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株式会社ヤマシタワークス 一人ずつ個性を見極め従業員の幸せ考える

株式会社ヤマシタワークス

所在地 尼崎市西長洲町2-6-18
事業内容 製造業
従業員数 49人
冊子掲載 平成26年度 WLBな会社ガイド-兵庫版
公開日 2015年3月11日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

会社では現場を回りながら、そして会社が終わった後は飲みながら。ヤマシタワークスの山下健治社長は、一人一人の従業員が何を考え、何をしたいのか観察とコミュニケーションを常に欠かすことがありません。気持ちよくやりがいを持って働けるように考えられた会社は常に活気に満ちており、毎年のように過去最高の業績を更新し続けています。

社内での「飲みニケーション」。悩みの解消や意思疎通に生かしています。

従業員の半数以上が女性

金属のバフ研磨業からスタートし、金型製造へ参入したのが20年前。人手を要する検品作業には近所に住む主婦パートを採用し、勤務可能な短い時間に集中して作業をしてもらうようにしました。「お母さんが多かったので、まず家庭を優先してほしかった。9時から12時、13時から15時というように好きな時間に働けるだけ来てもらいました」と山下社長は話します。現在も製造現場には女性の姿が目立ち、従業員の半数を女性が占めています。

一人一人の従業員と向き合う

同社は技術者集団ですが、技能を持った人材が入社してくるわけではありません。元Jリーガーや元ボクサーがいたり、 他社ではやる気のなかった従業員でも同社に入れば、見違えるようにやる気を出して働くようになったりしたといいます。その秘訣は、社長自ら一人一人の従業員ととことん向き合う姿勢です。会社に社長室はなく、時間があれば工場に足を運び、従業員の働く様子を確認しています。組織も縦割りではなく、開発テーマ、技術ごとにメンバーを集めるプロジェクト型組織とすることでモチベーションを高めています。

「新しい発想は一人で考えても生まれません。さまざまな背景を持つ社員が互いに対話をし、声を掛け合うチームワークが大事です」。社内には終業後に酒を飲みながら談笑できるバースペースも設けられています。事業のアイデアを思い付いた社長が、すぐさま関わりのあるメンバーを集め、会議を兼ねて飲むことも多いそうです。

現場の作業ではミスを減らすことを従業員全員で徹底して考えています。上司はミスが起きても決して怒らず、なぜミスが発生したのか一会社では現場を回りながら、そして会社が終わった後は飲みながら。ヤマシタワークスの山下健治社長は、一人一人の従業員が何を考え、何をしたいのか観察とコミュニケーションを常に欠かすことがありません。気持ちよくやりがいを持って働けるように考えられた会社は常に活気に満ちており、毎年のように過去最高の業績を更新し続けています。社内での「飲みニケーション」。悩みの解消や意思疎通に生かしています。

ミスをしない方法を会社全体で考えていきます。

人一人の状況を見て解決策を考えます。設計図を読むのに慣れていないのならば研修に参加してもらい、作業そのものが不得手なのであれば配置転換します。不良発生率はかつての7%から1%以内にまで減りました。

「ミスをした時に一番つらいのは本人。それがなくなれば家に帰っても心の余裕を持って家族に接することができ、家族も気持ちよく仕事に送り出してくれます。働く意欲が沸いて会社の利益にもつながります。従業員とその家族が幸せであれば、その企業は発展し続けると考えています」と山下社長。さらに「従業員が家庭で、職場で正しい位置にいるかどうか、見極めて指示をするのが経営者の仕事だと思っています。それぞれの家族を守ることが私にとっての社会貢献ですから」と続けます。

やりがいは業績にも結び付く

同社ではゴルフ、バーベキュー、映画観賞など数多くの社内イベントがあり、ほとんどの従業員が参加します。その後には決まって「飲みニケーション」の場が設けられ、それぞれが考えていること、悩んでいることをざっくばらんに話します。こうした普段からの従業員同士の活発な意思疎通が、各人のやりがいにもつながっています。

バフ磨きから、金型、エアロラップや測定器などの製造、近年は薬品用金型など医薬品分野に注力し、「会社をどんどん変化させていくことでマンネリ化を防いできた」同社。自社開発した鏡面加工装置「エアロラップ」の技術が評価され、中小企業庁から「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれた実績も持っています。

業容を広げることで不況に負けない体質をつくり、最近5年でグループ従業員は50人から135人に増え、今期も業績は絶好調です。「従業員には夢とモチベーションを持って働いてほしいと思っています。その一環として、専門分野に特化した関連会社を4社設立し、10年前に独資にてタイにアジアヤマシタワークスを設立したこともあり、 今働いている社員の中から社長になる人材をどんどん増やしていきたい」と次のステージを見据えています。

社長には机がありません。幹部が積極的に垣根をなくす努力をしています。
ゴルフやフットサル、バーベキューなど、イベントが盛んです。

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