ブックタイトルWLBWorkGuide2015

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概要

WLBWorkGuide2015

平成27年度表彰企業院内保育園「みつばち保育園」。夜間保育を週2日に増やし、病児保育も開始しました。WLB周知のために「WLB推進だより」を定期的に発行。業務改善の取り組みも掲載しています。職場のコミュニケーションの向上や職員のスキルアップのための研修会も盛んです。PROFILE意識も変わっていきました。制度としては、夜勤専従看護師をパートで採用して夜勤の負担を減らす一方で、従来の3交代制に加え2交代制を一部の病棟で試験的に導入しました。「3交代では寝る間がない、遠い所から何回も出勤しないといけない、危ない夜中の時間帯に帰らないといけない、子どもとなかなか会えないといった問題点の解消にもつながっています」と藤原さん。また、院内保育園の充実を図り、13年には夜間保育を週2日に増やし、病児保育も開始しました。 時間外勤務削減の取り組みについては、業務中に参加しなければならなかった院内委員会の統合を図るとともに、委員会メンバーを33人減らすことで負担を軽減しました。また、業務を看護師でなければできないものと看護助手に任せられるものに分類し、業務の一部を助手に委任しました。「逆に看護助手の負担が増えたという声もあるので、見直しを図っていきたい」と話しています。これらの取り組みは「WLB推進だより」で周知を図るとともに、部署ごとに成果を共有しています。患者の視点から検証も 取り組み3年目となった14年度に調査を行ったところ、12年度と比べて25項目中21項目で改善が見られました。特に上司に関する項目が顕著に伸びており、「上司はあなたの考え方をよく理解している」は前回の55.2%から70.6%に上がりました。「上司の立場の人が根気強く取り組みを率先してくれた結果。職場でのコミュニケーションもしっかり取れるようになりつつあります」と副部長の東郷恵理子さんは分析しています。 成果は数値にも表れています。1人当たりの1日の平均時間外勤務は11年度の8.0時間から13年度は5.1時間に減少し、有休取得率も11年度の48.5%から13年度は69.8%へと改善しています。 看護師からは、以前は「帰れなくて当たり前」「忙しいのはしょうがない」といった声が多く聞かれましたが、「現状を明らかにし、課題を明確にし、目標に向かい各部署で主体的に取り組んだことで、習慣的な仕事の見直しや既成概念の見直しができる風土に変化してきた」などの声が上がっています。東郷さんは、「この3年は看護部内に目を向けて取り組んできましたが、それが患者さんの視点から見てどうなのかを検証したい。結果的に患者さんへの対応が向上することで、病院の経営向上にもつながります。今後は病院全体にワーク・ライフ・バランスの取り組みを広げていきたい」と話しています。●事業内容 医療、福祉●設立 1953年10月●代表者 山邊 裕●従業員数 470人(男性130人、女性340人)●所在地 加西市北条町横尾1-13http://www.hospital.kasai.hyogo.jp/11