ブックタイトルWLBvol17

ページ
2/16

このページは WLBvol17 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

WLBvol17

ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰第3回受賞企業のその後Part.1表彰を追い風に、さらに働きやすい会社へ甲南大学生活協同組合非正規職員も働き続けられる職場へ2001年に初の女性職員を採用して以来、徐々に、出産・育児に関する制度の整備を進め、2013年には初めて契約職員の中から制度利用者が現れました。さらに職場復帰後は個人の状況に応じた時短勤務を可能にするなど、仕事と育児の両立サポートも充実してきています。「企業表彰を受けてワーク・ライフ・バランスへの意識がさらに強まり、職員の方からも要望が出てくるようになりました」と専務理事を務める内田真紀子さんは笑顔を見せます。ある男性職員の「週末に家族で出掛けたいけれど車が故障して使えない」という声から、休日は使わない社用車の貸し出しも始めたと言います。また受賞当時、アルバイトやパート職員、契約職員など非正規職員に対しても働きやすい環境づくりに取り組み始めていた同組合。定年退職者を再雇用する際には、以前働いていた部署に配属し培ってきた能力を発揮できるようにしていましたが、2012年からはさらに責任あるポジションで豊富な経験や知識を若手に教育してもらうなど、再雇用者自身もより向上できるよう配慮しています。他にも、パートタイムやアルバイトなど現場で働く職員の案を採用した企画販売をすることも。働きぶりは平等に評価し、2012年、13年と、各一人をパート職員から契約職員に採用しました。今後もアルバイト職員から正規職員への道が開けるような支援や、個別に対応している面が多い就業規則の整備など、やりがいを維持しながら安心して働ける職場を目指します。光洋電機株式会社従業員の意見を採用し自発性を力に「卸売業の財産は人に尽きる」という考えの下、同社では従業員の意見を重視しています。所属部署や階層別でのミーティング、女性従業員による勉強会を定期的に実施し、個々の考えを主張できる場をつくるとともに、そこで出たアイデアは積極的に取り入れてきました。企業表彰受賞後はさらに従業員の意識が高まり、自ら考え、より風通しよく働きやすい職場をつくろうという動きも出てきています。例えば、「女性同士、分け隔てなく一人ひとりとコミュニケーションを取れる時間を持とう」との発案で、女性従業員全員で食べていた昼食を2013年から少人数グループで、毎日メンバーを変えて食べることにしました。2011年に1人目の育児休業取得者が現れてからは、ミーティングでも出産・育児や介護の話題が挙がるようになりました。「現在、該当者はいませんが、日々の意見交換により、他人事ではなく自分のこととして考えてくれるようになりました」と社長の木部享さん。特に介護に関しては、従業員の年齢層も年々上がっていることから、時短勤務や有給休暇に関する制度づくりなど仕事と両立するための支援策の充実を目指しています。また、従業員の発案で始まった、播磨中学校を通しての宮城県石巻市への震災復興支援は現在も継続中です。「地域や社会に貢献できる人としての成長もサポートしたい」と木部さん。業務以外でも自らの考えを実現できることがモチベーションとなり、「会社に行くのが楽しい」という声も聞こえるようになったと言います。今後も従業員の意見に耳を傾け、働きやすい環境を整えながら自発的に活躍できる場を提供していきます。2仕事と生活のバランス