ブックタイトルWLBWorkGuide2015

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概要

WLBWorkGuide2015

取り組みのポイント★ 院内保育(昼間・夜間)の実施★ 多様な勤務形態( 2 交代制、夜勤専従看護師の導入)の実現★ 課題の明確化等により残業削減と年休取得を促進市立加西病院実態を踏まえた課題解決で満足度が向上「急性期病院だから残業は仕方ない」。市立加西病院では、こうした看護師の考えを改めるため、2012年から看護部内にワーキンググループを作り、さまざまな施策に取り組んできました。3年を経て看護師の満足度は向上しつつあり、今後は病院全体に取り組みを広げていこうとしています。WLB推進の取り組みで、スタッフがいきいきと働ける環境が整備されてきました。ビジョンと数値目標を掲げる 同院では、看護師が日本看護協会のワークショップに参加して学んだ内容を基に、2012年にワーク・ライフ・バランス推進ワーキンググループ(WG)が発足しました。その理由について「急性期病院での勤務という仕事柄、どうしても定時で勤務が終了しないことが多く、看護師に疲労の色が見えました。また、近隣に大型病院の開設が相次ぎ、今後看護師を採用しにくくなるのではないかという思いもあって、対策に取り組むことが大事だと考えました」と看護部長の藤原早百合さんは説明します。 WG設置と同時に実態調査をしたところ、「現在の働き方に満足していない」と答えた看護師の割合が約6割に達しました。また、「就学前の子どもがいる」「要介護の家族がいる」と回答した看護師がそれぞれ約2割おり、両方への支援が必要であることも明らかになりました。そこで、「職員がやりがいをもち、いきいきと働き続けられる職場」をビジョンに掲げ、満足度の向上(「現在の働き方に満足している」の回答を40.3%から60%に)、職員のニーズに応じた多様な勤務形態を可能な限り取り入れるなどをゴールに、3カ年計画で取り組むことにしました。2交代制導入や夜間保育の充実も WGには看護部長、副部長のほか、看護部各部署から1人ずつが参加。研修を受けた上で、新たな勤務形態について検討し、実施に移していきました。また、研修をする中で「残業は当たり前」という職員の10