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問題は速やかに改善 笑顔の保育士がいる園に

株式会社チャイルドハート

所在地 神戸市西区今寺3-22
事業内容 保育園の運営
従業員数 150人(男性5人、女性145人)
冊子掲載 平成28年度WLBな会社ガイド 兵庫版
公開日 2017年5月19日

※上記については、表彰時あるいは情報誌等記載時のデータです。

笑顔の保育士がいる園に神戸市内を中心に19の保育園を運営するチャイルドハートは、園児、保護者をはじめ「関わる全ての人たちがハッピーになること」が目標。そのためにはまず保育士が笑顔になることが大事と、働きやすい職場環境づくりに努めています。

2016年7月に初の男性園長も誕生。現在5人の男性保育士が働いています。

取り組みのポイント

★本人希望によるパート、短時間勤務正社員、正社員間の職種転換制度の整備
★事業所内保育所の整備
★パートや短時間勤務正社員の管理職への登用

3つの働き方を行き来可能

「仕事を持つ母親を応援する保育園をつくりたい」と木田聖子社長が同社を立ち上げたのは、2000年12月。その3カ月後に第1号となる保育園をJR舞子駅前にオープンしました。撮影した保育の様子をウェブ上でリアルタイム視聴できるシステムを構築し、開園と同時に導入。保育の見える化を図っています。
同社の判断基準は「みんなが幸せかどうか」。預かっている子どもやその親はもちろんのこと、保育士の幸せも追求し、生き生きと働ける環境を整えてきました。
例えば保育士はパート、短時間正社員(月勤務時間127.5時間以上)、正社員(同170時間以上)から働き方を選ぶことができ、3つの働き方を行き来するのも自由です。結婚を機に正社員からパートへ、子どもの手が離れたためパートから短時間正社員へ、親の介護で正社員から短時間へというケースが実際にあります。
150人の保育士のうち、現在正社員は50人で、その中の10人が短時間正社員。パートや短時間正社員の園長もいます。また、男性保育士は5人で、16年7月に初の男性園長も誕生しました。
舞子の保育園には事業所内保育所が整備されており、子どもを預けて働くこともできます。

保育士の話を聞く木田社長。一人一人と時間をかけて面談します。

全ての保育士に目を配る

木田社長が事務所にとどまっていることはほとんどありません。朝一番に19の保育園から届いた前日の日報全てに目を通し、気になったことがあれば園と連絡を取ります。その後は一つの園に出向いて園内会議に参加した後、一人一人の保育士と時間をかけて面談をします。「この園はぎすぎすしているなということは、入った瞬間に分かります」。その際にはムードメーカーの保育士を送り込むなどして園の立て直しを図ります。
「当園では、『私が』という言葉を使うことは禁じ、『私たちは』という言葉を使うようにしています。どんなときもチームワークを重んじ、お互いを思いやることを忘れないでほしいという旨を常に伝えています」
一方、各園の運営は園長をはじめとする保育士たちに任されています。「各園は一つのお城。それぞれがやりたいことを肉付けして特徴を出してもらっています」。そうした個別の取り組みは毎月開かれる園長会議で共有され、互いにいいとこ取りをするそう。また、人員が足りないという状況があれば、補い合うようにしています。保育士たちが余裕を持って生き生きと働いているせいか、園に対するクレームもほとんどないといいます。

園内会議の様子。思いやり、助け合いを心掛けるチームワークを重視しています。

制度と現場の心掛けの両輪で

「会社として制度はその都度見直していきますが、同時に大切なのは現場で働く保育士たちの心掛け」と話す木田社長。保育士たちが互いを思いやることができているかを検証するため、「今日は誰のことを考えてどのような仕事をしましたか」という問いに1日1つ以上書いてもらうことを始める予定です。
第1号の園のオープンから15年。関わる人全てが幸せな保育園は、これからも広がりを見せそうです。

定年制はなく、シニア保育士も活躍しています。

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