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株式会社マインズ 好奇心を持って仕事も生活も全力で楽しむ

株式会社マインズ

所在地 姫路市東延末2-24アークビル1階
事業内容 サービス業
従業員数 20人( 男性12人、女性8人)
冊子掲載 平成27年度 WLBな会社ガイド-兵庫版
公開日 2016年2月25日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

マインズでは、「仕事も生活も全力で思い切り楽しめる環境をつくる」という河本尚吾社長の思いが、会社の隅々にまで浸透。「好奇心を持って働こう」という価値観の下、従業員同士が深く関わり合い、仕事を補完し合える仕組みも整っており、創業来、退職者はわずか1人という成果につながっています。

毎日の朝礼の発言者はくじ引きで選出。社内風土を明るくするアイデアの一つです。

取り組みポイント

★従業員の状況に応じた短時間勤務制度の導入
★女性の積極的な採用と職務拡大の実現
★各従業員の業務スキルを見える化し、多能工化を促進

新人は「放っておかない」

同社の事業は、「人材派遣」「社会保険労務士業としての採用・定着のアウトソーシング」「就労支援」の3つが柱。求職者、従業員、企業という3者の立場から、総合的に人事・労務のサービスを行っています。

同社の根底にあるのは「男性も女性も最大限の能力を発揮しながら、仕事も生活も含めて安心して全力でやれる環境を絶対につくる」というトップの強い思いです。河本社長はもともと人材派遣会社で働いており、そこで従業員の定着率の低さを目の当たりにします。「新卒であれ中途であれ、夢や希望を持って入ってきた人が辞めていかなければならないのを見て、自分の会社は働き続けたいと思えるところにしようと思いました」

新人が入ってきたら「放っておくな」が河本社長のメッセージです。先輩の方からあいさつをし、部署を超えて声を掛けることが当たり前の風土になっています。創業時6人いた従業員のうち唯一の女性が産休に入ることになった時、1年の有期雇用契約で入社したのが冨田葉月さん。「前の会社と雰囲気がまったく違い、慣れない仕事に戸惑う私の仕事が終わるまでみんな残ってくれました。だから、誰かが困っているときには今度は私がその人に恩返ししようという気持ちになりました」と振り返ります。

入社1カ月後には、有期契約から正社員になることを打診され、これを受け入れました。「自分が必要とされているという気持ちになり、会社で働くみんなのためにもっと頑張ろうと思えました」。冨田さんは現在27歳にして採用・定着のアウトソーシング部門のチーフマネージャーを務め、3人の幹部社員の一人として会社を引っ張っています。

幹部社員の一人として活躍する冨田さん。部門のチーフマネージャーを務めています。

マトリックスシートで仕事を補完

同社では一人一人の仕事を棚卸しするとともに、互いの仕事を補完し合えるようにマトリックスシートを導入しています。仕事の技能を横軸、人を縦軸に取り、一つ一つの技能について4段階のレベルのマスに分け、誰がどの仕事をどれくらいできるかが一目で分かるようになっています。仕事を補完し合えるようになるには、全ての技能を2人以上が習得しなければなりません。加えて、この表を見ると自分にどのようなスキルが足りないのかは一目瞭然で、それぞれ何を習得すべきかが明確になります。

また、従業員全員が1年間の目標を立て、半年が経過したタイミングで、目標に対してできたこと、できなかったこと、それを踏まえて次の半年はどのようなことに取り組むかをみんなの前で1人5分ずつ発表する機会を設けています。「自分が何をしているかを知ってもらう機会になるだけでなく、それを聞いた社員も自分にできることはサポートしようという気持ちが芽生えるのです」と河本社長は話します。

社員全員が1年間の目標を立て発表する機会を設けています。

互いを知る機会を随所に

普段から従業員間の会話が多く、仲の良い社風ですが、そうした風土づくりのバックに朝礼があります。毎朝くじ引きでスピーチの担当者を決定。仕事について、プライベートにおける出来事で感じたことや気付いたことを話す中で、互いをより知ることができるのだそうです。

また、各部門で1週間ごとに良かった点、悪かった点を共有し、できていないところは互いがサポートし合い、全体の目標を達成しようという気持ちで仕事に臨みます。同社のモットーは「好奇心を持って働こう」。「1人で完結できる仕事はありません。取引先、業者、他の従業員など、人と関われた方が人生は豊かになります」と河本社長。 

昨年結婚した冨田さんは、河本社長から「子どもができても、役職を空けて待っておく」と言われ、「私のいない間にめきめき伸びてくる人がいるはずで、その人になってほしい。私はどの部署に入っても、そこからもう一度役職を目指したいと思います」と答えたそうです。

それは、尊重し合い、信頼し合える仲間がいるからこその言葉です。

育休中の女性社員。復帰まで温かく見守ってくれる社風が、業界内では珍しい低い離職率となって現れています。

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