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多様な支援と社会貢献活動で社員のやりがい向上を

株式会社平野組

所在地 姫路市広畑区蒲田5-1715
事業内容 舗装工事設計施工・アスファルト合材製造販売・常温袋詰販売
従業員数 52人
冊子掲載 情報誌 vol.17 2013年秋
公開日 2013年9月1日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

1962年の創業以来、播磨地域を中心に、神戸市から赤穂市までの道路の舗装や維持管理など、「道づくり」に関わる事業を手掛ける株式会社平野組。休暇や勤務時間が一定しない業種のため、平等な雇用形態や家族へのサポート、地域・社会貢献活動などを通じて、やりがいを持って長く働き続けられる会社を目指しています。

左から、代表取締役の平野さん、専務取締役の西尾さん、常務取締役の溝下さん

社員を多方面から平等に支援

同社は建設業では珍しく、現場の作業員を含む52人全員が正社員です。これは仕事柄、天候に左右されて休暇や勤務時間が不規則なため、「給与や待遇面では平等に支援したい」という歴代社長の思いで創業当時から続いています。他にも、子どもが病気になったときや学校行事など、状況に応じて休暇を取ることができ、配偶者の出産に立ち会うための休暇取得も可能です。また、社員や社員の家族の誕生日には、代表取締役の平野勝也さんの手紙を添えて誕生日祝い金を支給するなど、社員を支える家族のことも大切にしています。

「現場で働く男性社員を事務作業でバックアップする女性社員には、日常の業務に加え、毎朝のお茶の用意やあいさつ、各種情報伝達などの気遣いにも助けられています」と平野さん。2008年には、西尾敏江さんを専務取締役に抜てきし、女性社員も向上心を持って働ける職場づくりに努めています。

さらに、同社が指定する資格を取得した際には受験費用を半額、特に現場で必要とする資格は全額負担するなど、教育面でもサポート。現場での先輩からの実務指導はもちろん、危機管理講座やコミュニケーション研修など外部講師を招いた教育支援も実施しています。

社を挙げて地域や社会の力に

「道づくりで地域社会の発展に貢献していく」という企業理念に沿い、地域貢献活動にも力を入れています。先代社長の時から、地元の蒲田神社の秋祭りでは、本社前の駐車場を休憩場として開放し、軽食や飲み物を提供。屋台の練り場にもなっています。

本社前駐車場での屋台の練り合わせの様子

2001年に姫路企業ボランティアネットワークに登録してからは、デイサービスセンターでの餅つき大会や街頭募金活動、駅前の清掃や障害者スポーツフェアのサポートなど地域に根差した幅広い活動を展開しています。地域に対してさらに強い責任感が生まれており、いざというときには、同社ができることはすぐに対応するようにしているそうです。

また、災害復旧ボランティアとして地元だけでなく全国各地の被災地で復旧活動に従事。台風の被害を受けた佐用町や東日本大震災の被災地で、がれきの撤去や泥かき作業に当たりました。その間、ボランティアに参加した社員の抜けた穴をフォローする態勢も、日頃の業務での信頼関係の下、自然に出来上がりました。

「地域・社会貢献活動は社員にとっても貴重な経験になります。これからも社を挙げて取り組みたい」と平野さんは言葉に力を込めます。活動を通して人と交流する中で、通常業務でも地域や社会に対して貢献したい思いが強くなった社員も多いそうで、「実際に、現場作業のモチベーションにもつながっている」と話します。また、ボランティア活動には部署を超えて参加者が集まるため、普段は作業現場が離れているために話す機会が少ない社員同士がコミュニケーションを図る場にもなっています。

宮城県石巻市でのボランティア風景

無理なく働ける制度づくりへ

さらに働きやすい会社を目指すため、2012年、トップの平野さん自ら、ひょうご仕事と生活センターが主催する最先端企業ツアーに参加しました。他企業の雇用形態や休暇制度を参考に、「社員の負担を減らすため、専門的な技術力を維持できる人材を確保する方法を考えていかなければいけません」と話します。

2013年、常務取締役の溝下博章さんは同センターが実施するキーパーソン養成講座に参加。手始めに全社員に向けて社内のワーク・ライフ・バランスに対するアンケート調査を実施しました。やりがいを維持し長く働ける職場を目指して、今後はアンケートを基に社内の問題点を見直し、可能な限り社員の希望に沿える体制・制度づくりに励んでいきます。

各地の現場で「道づくり」に励む社員たち

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