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概要

WLBWorkGuide2015

平成27年度表彰企業育児の悩みなどを言い合う「ママ・プレママランチ会」。女性の情報交換の場となっています。ライン部長のダイバーシティ理解を深めるための研修。「定時で帰るためにどうすべきか」などについて意見交換しました。在宅勤務日制度を利用して自宅で働く女性社員。出退勤時間を有効活用でき、ワーク・ライフ・バランスを保つのに役立っています。PROFILEい描けないことが大きな理由」と分析し、両立支援に加え、活躍支援との両論で女性のキャリアアップを図ることが大切だと考えるようになりました。ワンランク上の仕事で自信を 新たに活躍支援を強化したのは、こうした要因を踏まえてのことでした。その一つが15年4月にスタートした「一皮むける経験」。入社4年目から7年目、20代後半から30代前半の女性総合職の社員に、一段レベルの高い仕事を経験してもらうという試みです。対象者はまず上司と面談をして目標を決め、一段レベルの高い仕事の内容を詰めます。進捗についてはダイバーシティ推進室がチェックし、必要があればフォローします。 「資材・調達部であれば、担当する部品や機器のメーカーを自ら発掘し、新規調達先に加えるかどうか、品質や納期、財務状況などさまざまな視点から分析して社内関係者と協議し、評価することなどが一例です。価格・契約交渉の主担当として動くことも求められるでしょう。自らの手でまとめ、仕上げることで、この先キャリアアップしていっても頑張れそうだという自信が芽生えます。将来も活躍できるイメージがモチベーションになれば、長く働き続けることができ、おのずと女性管理職も増えていくでしょう」と佐野さんは展望します。深層的なダイバーシティへの取り組み 一方で、4年目から7年目の女性部下を持つ上司やライン部長への研修では、時間当たりの生産性を向上させることの重要性を呼び掛け、それが、従来の男社会ではともすれば当たり前とされていた長時間労働の削減につながり、本来の意味でのダイバーシティの実現に不可欠であることを説明しているそうです。 また、女性のみならず外国人や障がい者を含む多様な人材のための活躍支援の取り組みとして、ダイバーシティサポートネットを開設しました。全社員を対象に、上司や職場には言えない困り事を相談できるように、ダイバーシティ推進室直通のメールアドレスを公開し受け付けています。これまでに「在留ビザの更新費用を会社で負担してほしい」「既婚女性社員の名前について旧姓でも検索できるようにしてほしい」といった相談に対応しました。 併せて両立支援策として、配偶者が遠方に転勤した場合に一定期間休職できるキャリア継続休職制度を新設したほか、月4日まで可能な在宅勤務日を前日でも申請できるようにするなど制度の拡充に努めています。「性別、国籍、年齢、障がいの有無といった表層的なものだけでなく、中途採用、総合職・一般職、介護、子育て、メンタル不調からの復帰など表には出ない深層的なダイバーシティを広げる活動も拡充していきたい」としています。●事業内容 製造業●設立 1905年9月●代表者 川崎 博也●従業員数 10,609人(男性9,881人、女性728人)●所在地 神戸市中央区脇浜海岸通2-2-4http://www.kobelco.co.jp/9