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概要

WLBvol18

WLBセミナーin神戸~ワーク・ライフ・バランス取り組みの鍵は身近にあり~一歩先行く宣言企業の事例を紹介2013年9月27日、「『ひょうご仕事と生活の調和』推進宣言企業に聞く~推進宣言企業のこれまで、これから~」と題して、兵庫県経営者協会会員企業や連合兵庫神戸地協組合員、その他ワーク・ライフ・バランス(WLB)施策推進に関心のある企業・団体を対象としたWLBセミナーin神戸が、兵庫県中央労働センターで開催されました。推進宣言をされた企業の生の声を聞くことで、WLBの取り組み方法や課題の解決方法などを探りました。主催:兵庫県経営者協会、連合兵庫神戸地域協議会、神戸市、兵庫県神戸県民局、ひょうご仕事と生活センター企業発表の司会進行は、当センターの北尾真理子主任相談員が行いました。「最近、WLBとよく聞く。難しそうだけど何から始めたらいいの」「既に取り組んでいるけれど、うまく進まない」-そんな、誰もが持っている悩みを解決し、「できない」から「できる」にするために、推進企業宣言をされた株式会社コープムービング、株式会社神戸製鋼所、医療法人仁風会小原病院の3社の取り組み事例の発表北尾主任相談員と質疑応答の2部構成で進行しました。コープムービング管理本部人事部マネージャーの山城秀三氏は、「まさにスタートラインに立ったところで、宣言をきっかけに社内で話し合いを始め、働きやすい職場、活力ある企業を目指している」と発表。また、関連施設を見学し、商品についての理解や知識を深めることで、自己育成だけでなく、お客さま満足度向上にもつなげたいという目的を持ち取り組んでいる内容山城氏を紹介されました。一方、長期にわたり取り組んできたゆえの悩みを発表された神戸製鋼所人事労政部係長の神尾真裕美氏は、「働きやすい環境を整えるために支援制度は整備したものの、制度利用が思ったほど進まない。その理由として、社内周知が不十分であることや、社員の多数を占める男性が制度を利用することへの理解が進まないことなどが障壁になっている」など、解決に向けた難しさを社内の取り組みと併せて話されました。神尾氏「気が付けば既にワーク・ライフ・バランスに取り組んでいた」という言葉通り、以前から看護部を中心に多様な働き方ができる職場づくり、健康で豊かな生活のための時間を確保できる職場づくりを甘利氏目指してこられた小原病院は、「経営者が福利厚生等に積極的だったことも良かった。今後は取り組みの基準化や制度化、メンタルケアなど、形にしにくい内容にも取り組む」と事務長の甘利茂夫氏から発表がありました。3社とも、WLBの第一歩を踏み出すことは難しいことではなく、できることから取り組んでいくことの重要性を訴えました。推進企業宣言にはペナルティーやデメリットがないというところが良かったという内容もあり、WLBの取り組みは今後も続けていくと話されました。第2部の質疑応答では、コープムービングが取り組んだ家族参加型の企画についての質問があり、関連会社の施設見学会を実施し、他部署との交流や家族との時間を大事にすることで、さらに家族との絆が深まったことなどが発表されました。次回は、子ども参加型の職場見学会を予定しているそうです。また、神戸製鋼所が作成された両立支援ハンドブックを活用した制度の周知方法についての質問には、その記載内容や、活用方法の事例などが紹介されました。最後に、「ワーク・ライフ・バランス推進の口火はトップと現場のどちらから切ったのか」という質問には、「トップが即決して指示された」「女性社員の意見も聞きながら人事が担当した」「各部署の代表が、今、必要と思われることを検討している」など、それぞれの組織の実情を述べられました。6仕事と生活のバランス