実践されている社員の遠藤浩明さんと藤田みどりさんに体験談を話していただきました。遠藤さんは、3人のお子さんがいらっしゃり、2010年から実践されています。最初は保育園の保護者会の役員をし、今は、小学校のPTA副会長をされています。「今では、地域活動の奥深さに目覚めてしまいました。人脈が広がりますし、そして何より、異業種交流をすることで、コミュニケーション能力が向上今岡代表取締役とツアー参加者の記念撮影今回のツアーで訪問した2社は共通して、「地域とのつながり」をとても大切にされているので、「この会社がこの地域にあってよかった」と思われるような会社だと強く感じました。そして、地域のために頑張ることが、従業員の働きやすさにもつながっています。みんなの思いが一つになっていて、地域の大切なものを守りながら、新しいものを生み出し、その地域の「元気な姿」を求め、挑戦し続けている2社だと思いました。(ひょうご仕事と生活センター研究員仲上奈緒)9